
ゴミ屋敷の掃除はどうやる? 手順や業者を活用した方法などをご紹介
2020/08/31
近年は、ゴミ屋敷が社会問題となっています。ゴミ屋敷が増えているのは、多忙・疾患・セルフネグレクトなどが原因となっている場合があるでしょう。ゴミ屋敷は近隣にも多大なる影響を与えるため、早期に解決しなければなりません。とはいえ、どう片付ければいいのか、自分でできない場合はどうすべきかなど、分からない点も多いでしょう。ゴミ屋敷の掃除や片付けの方法について知っておくと安心です。
そこで、本記事では、ゴミ屋敷を掃除する際にやるべきことや、具体的な掃除方法などをご紹介します。
ゴミ屋敷や汚部屋は、深刻な社会問題となっています。劣悪な環境によって健康を害する恐れもあるため、きちんとゴミ屋敷の掃除を行い、住みやすい環境に戻すことが大切です。
1.ゴミ屋敷を掃除する際にやるべきこと
ゴミ屋敷の問題点や、掃除をする際の注意点などをご紹介します。
1-1.ゴミ屋敷が引き起こす問題
ゴミ屋敷は、膨大な量のゴミから悪臭が漂うだけでなく、害虫や害獣の発生も後押しします。また、犯罪のターゲットになりやすく、放火などの不審火が起きるケースもあるでしょう。近隣の治安が悪化する原因となるため、ゴミ屋敷の掃除を行うことが治安を維持することにつながるのです。
1-2.ゴミ屋敷を自分で片付けるのは難しい
ゴミ屋敷には膨大なゴミがあるため、一人で片付けるのが難しいのが現実です。セルフネグレクトや認知症などによってゴミ屋敷化してしまった場合、家主の判断力低下や体力的な問題も含めて考えると、自分でゴミ屋敷を片付けるのは難しいでしょう。
1-3.片付ける際は事前に準備をしておく
ゴミ屋敷を片付ける際は、事前にしっかり準備をしておくことが大切です。道具など必要なものをそろえておき、入念にスケジュールを立てておくことで、ゴミ屋敷の片付けをスムーズに進めることができます。
1-4.自分でできるかどうかの判断も必要
ゴミ屋敷の片付けや掃除は、人手を確保しなければできません。自分でできるかどうかの判断を早めにすることも必要です。膨大なゴミを片付ける作業は、肉体的負担が大きいため、人手が確保できない場合は無理に一人で抱え込まず、業者などに依頼することも視野に入れてみましょう。
2.ゴミ屋敷を自分で掃除する方法
ゴミ屋敷の片付けを自分でやる場合、どのような手順で進めればいいのでしょうか? 手順や方法などをご紹介します。
2-1.用意すべき道具
ゴミ屋敷の掃除を自分で行う際は、片付けに必要な道具・害虫駆除薬剤・ゴミ袋・台車などを用意しておくといいでしょう。ゴミ屋敷は劣悪な環境であるため、粉塵(ふんじん)などが舞うだけでなく、細菌感染などのリスクも伴います。マスク・ゴーグル・軍手・長靴などを準備しておくと安心です。
2-2.ゴミ屋敷の片付けをする手順
ゴミ屋敷の片付けは、段取りを決めて進めることが大切です。以下の手順で進めていきましょう。
2-2-1.大まかにゴミを処分していく
まず、大まかに目立つゴミを処分していくだけで、掃除を始めやすい状態にすることができます。空き容器・ペットボトル・汚れがひどいものなど、明らかに不要と感じるものは思いきって処分しましょう。
2-2-2.必要品と不用品の仕分け
ゴミ屋敷の掃除をする際は、必要品と不用品の仕分けが必要です。仕分けの基準は、あらかじめ決めておくとスムーズに作業を進めることができます。1年以上しまったままの服・使う予定がないものなどは、思いきって処分してください。金品や貴重品などの価値があるものは、掃除中に紛失することがないよう大切に保管しておきましょう。
2-2-3.不用品は自治体のルールに沿って処分する
ゴミ屋敷の片付けをすると、膨大な不用品が出ます。不用品は、自治体のルールに沿って処分してください。ただし、1回に大量のゴミを出してしまうと、近隣に迷惑をかけてしまいます。数回に分け、少しずつ出すことが大切です。
2-2-4.片付けを終えたら室内を掃除する
不用品の処分を終えたら、室内の掃除をしましょう。汚れやホコリを丁寧に取り除き、室内全体に拭き取り掃除などを実践してください。ゴミ屋敷の場合、壁紙などにも汚れが付着している場合があります。悪臭の原因となるため、汚れを残さないことが大切です。
2-3.1部屋ずつ掃除していくのがポイント
ゴミ屋敷の掃除を行う際は、1部屋ずつ掃除していくのがポイントです。一気にいろいろな部屋に手を出してしまうと、ものがあふれて収拾が付かなくなってしまいます。
2-4.仕分けの際はダンボールなどを用意しておくと便利
必要品と不用品の仕分けを行う際は、ダンボールを用意しておくと便利です。事前に仕分けの基準を決めておき、必要品と不用品に分類したダンボールに入れていきましょう。また、仕分けに迷うものは、いったん保留にしておき、一定期間保管して、時間を置いてから処分もしくは保管を考え直してみてください。
2-5.できるだけ複数人で作業すること
ゴミ屋敷の掃除は、肉体的負担が大きいのに加え、危険な作業も伴います。ケガや事故などを回避するためにも、できるだけ複数人で作業することが大切です。安全を第一に考えて掃除を行いましょう。
3.ゴミ屋敷の掃除を業者に依頼する方法
ゴミ屋敷の掃除を業者に依頼するメリットや費用などについてご紹介します。
3-1.自分でやれる範囲とは?
ゴミの量が少ない・人手が確保できる場合は、自分でもゴミ屋敷の片付けができるでしょう。車両を確保できる場合は、粗大ゴミなど不用品がたくさんあっても、処理施設へ直接持ち込んで処分することができます。
3-2.プロに依頼すべきケースとは?
ゴミの量が多い・人手が足りない・車両の確保が難しいなどの場合、ゴミ屋敷の掃除にかかる肉体的負担が大きくなります。無理に一人で抱え込まず、プロに依頼したほうがいいでしょう。
3-3.短時間で作業を終えられるのがメリット
時間的制約があり、片付けに時間を割くことができない場合も、プロに依頼すれば、短時間で作業を終えることができます。費用はかかっても、確実にきれいな状態にすることができるのが、プロに依頼するメリットです。
3-4.ハウスクリーニングまでやってもらえる
業者に依頼するメリットは、ゴミ屋敷の片付け・不用品の処分・害虫駆除・消臭除菌などに加え、ハウスクリーニングまでやってもらえることです。短時間の作業で、迅速に住みやすい状態にしてもらうことができます。
3-5.ゴミ屋敷の掃除にかかる費用相場
ゴミ屋敷の掃除にかかる費用は、ゴミの量や部屋の広さによって変わります。以下は、費用相場の一例です。
- 1R・1K:3万〜8万円
- 1LDK:7万〜20万円
- 2LDK:9万〜30万円
- 3LDK:17万〜50万円
- 4LDK以上:22万〜60万円
頑固な汚れがある場合や、特殊清掃を要する場合は、掃除にかかる費用が余分にかかるケースがあります。正確な費用は、見積もりで出してもらいましょう。
3-6.費用を節約する方法
ゴミ屋敷の掃除費用を節約するためには、できる範囲の片付けを自分で終えておく・買取などを利用して不用品を処分することです。また、複数の業者で見積もりを出してもらい、費用を比較して、安い業者を選ぶのも費用を抑えるポイントとなります。
3-7.誠実な対応をしてくれる業者を選ぶこと
業者選びをする際は、費用の安さだけに目を奪われず、対応やサービスなどを比較することが大切です。問い合わせに対して迅速に答えてくれるなど、誠実な対応をしてくれる業者を選びましょう。
4.ゴミ屋敷の掃除でよくある質問
ゴミ屋敷の掃除に関する質問を集めました。
Q.ゴミ屋敷を片付けた後、リバウンドしないためにできることは?
A.ものを増やさないことです。衝動買いや買い置きなどの癖を見直し、むやみに買い物をしないよう注意しましょう。ものを増やさないよう努力するだけで、ゴミ屋敷化を防ぐことができ、無駄な出費も抑えることができます。
Q.ゴミ屋敷の掃除で出た不用品の中で、買取してもらえるものとは?
A.傷や汚れがなく、状態が良好な家具や家電などです。有名メーカーや高年式なものほど、買取価格が付きやすいでしょう。付属品をできるだけそろえて査定を受けてください。
Q.業者に依頼すると、ゴミ屋敷にリバウンドしないためのアドバイスなどが得られるのか?
A.はい、アドバイスをしてもらえます。業者はゴミ屋敷の片付け実績が豊富です。過去の経験を参考に、リバウンドしないためのコツなどを提案してもらえるでしょう。
Q.ゴミ屋敷の片付けはどこから始めたらいいのか?
A.入り口から始めるといいでしょう。入り口を片付ければ、ゴミの搬出などもしやすくなります。動線も確保され、作業をスムーズに進められるようになるでしょう。
Q.ものを捨てることに抵抗を感じる場合はどうすべきか?
A.ゴミ屋敷の片付けをする際は、ものへの執着心を捨てることが大切なポイントとなります。不要なものを抱え込んでいると、運気なども低下していく傾向があるため、思いきって処分してください。また、片付けを終えた後も、ものを抱え込まないよう注意し、リバウンドを防ぎましょう。
まとめ
ゴミ屋敷は、放置すると近隣へ悪影響を及ぼすだけでなく、家主の健康被害なども起こる可能性があるため、早期に掃除を実践することが大切です。ゴミ屋敷の掃除や片付けはスケジュールを立て、人手を確保してから行いましょう。自分でやるのが難しい場合は、業者に依頼することも考えてみてください。業者に依頼すると費用はかかります。しかし、短期間で確実にゴミ屋敷の掃除を終えられるのがメリットです。ゴミ屋敷の片付け実績が豊富な業者を選びましょう。