パソコンの寿命を見分ける方法は? 主な症状や判断基準を詳しく解説!

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「最近パソコンの調子がおかしいけど、寿命か近づいているのか見分ける方法を知りたい」「パソコンが寿命が近づくとどんな症状が出るのだろう」とお考えではありませんか? パソコンに不具合が見られるようになると、寿命が近づいているのか気になりますよね。しかし、パソコンの寿命が近づくとどんな症状が見られるか、どんな基準で修理か買い替えか判断するとよいのかなどよく分からないこともあるでしょう。

そこで今回は、パソコンの寿命について詳しく解説します。

  1. パソコンの寿命は何年?
  2. パソコンの寿命が近づくと起こるサインは?
  3. パソコンを修理するか買い替えるかの判断基準
  4. パソコンの寿命を延ばす使い方
  5. 寿命を迎えたパソコンの処分方法
  6. 不要になったパソコンを処分するときの注意点
  7. パソコンの寿命に関するよくある質問

この記事を読むことで、パソコンの寿命が近づいたときの見分け方や処分方法などがよく分かります。まずは、記事を読んでみてください。


1.パソコンの寿命は何年?

最初に、パソコンの寿命は何年程度か見ていきましょう。

1-1.一般的な寿命は購入後4年程度

パソコンの寿命は、購入後4年程度です。実際に、4年程度使用したパソコンは、使い始めと比較してさまざまな不具合が見られるようになります。一般的な生活家電が10年前後の寿命だと考えれば、比較的短命といえるでしょう。パソコンには精密部品が多く使われており、部品の消耗が激しいことも寿命が短くなる理由と考えられます。

1-2.寿命の長さは使い方や使用環境によって異なる

パソコンの寿命は、使い方や使用環境に大きく影響されるのも特徴です。

1-2-1.使い方

パソコンの寿命は、使い方に大きく影響を受けるものです。一般的には、稼働時間が長い、使用頻度が高いほど寿命が縮まります。そのため、毎日長時間仕事などで使用するパソコンは、2年程度で寿命を迎えることもあるでしょう。反対に、必要なときにネットで検索する程度なら、4年以上問題なく使えることもあります。

1-2-2.使用環境

パソコンは、使用環境が悪いと寿命が短くなります。たとえば、夏場などで周囲の温度が高過ぎる場所では、パソコンがうまく放熱できずに熱暴走が発生し、突然電源が落ちることがあるでしょう。また、湿度が高い場所では、パソコンの内部に湿気が入り込んでパーツの素材を劣化させ、不具合を引き起こしやすくなります。掃除不足でホコリっぽい環境も、パソコンにとっては命取りになるので気を付けましょう。いずれも、使用環境が悪いことでパソコンに致命的なダメージを与えれば、購入後数か月程度で寿命を迎える可能性もあります。

1-3.使用頻度の高いパーツが早く寿命を迎える

パソコンは、使用頻度が高いパーツが早く寿命を迎えます。特に早く寿命を迎えやすいのが、液晶画面やキーボードです。パソコンを使用するときは、必ず液晶画面も使用することになります。また、入力作業が多い場合は、キーボードに大きな負担がかかることになるからです。使い方によっては、ハードディスクが早く寿命を迎えて、データの読み出しや書き込みができなくなることもあります。

2.パソコンの寿命が近づくと起こるサインは?

パソコンの寿命が近づくとどんなサインが起こるか見ていきましょう。

2-1.動作が遅くなったり止まったりする

パソコンの寿命が近づくと、動作が遅くなったり止まったりしやすくなります。以前はスムーズにデータを読み書きできていたのが、急に時間がかかるようになった場合は注意が必要です。ハードディスクの寿命が近づいていると考えられるので、大切なデータを早めにバックアップしておきましょう。

2-2.画面の表示がおかしくなる

画面の表示がおかしくなるのも、パソコンの寿命が近づいているサインです。たとえば、以下のようなサインが見られたら注意してください。

  • 画面が十分に明るくならない
  • 画面がちらつくことがある
  • 色合いがおかしい
  • 画面にシミのように暗い部分がある
  • 突然画面が真っ暗になることがある

上記のような症状がある場合、グラフィックボードやバックライトの寿命が近づいている可能性があります。

2-3.本体が異常に熱くなり冷却ファンがフル稼働する

パソコン本体が異常に熱くなる場合も、寿命が近づいているサインです。パソコンの内部部品が劣化したために、激しく発熱している可能性があります。同時に、冷却ファンがフル稼働していて動作音が大きくなっていることも多いでしょう。パソコン本体に触れることができないほど熱くなり、突然再起動したり電源が落ちたりすることが多い場合は、寿命を迎える前兆と考えてください。

2-4.ネットに接続しにくくなる

ネットになかなか接続できない、接続できても途中で切断されてしまうといった場合は、パソコンの寿命が近づいた可能性があります。まずは、ネットの通信設定を確認し、エラーが出ていたら回復できるか試してみてください。また、ネット回線に何らかの障害があることもあるので、同時にチェックしてみましょう。さまざまな設定を直しても接続できない、安定して接続しづらいというのなら、パソコンの寿命が近づいていると考えられます。

2-5.突然再起動したり電源が落ちたりする

パソコンの寿命が近づくと、何もしていないのにパソコンが突然再起動したり電源が落ちたりするようになります。予期せぬ再起動や電源が落ちることが頻繁に起きるのは、パソコンの末期状態ともいえる症状です。近いうちにいきなり電源がまったく入らなくなる可能性が高いので、今のうちに大切なデータのバックアップを取り、早急に買い替えを考えましょう。

3.パソコンを修理するか買い替えるかの判断基準

パソコンを修理するか買い替えるかの判断基準を詳しく見ていきましょう。

3-1.パソコンの修理がおすすめになるケースは?

以下のようなケースは、パソコンを修理するほうがおすすめです。

  • メーカーもしくは販売店の保証期間内で修理費用が無料
  • 保証期間は過ぎているが簡単な調整や部品の交換で修理ができ、費用も安価
  • 予備のパソコンや使用頻度が低いなどの場合で、メーカーに預けても特に不都合がない
  • 愛着のあるパソコンで修理費用が高くても使い続けたい

3-2.パソコンの買い替えをおすすめするケースは?

パソコンの買い替えをおすすめする主なケースは、以下のとおりです。パソコンは一般的な電化製品よりも寿命を早く迎えるため、修理対応より買い替えのほうがおすすめになるケースも多く見られます。

  • 修理可能だが修理費用が高い
  • メーカーで補修用部品の保有期間を過ぎていて修理できない
  • 購入後4年以上経過している
  • 機能や性能に不満がある
  • 魅力的な新製品が発売されている

4.パソコンの寿命を延ばす使い方

パソコンの寿命を延ばす使い方を詳しく解説します。

4-1.こまめに掃除する

パソコンはホコリに弱いので、こまめに掃除しましょう。中でも、冷却ファン付近やキーボードのすき間などは、ホコリがたまりやすく不具合や故障につながりやすい場所です。ホコリが冷却ファンにたまるとうまく放熱できず、パソコンが熱暴走を起こすことがあるので注意しましょう。また、キーボードのすき間にホコリがたまると、キー入力ができなくなったり誤変換したりする原因になります。

4-2.適切な使い方をする

パソコンの寿命を延ばすには、適切な使い方をすることが大切です。電源を落とすときはいきなり電源ボタンを押さない、安定した場所に置いて使用する、乱暴に扱わないなど、基本的なことを守ってください。パソコンの使用歴が長くなるほど、初心を忘れて適当に扱ってしまうことがあります。パソコンは精密機器なので、丁寧に扱うよう心がけましょう。

4-3.画面の明るさを必要以上に上げない

パソコンの画面は、明るさを必要以上に上げないようにしましょう。特に、長時間パソコンを使用する場合、画面の明るさを上げ過ぎるとバックライトに大きな負担がかかり、寿命が短くなる原因になります。普段は最大50%程度の明るさにしておき、画像処理を行うときなど必要なときだけ明るさを上げて使うとよいでしょう。

4-4.適切な使用環境に整える

適切な使用環境に整えることも、パソコンの寿命を延ばすためのポイントです。具体的には、以下を参考にしてください。

  • 温度:20~30℃
  • 湿度:20~80%

そのほかにも、設置場所に直射日光が当たらない、ホコリが少ないことなども条件になります。また、飲食物がパソコンにかからないように注意することも必要です。

4-5.OSやプログラムのアップデートをきちんと行う

パソコンの寿命を延ばすには、OSやプログラムのアップデートをきちんと行うことも大切です。パソコンのOSやプログラムは、メーカーから不具合を修正したり機能を向上したりするためにアップデートファイルが配布されることがあります。アップデートを行えば常にパソコンが最新の状態になり、不具合によるパソコンへの負担を軽減できるため、寿命が延びるのです。

5.寿命を迎えたパソコンの処分方法

寿命を迎えたパソコンを処分する方法を詳しく見ていきましょう。

5-1.パソコンリサイクル法に基づいて処分する

寿命を迎えたパソコンは、パソコンリサイクル法に基づいて処分することができます。パソコンリサイクル法とは、家庭用のパソコンやパソコン用モニターに含まれる資源を有効活用するための法律です。パソコンリサイクル法に基づいて処分する場合、以下が一般的な流れになります。

  1. メーカーのリサイクル受付窓口に連絡してパソコンの回収を依頼する
  2. メーカーからパソコン回収キットと宅配便の伝票が送付される
  3. パソコンをメーカーの指示どおりにこん包し、宅配便の伝票を貼り付ける
  4. 宅配業者に連絡して集荷してもらう
  5. 宅配業者によりパソコンがメーカーのリサイクル工場に送付されて完了

なお、パソコンリサイクルマークが付いているものは集荷費用を含め無料で処分できます。パソコンリサイクルマークが付いていなかったり紛失してしまったりした場合は、パソコンリサイクル費用と集荷費用で1台に付き数千円程度必要です。

5-2.販売店に回収してもらう

パソコンを買い替える場合は、販売店の回収サービスが利用できることがあります。まずは、新規購入を考えている販売店に問い合わせ、回収サービスを利用できるか確認してみるとよいでしょう。販売店の回収サービスを利用できれば、買い替えと同時に不要になったパソコンを処分できます。また、サービスといて無料で処分できることもあるでしょう。ただし、一定金額以上もしくは指定メーカーのパソコンを購入した場合に限定されることもあります。また、回収サービスだけでは依頼できないことも多いでしょう。

5-3.不用品回収業者に処分を依頼する

寿命を迎えたパソコンは、不用品回収業者に処分を依頼すると何かと便利でおすすめです。たとえば、以下のようなメリットがあります。

  • 店頭持ち込み・宅配回収・出張回収など都合のよい回収方法を選べる
  • 宅配回収や出張回収は集荷場所までパソコンを運ぶ手間と労力がかからない
  • 宅配回収や出張回収は自分に都合のよいタイミングで依頼できる
  • 業者によっては内部データ消去を依頼できることがある
  • パソコン以外の不用品も同時に処分してもらえる

なお、当パソコン処分本舗でも、寿命を迎えたパソコンの処分をお受けしています。当社指定の宅配便で着払い送付していただければ、宅配便の送料・パソコンの処分費用共に無料でお受けすることが可能です。また、パソコンと同梱(どうこん)いただければ、有料回収対象品でも無料で処分できます。ぜひこのお得な機会にご利用ください。

5-4.ジャンク品として買取してもらえるケースもある

寿命を迎えたパソコンでも、ジャンク品として専門業者に買取してもらえるケースもあります。特にマニアから人気の高い機種は、改造用や修理パーツ採取用などで一定の需要があるからです。また、自分でネットオークションやフリマアプリにジャンク品として出品して売ることもできます。買取金額は1台数百円程度と安くなりますが、寿命を迎えたパソコンを処分する方法の一つとして覚えておくとよいでしょう。

6.不要になったパソコンを処分するときの注意点

不要になったパソコンを処分するときには、いくつかの注意点があります。

6-1.内部データの移行や消去を必ず行う

不要になったパソコンを処分するときは、内部データの移行や消去を必ず行ってください。内部データを消去せずに処分した場合、個人情報などの大切な情報が流出し、悪意のある第三者に悪用される可能性があります。まずは、パソコンの内部データをチェックし、必要なものは外部ストレージや外付けハードディスクに移行しましょう。無事に移行できたことを確認してから、内部データを消去してください。内部データの消去する方法は、パソコンの使用説明書やホームページなどを参考にしましょう。また、ディスク消去ユーティリティなどのデータ消去ソフトを使用することもできます。

6-2.記録メディアの抜き取りを忘れない

記録メディアの抜き取りを忘れないことも大切です。パソコンを処分する前に、メディアスロットなどをよくチェックし、記録メディアが残っていないようにしましょう。記録メディアを抜き取らないまま処分した場合も、個人情報などが流出して悪用される原因になります。なお、業者などに処分を依頼した後では、記録メディアだけを取り戻したくても不可能なケースが多いので注意してください。

6-3.メーカーや販売店のユーザー登録を解除しておく

パソコンを処分するときは、メーカーや販売店のユーザー登録を解除することも忘れないでください。ユーザー登録の解除を忘れると、メーカーや販売店に所有者情報が残り、プログラムのアップデートや新製品のお知らせなどが引き続き届きます。手放したパソコンの関連情報が届いても無意味なので、パソコンの処分と同時にユーザー登録を解除しておきましょう。

7.パソコンの寿命に関するよくある質問

最後に、パソコンの寿命に関する質問に回答します。それぞれ確認しておきましょう。

Q.ノートパソコンは早く寿命を迎えやすいとされる理由は?
A.軽量化・小型化を実現するために、主要パーツを中心にコンパクなパーツを採用しているからです。また、ノートパソコンは持ち歩きする機会が多いことから、落下したり衝撃が加わったりしやすいのも寿命を迎えやすい理由といえます。

Q.キーボードが寿命を迎えてもひとまずパソコンを使い続ける方法は?
A.外付けキーボードをUSB接続などで使うことができます。タッチ画面を採用しているパソコンでは、OSのソフトキーボード機能を使用して入力することも可能です。

Q.国内メーカー品なら寿命が長持ちする?
A.メーカーによる寿命の違いはありません。国内メーカー品でも、使い方や使用環境などにより寿命を早く迎えることもあります。

Q.パソコンが故障してデータ消去ができない場合はどうする?
A.パソコンからハードディスクを取り出し、折り曲げたり裁断したりすることで物理的に破壊すればデータ消去が可能です。

Q.寿命を迎えたパソコンでも無料で回収してもらえる理由は?
A.パソコンにはレアメタルなどの再生可能な資源が使われており、再生資源として売却し、利益を得ることができるからです。また、正常に稼働する部品を採取して補修用パーツとして再販される例もあります。

まとめ

今回は、パソコンの寿命について詳しく解説しました。パソコンの寿命は約4年です。しかし、使用環境や使い方によって早く寿命を迎えることもありまず。パソコンの寿命をできるだけ長持ちさせるには、適切な使用環境に整えること、掃除をこまめにすること、乱雑に扱わないことなどに気を付けましょう。なお、パソコンの寿命が近づくと、画面表示がおかしくなったり動作が遅くなったりなど、さまざまな症状が出てきます。パソコンの寿命が近づいたら、重要なデータを移行すると共に早めに買い替えましょう。なお、不要になったパソコンの処分は、この記事を参考にして信頼できる不用品回収業者に依頼することをおすすめします。