電子レンジ処分方法まとめ!安く楽に捨てる?高く売る?損しない捨て方

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不要になった電子レンジを処分したい、と思っても正しい捨て方がわからなかったり、リサイクル法にとまどったり、という方は少なくありません。

古い電子レンジを使い続けると、電気代がかさんだり、食品がダメになったり、最悪の場合、ケガの元になってしまうこともあります。

この記事では、電子レンジの捨て方に悩んでいる方のために、粗大ゴミ・買い取り・回収業者など、さまざまな処分方法についてまとめました。

  1. 電子レンジの捨て方・廃棄・処分方法について
  2. 電子レンジのリサイクル処分にかかる料金
  3. 電子レンジの処分方法~下取り・引き取り編
  4. 電子レンジの処分方法~自治体回収編
  5. 電子レンジの処分方法~リサイクル・買い取り編
  6. 電子レンジの処分方法~回収業者編
  7. 電子レンジの処分について よくある質問
  8. まとめ

電子レンジを「さっさと処分したい」「少しでも安く捨てたい」「お金に変えたい」と思った方は、ぜひ当記事を参考にしてみてください。

あなたのニーズにあった電子レンジの捨て方が見つかるはずです。


1.電子レンジの捨て方・廃棄・処分方法について

1-1.電子レンジは小型家電リサイクル法の対象品目

電子レンジは小型家電リサイクル法の対象家電となっています。

家電リサイクル法の対象家電は、リサイクル料金を支払い、回収センターや販売メーカーなどに引き取ってもらわなければなりません。

一方で、小型家電リサイクル法の家電は自治体・販売店などが用意しているリサイクルボックスに入れたり、粗大ゴミとして処分したりすることができます。ただし、販売店のリサイクルボックスには大きさの制限があり、電子レンジはほぼ投入不可です。

自治体が無料回収してくれるところもありますが、そうでない場合は粗大ゴミ・回収業者・下取り・買い取りなどの手段で処分する必要があります。

1-2.小型家電リサイクル法とは?

1-2-1.概要

平成25年より施行された法律で、家電内の有用な資源が廃棄されてしまうことを防ぐため、家電を回収しリサイクルに回す、という旨の法律です。

【小型家電リサイクル法 対象品目】

  • 電子レンジ
  • トースター
  • オーブン
  • 炊飯器
  • ミシン
  • パソコン
  • プリンター
  • 携帯電話
  • デジタルカメラ
  • デジタルオーディオプレーヤー
  • 他多数。

※テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの4つは、家電リサイクル法の対象品目となり、リサイクル料金を支払って処分する必要があります。

1-2-2.目的

家電の再資源化を図ることで、資源不足の解消・ゴミ処理場の窮迫を防ぐことを目的としています。

1-2-3.必要性

日本国内での小型家電の年間廃棄量はおよそ65万トンと言われています。そのうち資源価値のある金属は金額にしておよそ850億円分です。

これらの資源をいたずらに廃棄しないためにも、小型家電リサイクル法にのっとって、家電を処分する必要があります。

1-3.電子レンジのリサイクルについて

壊れてしまった電子レンジでも、部品を取り換えることでリサイクルできる場合があります。また、完全に壊れてしまって廃棄するしかない電子レンジでも、金属・ガラス・銅線・変圧器などの再利用可能な資源が詰まっているため、解体・分解し必要な資源を抜き取ってリサイクルする方法もあるのです。

2.電子レンジのリサイクル処分にかかる料金

2-1.家電リサイクル法との違い

家電リサイクル法対象家電の処分には、1,500~10,000円程度のリサイクル料金が発生するのに対し、小型家電リサイクル法対象家電では発生しません。

ただし、自治体によって回収料金が発生し、必ず無料というわけではありませんので注意してください。

2-2.回収料金(処分費用)は自治体回収ごとに異なる

家電リサイクル法対象家電は、国がリサイクル料金の設定や、回収方法を設定しています。しかし、小型家電リサイクル法対象家電は、すべて自治体に一任しているのです。

自治体によって、電子レンジの処分にかかる料金や、回収方法が異なりますので、市区町村のHPなどで確認しなければなりません。

「○○市 小型家電リサイクル」などと検索すると、お住まいの自治体がどのように小型家電を扱っているかを調べることができます。

3.電子レンジの処分方法~下取り・引き取り編

電子レンジを買い替えるにあたって、古い物を処分する場合、販売店やメーカーが無料/有料で引き取ってくれる場合があります。

3-1.電子レンジの下取り・引き取り~販売店

電子レンジを新規購入した際に、古い物を下取りしてくれる家電量販店もあります。

たとえば、ビックカメラの下記のサービスです。

「ビックカメラ【店舗限定】買い替え無料下取りサービス」

http://www.biccamera.co.jp/service/logistics/shitadori/index.html

8,000円以上の商品を購入した際、同一商品を無料で引き取ってもらえます。動作しなくてもOKです。

店舗限定ですので、お店で電子レンジを購入、および古い電子レンジを持っていく必要があります。

3-2.電子レンジの下取り・引き取り~メーカー

メーカーは、テレビ・パソコンなどの下取りはおこなっていますが、電子レンジのような調理家電の下取りはほとんどおこなっていません。

メーカー品の電子レンジを購入し、古い電子レンジを下取りしてもらいたい場合は、ノジマオンラインの下取りサービスを使う方法もあります。

「ノジマオンラインSHITADORI-K」

http://online.nojima.co.jp/commodity/1/8000000030368/

料金が2,000円かかることと、商品の配送と下取りが別日であることに注意してください。

購入した電子レンジに下取り用の伝票が同封されてきます。

新しい電子レンジが入っていた箱に古い電子レンジを入れて伝票を貼(は)り、宅急便での回収を待つだけです。

3-3.電子レンジの下取り・引き取り~料金など

ビックカメラのように、購入する電子レンジの金額によっては、無料で下取りをしてくれる場合もあります。家まで下取り・引き取りに来てもらう場合は、新規で電子レンジを購入したとしても、手数料や運搬料金が発生する場合があり、やや高額です。

3-4.電子レンジの下取り・引き取り~メリット・デメリット

電子レンジを、下取り・引き取りにて処分するメリット・デメリットをご紹介します。

【メリット】

  • 自宅にいながら、電子レンジを回収してもらえる場合がある
  • 条件によっては無料で電子レンジを回収してもらえる

【デメリット】

  • 手数料/運搬料金が発生する場合がある
  • 店舗へ持ち込まなければならない場合がある

4.電子レンジの処分方法~自治体回収編

4-1.自治体の回収方法

電子レンジ(小型家電リサイクル法対象家電)の捨て方は、自治体によって異なります。

ステーション回収・回収ボックスを使って無料で回収してくれる自治体もありますが、最も一般的な捨て方は粗大ゴミとして出すことです。

【電子レンジを粗大ゴミとして捨てるには】

  • 市区町村の粗大ゴミ用HP、もしくは役所の粗大ゴミ係に電話をし、粗大ゴミの申請をおこなう
  • 出したい粗大ゴミの種類・数点・大きさを伝え、回収日を聞く
  • 回収日までに、コンビニ・スーパー・その他自治体が設定している販売店にて粗大ゴミシール/処理券を購入する
  • 回収日に、粗大ゴミシールを貼(は)った電子レンジを指定の回収場所まで持っていく

以上が、基本の流れとなります。

電子レンジの粗大ゴミ処分料金は500円~1,000円程度です。

4-2.電子レンジの自治体回収~メリット・デメリット

電子レンジを、自治体回収にて処分するメリット・デメリットをご紹介します。

【メリット】

  • 処分料金が比較的安い
  • 使えない・汚れた電子レンジでも処分できる

【デメリット】

  • 処分料金が発生する
  • 回収日まで待つ必要がある
  • 回収場所まで電子レンジを運ぶ必要がある

5.電子レンジの処分方法~リサイクル・買い取り編

5-1.電子レンジを買い取りしてくれるところとは

ハードオフなど、家電を取り扱っているリサイクルショップが使えます。

http://www.hardoff.co.jp/takuhai/itm/

ただし、製造後5年以内であること、動作確認ができること、状態がいいこと、などの条件があります。

5-2.電子レンジのリセールについて

正常に動作する人気機種ですと、ネットオークションで売れる場合があります。電子レンジは、食品を扱う家電なので、汚れている物や使用感が強い物は買い手がつきません。

配送料は落札者負担になりますので、1円で落札されたとしても、処分費用が無料になる分安くすみます。

5-3.売れやすい電子レンジとは

スチームオーブン・ベーカリー・ウォーターオーブンなどの機能がついたハイエンドの電子レンジは、中古でも売れる確率があがります。

5-4.電子レンジのリサイクル・買い取り~メリット・デメリット

【メリット】

  • 買い取りしてもらえた場合、処分費用が浮く+収入になる

【デメリット】

  • リサイクルショップへの運搬・落札者への梱包(こんぽう)・配送などの手間がかかる
  • 買い取り価格がつかなかった場合、手間がすべて無駄になる

6.電子レンジの処分方法~回収業者編

6-1.業者選びのポイント

回収業者を選ぶには、下記のポイントを抑える必要があります。料金でもめたり、トラブルにあったりしないためにも業者は慎重に選びましょう。

  • 料金体制が明確であること
  • 無料見積もりをしてもらえる、かつキャンセルをしても料金を取られないこと
  • 出張引き取りをしてもらえること
  • 古物商許可などの資格を持っていること

6-2.回収業者を使った電子レンジの処分のメリット・デメリット

電子レンジを、回収業者にて処分するメリット・デメリットをご紹介します。

【メリット】

  • リサイクルショップ・ネットオークションよりも買い取りのハードルが低い
  • 電子レンジ以外にも不用品がある場合、まとめて回収してもらうと安上がり
  • 家にいたまま回収してもらえる(買い取ってもらえなくても無駄な手間にならない)

【デメリット】

  • 回収料金が発生する場合がある
  • 無料回収車などの詐欺も横行している→「6-5.無料回収業者の注意点」にて後述

6-3.料金

不用品をまとめて回収してもらいたい場合は、回収業者は最も安上がりです。

粗大ゴミですと不用品1点あたり料金が発生してしまいますが、回収業者の場合はカゴ車1台詰め放題で10,000円程度で引き取ってもらえます。運搬料金や出張費込みですので、労力費を加味すると十分元がとれるでしょう。

6-4.回収方法

  • 無料見積もりの申し込み(HP・電話など)
  • 回収日を決める
  • 回収日に料金を支払い、電子レンジを引き取ってもらう

申し込みをしたら、回収日に家で待っているだけでいいので、楽さはダントツです。

6-5.無料回収業者の注意点

回収業者を使う場合は、注意しなければならないことがあります。

たとえば、地域を回っている無料回収車です。無料回収と謳(うた)いながら、荷物の運びだしや運搬料金は別料金です、などと詐欺まがいのことを言ってきます。「6-1.業者選びのポイント」を参考にして、不当な料金を請求されないように注意してください。

7.電子レンジの処分について よくある質問

7-1.電子レンジの寿命ってどのくらい?

およそ7~10年程度です。食品があたたまりにくくなったり、異音・異臭がした場合はすぐに処分することをおすすめします。

7-2.電子レンジは一般ゴミとして捨てられないの?

自治体によっては、1辺の長さが50cm未満の場合、燃やせないゴミとして出せるところもありますが、基本的にはどこも粗大ゴミ扱いとなります。

7-3.付属品(コードなど)がなくても電子レンジを買い取ってもらえる?

オーディオ機器やスマートフォンなどと違い、電子レンジのコードは汎用性が効かないので、コードがない=使えないため、買い取りはほぼ不可と思って良いでしょう。

7-4.捨てたい家電が、一般ゴミなのか粗大ゴミなのかわかりません

自治体によって、何を粗大ゴミとして扱うかが決まっています。サイズが小さくてもドライヤー・ミシンなどは粗大ゴミとして扱うところもあるので、小さいからといって不燃ゴミで出さないようにしましょう。

携帯電話やオーディオプレーヤーのごく小型の家電は、リサイクルボックスやステーション回収にて処分できる場合もあります。

7-5.電子レンジを高く売るコツは?

型番が同じ電子レンジでも、状態によって買い取り価格が変わります。

買い取り価格を上げるためには、できるだけ電子レンジをきれいにしておきましょう。水にぬらしたタオルを電子レンジで温め、湯気と重曹で汚れをゆるめると掃除が楽です。(やけどに注意!)

8.まとめ

いかがでしたでしょうか。

電子レンジをはじめ家電にはさまざまな処分方法があるため、捨て方に悩んでしまうことも多いかと思います。お金・時間・手間など、何を優先したいかを考えて処分方法を選んでみてください。