パソコンの廃棄や処分の悩みを解決!安全・無料な方法は?

はてなブックマークに追加 Twitterでシェア Facebookでシェア

パソコンの廃棄や処分で悩んでいる人は、とても多いですよね。実際、パソコンを処分するにも、どのような方法があるのか、また方法ごとのメリットやデメリットについても詳しく知ることはとても有意義でしょう。そこで、今回はパソコンの処理に悩んでいる方や無料で捨てたいと考えている方にとって役立つ内容をまとめました。

  1. パソコンの処分の現状を知ろう!
  2. パソコンのさまざまな捨て方を紹介!メリットやデメリットも!
  3. パソコンのデータ消去問題を真剣に考えよう!
  4. パソコンのデータ移行の必要性について学ぼう!
  5. 無料回収の業者を選ぶポイントは?

この記事は、パソコンの廃棄や処分についてのあらゆる知識や方法を学ぶことができますよ。


1.パソコンの処分の現状を知ろう!

まずは、ほかの皆さんがどのようにパソコンの処分をしているのか、現状を確認することから始めましょう。実は、パソコンの処分にはPCリサイクル法という法律が関係しているのです。

1-1.パソコンは粗大ごみ?それとも不燃物?

パソコンは粗大ごみになるのか、それとも不燃物扱いになるのか分からない人も多いでしょう。結論から言うと、残念ながらパソコンは粗大ごみとしても不燃物としても出すことはできません。パソコンを廃棄するときには、PCリサイクル法という法律に沿ってきちんと手続きを踏む必要があります。パソコンを勝手な自己判断でごみの日に出すことは、止めましょう。

1-2.リサイクルの目的と現状はどうなっている?

では、パソコンをリサイクルする目的と現状を確認しましょう。パソコンは、貴重な金属を多く使っています。貴重な金属という意味で、レアメタルという言葉を耳にしたことがある人も多いでしょう。

1-3.PCリサイクル法について学ぼう!

パソコンを通常のごみとして廃棄できない理由は、PCリサイクル法があるからです。では、PCリサイクル法の主な点について学びましょう。PCリサイクル法は、2003年10月に施行(しこう)になった家庭向けに販売したパソコンやディスプレイの回収とリサイクルにかんする法律です。パソコンメーカーに回収を義務付けた目的は、レアメタルなどの貴重な資源を有効活用するため。現在販売中のパソコンは、メーカーが将来回収をするときの費用を含んだ価格になっています。つまり、メーカーに回収依頼をするときには基本的に回収費用は不要であることを覚えておきましょう。なお、PCリサイクル法では、ワープロ専用機やプリンター・スキャナーなどの周辺機器は対象外になることも知っておいてくださいね。

1-4.パソコンの種類によって処理の仕方が異なる       

パソコンの種類によって、処理の仕方が異なることを覚えておきましょう。具体的には、次のように区分します。

1-4-1.ブラウン管一体型パソコン

ブラウン管一体型パソコンの場合は、古いタイプのパソコンとなります。ブラウン管一体型パソコンについては、パソコンリユースショップでも回収不可能とするところもあるので処分をする前に確認をしてください。ただし、パソコンメーカーに回収を依頼することは可能ですので覚えておきましょう。

1-4-2.液晶一体型パソコン

液晶一体型パソコンは、ほとんどの処分方法が選択できます。メーカーへ回収依頼をすることもできるでしょう。また、リサイクルショップやパソコンショップ・パソコンリユースショップでの処分も可能です。ただし、液晶割れなどの不良がある場合は処分ができないところもありますので注意しましょう。

1-4-3.デスクトップ型パソコン

デスクトップパソコンは、パソコン本体とモニターが別々になっているパソコン。デスクトップパソコンも、多くがほとんどの処分方法を選択できるでしょう。ただし、モニターがブラウン管の場合は、モニターだけ処分不可とするところもあります。モニターがブラウン管のデスクトップパソコンを処分する場合は、必ず処分可能かどうかを問い合わせることを忘れないでください。

1-4-4.ノートパソコン

ノートパソコンは、基本的に自分の都合の良い処分方法を選ぶことが可能です。たとえば、ハードディスクを抜いた状態でも回収を依頼することができるなど、選択肢が多いことが特徴と言えるでしょう。ただし、液晶が割れているノートパソコンについてはパソコンメーカーに回収を依頼することが原則となります。また、パソコンリユース業者の中でも、液晶割れを起こしたノートパソコンは回収不可の場合がありますので注意してください。

2.パソコンのさまざまな捨て方を紹介!メリットやデメリットも!

では、パソコンのさまざまな捨て方を紹介しましょう。廃棄・処分方法のメリットやデメリットについても、それぞれで解説しますね。

2-1.地方自治体による回収は?

古いパソコンは、地方自治体に回収してもらうことも可能です。ただし、地方自治体によって回収方法は異なるので事前に問い合わせた方が良いでしょう。たとえば、指定の場所に設置してある回収ボックスに入れるように指示を受ける場合もあります。また、指定の処理場に自分で持ち込む必要があるケースもあるでしょう。

  • メリット:処分が簡単だったり無料で回収が可能だったりする場合もあること
  • デメリット:地方自治体によっては回収そのものを行っていない可能性がある点や回収方法が選べない点

2-2.パソコンメーカーによる回収は?

古いパソコンは、パソコンメーカーに回収依頼をする方法があることを覚えておきましょう。パソコンメーカーは、PCリサイクル法によって自社が販売したパソコンについては責任を持って回収する義務が発生します。

  • メリット:PCリサイクルマークが貼ってあるパソコンの場合は回収費用が無料
  • デメリット:PCリサイクルマークが無い場合は回収費用が掛かる点や他社のパソコンの回収依頼が不可な点など

2-3.パソコンショップによる回収は?                     

古いパソコンは、パソコンショップに回収してもらうことも可能です。 パソコンショップに回収を依頼する場合は、新しいパソコンを買い替えるタイミングで行うことが多くなるでしょう。買い替えと同時に古いパソコンを処分したい人には、良い方法ですね。

  • メリット:新しいパソコンを買い替えるタイミングで、古いパソコンの回収を依頼が可能
  • デメリット:ほとんどの場合で回収手数料が掛かること

2-4.リサイクルショップによる回収は?

古いパソコンを処分するときは、リサイクルショップに回収依頼をすることも考えましょう。リサイクルショップの場合は、次に誰かがそのまま使うことを前提とした回収になるはずです。リサイクルショップに回収依頼をする場合は、自分でデータ消去を行ったりほかの業者に依頼をしたりする必要があるので注意してください。

  • メリット:多少なりとも回収時にお金が手に入ること
  • デメリット:ほとんどのリサイクルショップでパソコン内部のデータ消去を行っていない

2-5.パソコンリユースショップによる回収は?

パソコンリユースショップに回収を依頼する方法が、最も有利になるでしょう。古いパソコンは、無料で回収している業者もあります。処分したいパソコンが無料回収の対象になっている場合は、積極的に利用を検討してください。                                                      

  • メリット: 壊れていても無料回収を依頼できることもある
  • デメリット:パソコンの型によっては無料回収不可だったり回収そのものができなかったりする場合もある

3.パソコンのデータ消去問題を真剣に考えよう!

古いパソコンを廃棄するときは、データの消去問題を真剣に考えてください。データ消去問題を軽く考えることは、思わぬトラブルの元になりますよ。

3-1.ハードディスクの情報を消去する必要性と方法          

パソコンのハードディスク内には、多くの個人情報が記録してあります。情報を消去しないまま廃棄することは、個人情報が漏洩(ろうえい)する原因となるでしょう。後日、思わぬ不利益を受けないためにも、パソコンのハードディスク内の情報はきちんと消去するべきです。ハードディスクの情報を消去するためには、物理的に破壊する方法と磁気による消去方法が主なものとなるでしょう。パソコンを廃棄する前には、いずれかの方法でハードディスクにデータが残らないようにしてください。

3-2.ハードディスクの廃棄方法を確認しよう

ハードディスクの廃棄については、物理的に破壊してしまうことが主な方法となるでしょう。ハードディスクは金属でできているので、金属に穴を開けたり裁断したりすることで情報を読み込むことができなくなります。物理的にハードディスクを破壊した後で証明写真を送ってくれる業者は、安心して依頼することができるでしょう。

3-3.ハードディスクの処理に必要な料金は?

ハードディスクの処理に必要な料金については、業者ごとに異なるとしか言いようがありません。しかし、おおよその目安はありますのでご紹介しておきましょう。ハードディスクのデータ消去や物理的に破壊する費用については、サービスとして無料で行っている業者もあります。ただし、証明書の発行は手数料を取っていることが多くなるでしょう。

  • データ消去証明書発行費用:1台につき税込み1,100円程度から
  • ハードディスクの破壊処理証明書発行費用:1台につき税込み2,200円程度から

データ消去を有料で行う業者にかんしては、あまりにも高額な費用を請求するときは正当な理由が無い限り注意してくださいね。

4.パソコンのデータ移行の必要性について学ぼう!

古いパソコンを廃棄するときは、パソコンの中に残っているデータを移行しておきましょう。ここでは、パソコンのデータ移行の必要性についてお話ししますね。

4-1.パソコンのデータ移行が重要な理由は?

古いパソコンには、これまで皆さんが作業した内容や作成したデータがたくさん入っています。その中には、大切な思い出が詰まっているものもあるでしょう。自分ではほかの媒体(ばいたい)に移行したと思っていても、していなかったということもあります。大切なデータを無くすことを防ぐためにも、パソコンのデータ移行は重要でしょう。

4-2.データ移行の具体的な方法を学ぼう

では、古いパソコンから新しいパソコンにデータを移行するときの具体的な方法を学ぶことにしましょう。データ移行の方法には、主に次のような種類があります。

  • 古いパソコンのハードディスクをそのまま外付けハードディスクとして利用する
  • 古いパソコンのデータを外付けのハードディスクに移行する
  • 古いパソコンと新しいパソコンをつないで移行する
  • 古いパソコンのデータをクラウドサービスにアップロードして移行する

古いパソコンからハードディスクを取り出して、新しいパソコンの外付けハードディスクとして使う方法は上級者向けと言えるでしょう。実際には、データだけを新しいパソコンに移行する方法が主流となります。

5.パソコンの処分についてよくある質問に回答!

それでは、パソコンの処分にかんしてよくある質問に回答していきましょう。疑問が無くなると、スッキリしますよ。

5-1.なぜパソコンを安易に捨ててはいけないの?

なぜパソコンを安易に捨ててはいけないのか、と思う人もいるでしょう。パソコンを安易に捨ててはいけない理由には、いくつかあります。

  • 修理をすることでまだ使える状態のパソコンも多いから
  • ハードディスク内に個人情報が残っている可能性がある
  • レアメタルを使用しているなど貴重な資源となる

パソコンは、もしも再利用できない状態であっても分解するとレアメタルを採集できることからも貴重と言えるでしょう。それに、安易な廃棄で個人情報が漏(も)れてしまうことがあります。パソコンを処分するときは、慎重に行いましょう。

5-2.どうしてパソコンを無料回収できるの?

パソコンを無料回収できる理由について、お話ししましょう。どうしてパソコンを無料回収できるのかという点は、主に次の3つの理由になります。

  • リユース品として再販売する
  • 部品だけを取り出して修理用パーツとして活用する
  • 分解してレアメタルを取り出す

皆さんには不用になったパソコンでも、さまざまな活用法があることがお分かりいただけたでしょうか。パソコンの無料回収は、業者側にメリットがあるからこそ実現できているとも言えるのです。

5-3.無料回収の業者を選ぶポイントは?

パソコンを無料回収している業者も、さまざまにあります。しかし、パソコンは個人情報を収集する目的で回収する悪徳業者もいることでしょう。なので、選び方のポイントをご紹介します。

  • 実績が豊富にあること
  • 問い合わせ時の対応が親切なこと
  • 廃棄パソコンのデータ除去サービスがあること
  • 利用者からの評判が良いこと

特に、実際の利用者から評判が良いことは、大切なポイントと言って良いでしょう。決して押し付けがましくなく、親切な対応ができる業者は総じて良い業者です。また、個人情報が漏洩(ろうえい)する可能性がある点では、データ除去サービスを行っていることも重視してくださいね。

まとめ

さて、今回はパソコンを廃棄するときの処分方法について詳しく解説をしてきましたがいかがでしょうか。古いパソコンは、無料で処分することが可能です。ただし、無料で可能でも安心して処分するためには、古いパソコンのデータ移行や消去などの必要な知識をしっかり学ぶことが大切。ぜひ、今回の記事を繰り返し読むことで皆さんにとってベストな処分を行ってくださいね。