パソコンを長時間使い続けていると健康に悪影響が出るって本当?

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア

現在のオフィスワークは、1日中パソコンの画面を見つめていることも珍しくありません。
激しく体を動かしてもいないのに、ぐったりと疲れることも多いでしょう。
そこで、今回はパソコンを長時間使い続ける影響についてご紹介します。
パソコンを使った作業は、ほかの作業と違い気がついたら何時間も経過していた、ということも珍しくありません。
しかしこのような場合も、健康に悪影響が出る可能性が高いのです。
パソコンを毎日長時間使うという方やパソコンを使った後で不調を感じることが多いという方は、ぜひこの記事を読んでみてくださいね。

目次

  1. パソコンを使った作業とほかの作業との違いとは?
  2. パソコンを使っていると脳が疲れやすくなるって本当?
  3. パソコンを長時間使うときに気をつけたいこととは?
  4. おわりに

1.パソコンを使った作業とほかの作業との違いとは?

まず始めに、パソコンを使った作業とほかの手段で行う作業との違いをご紹介します。
どのような違いがあるのでしょうか?

1-1.集中力の違い

パソコンを使った作業は、集中力を要求されることが多いです。
仕事はもちろんのこと、ゲームでもちょっと目をそらせばミスをする可能性があります。
ですから、パソコンで作業をしている最中は無意識に息を詰めて、緊張しながら集中していることが多いのです。
人は、緊張すると筋肉が収縮して血行が悪くなります。
ですから、肩こりや腰痛なども起こりやすくなるでしょう。

1-2.使う筋肉の違い

字や絵を描く場合は、腕全体の筋肉を使います。
しかし、パソコンの作業中に使うのは手首と、指先だけです。
しかも、キーボードを打つ速度が早い人ほど指先の動きは激しくなるでしょう。
また、キーボードやマウスを操作していると、手首に力が入っていることが分かると思います。
このような動作を長時間行っていれば、手首から先の筋肉に大きな負担がかかるでしょう。

1-3.まばたきの違い

人間は集中していると、まばたきの回数が少なくなるそうです。
面白い映画を集中してみた後は、目が乾いたような感じがした経験はありませんか?
パソコンで作業をしていると、同じようにまばたきの回数が少なくなります。
集中しているせいでもありますが、動きが速い画面を見ている場合、まばたきをしなくてもできないというケースもあるのです。

1-4.姿勢の違い

パソコンを操作するときは、何時間も同じ姿勢でいる場合が多いです。
特に、デスクトップパソコンを操作するときは、いすに座って作業をすることが多いでしょう。
長時間いすに座っていると、疲れてきて姿勢が悪くなりやすいです。
すると、首や肩に負担がかかって肩こりや首の痛みの原因になるでしょう。
また、ノートパソコンをうつぶせに寝ながら操作する人もいますが、腰に負担がかかる姿勢です。

2.パソコンを使っていると脳が疲れやすくなるって本当?

パソコンは、手作業よりも何倍も速く作業ができます。
仕事の効率も上がり、今やパソコンなしのオフィスワークなどは考えられないでしょう。
しかし、いくら効率が上がっても、パソコンを操作する私たちの脳は処理速度が上がったわけではありません。
手作業の何倍もの速さで行うパソコンの作業についていくために、脳もフル活動しているのです。
ですから、1日中座りっぱなしでも作業が終わったら疲れ切ってしまうでしょう。

3.パソコンを長時間使うときに気をつけたいこととは?

では、パソコンで長時間作業をする際、何に気をつければよいのでしょうか?
この項では、パソコンを健康的に使うための注意点をご紹介します。

3-1.作業環境を整える

パソコンを載せている机やいすが体に合っていないと、姿勢が崩れやすくなります。
パソコンを使うときは、背筋をまっすぐ伸ばして座ったときにデスプレイをやや見下ろすような姿勢となるのがよいのです。
また、手首を自然に机の上に置いたときに、高すぎたり低すぎたりしなければ大丈夫でしょう。
さらに眼鏡やコンタクトがあっていないと、首をつきださければデスプレイがよく見えないかもしれません。
その姿勢は、首や肩に負担がかかります。
あごをひいた状態でデスプレイをみられるように、調整してください。

3-2.2時間に1度は休憩を入れる

パソコンを長時間使っていると、時間を忘れてしまいがちです。
しかし、長時間同じ姿勢でいると筋肉が固まって肩こりや首の痛み、腰痛の原因になるでしょう。
ですから、最低でも2時間に1度は席を立って軽く体を動かしてください。
肩を回すだけでも、血行が改善します。
どうしても時間を忘れてしまうという方は、タイマーを利用して強制的に休憩を取りましょう。
その方が作業効率もアップします。

3-3.目を休める

パソコンを使っていると手首や指先と同じくらい、目を酷使します。
ですから、目が乾いたなと思ったら目薬を使いましょう。
また、デスプレイの明度を上げてもいないのに、画面がまぶしく感じられることがあります。
それは、目が疲れて明度の調節がうまく行っていない証拠。
すぐに休憩をしてください。
アイピローなどを目に載せて休めると、疲れが取れやすくなるでしょう。
また、自然光がデスプレイにさんさんと降りそそいでいるような場所で作業をしていると、目により負担がかかります。
カーテンなどを閉めて作業をしてください。
最近は、パソコンから出る「ブルーライト」をカットする眼鏡も販売されています。
目が疲れやすい人は利用してみましょう。

3-4.眠る1時間前には、パソコンの電源を切ろう

前述した「ブルーライト」は、パソコンやスマホなどの液晶画面から発せられる光です。
この光を長時間見続けると目が疲れるだけでなく、脳も活性化してしまいます。
パソコンの電源を落とし、ベッドに入ってもなかなか寝つけなかった経験はありませんか?
寝る直前までパソコンをいじっていると、脳がなかなか落ちつかずに安眠できないのです。
ですから、眠る1時間前にはパソコンの電源を切ってください。
オンラインゲームが趣味という方は、夜遅くでないと仲間との交流が楽しめないということもあるでしょう。
しかし、質のよい睡眠が得られないと、体に疲労がたまっていきます。
ですから、夜ふかしは休日の前だけなどというルールを作って、体を休めましょう。
なお、ベッドの中でスマホをいじるくせがある人は、寝る1時間前にSNSへの書きこみなどをすませて、手の届きにくい場所にスマホをしまってください。
そうすれば、睡眠の質が向上して寝つきや目覚めがよくなるでしょう。

5.おわりに

いかがでしたか?
今回は、パソコンを長時間使った場合の健康への影響をご紹介しました。
まとめると

  • パソコンを長時間使うと肩がこったり目が乾いたりする。
  • パソコンを使っていると無意識に緊張しながら集中していることが多い。
  • 筋肉の緊張が肩こりや腰痛を招く
  • パソコンを使うときは姿勢を正しくし、2時間に1回は休憩を入れよう。

ということです。仕事でパソコンを使う場合は、仕事が終わったらすぐにパソコンから離れられます。
しかし、ゲームやインターネットに夢中になっているとなかなかやめられません。
ですから、時間を決めて休憩をしたりパソコンの電源を切ったりしましょう。
特に、子どもがインターネットやゲームに夢中になってしまうと、生活のリズムまでも崩れます。
そのまま学校に行けなくなってしまうケースもあるそうです。
ですから、未成年がパソコンを使う際は、リビングなど親の目が届くところだけで使わせた方がよいでしょう。