スキャナーの廃棄方法は? 故障していても無料回収できる処分のコツ

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パソコンをお持ちの方は、プリンターやスキャナーといった周辺機器もそろえていますよね。パソコンと同じ電子機器であるスキャナーは、いずれ寿命を迎える日がやってくるでしょう。画質が悪い、異音がする、読み込み速度が遅くなったなど、寿命を迎えるサインは、買い替えや処分を検討するきっかけになります。

とはいえ、スキャナーを安易にゴミとするわけにはいきません。「燃えないゴミではだめ?」「スキャナーにはもう価値はない?」といった処分にまつわる疑問、とてもよくわかります。どの自治体でも、電子機器の取り扱いには慎重な姿勢を見せているため、面倒でも分別ルールは厳守するべきです。

小型家電リサイクル法も相まって、電子機器の捨て方が難しくなりましたよね。理解できず、手元に置いたままという例も、決して珍しくありません。

今回は、捨て方に悩むスキャナーの処分方法やリセールなどに触れていきます。今まで捨てられずにいたスキャナーの整理をしたい方も、ぜひ参考にしてみてください。

  1. スキャナーを捨てたい・廃棄したい
  2. 小型家電リサイクル法とスキャナーの関係
  3. スキャナーを自分で捨てるには? 
  4. スキャナーの処分で家電量販店の下取りを利用する場合
  5. 中古スキャナーとして売る場合
  6. スキャナーの処分を回収業者に頼む場合
  7. スキャナーの処分でよくある質問

この記事を読むことで、スキャナーの正しい捨て方を理解でき、気になる小型家電リサイクル法との関連も学ぶことができるでしょう。スキャナーをお得に手放す方法もご紹介します。処分を楽に行いたい方も必見です。


1.スキャナーを捨てたい・廃棄したい

スキャナーは、プリンターと一体型が多いですよね。ですので、家庭でも愛用されており、いざというときに大変重宝します。しかしながら、電子機器には寿命があり、いつかは動かなくなる日が来るのです。

1-1.スキャナーの寿命について

使用頻度により、スキャナーの耐用年数には違いがあります。というのも、読み取り部分の磨耗は、頻繁に使うほど激しいからです。毎日使う場合、5年が目安で寿命を迎えるでしょう。または、30,000ページ分とする説もあります。しかし、毎日スキャンする枚数が多い場合、5年を待たずに消耗する場合もあるのです。

1-2.スキャナーに多い故障は? 

人気メーカーには、エプソン・キャノン・ブラザーがあります。どれも共通しているのは、一定期間経過したころに出る故障です。寿命が近い合図でもあり、頻繁に故障が起こるようなら買い替えを考えるべきでしょう。多く見ることができる故障をご紹介します。

  • 接続エラーが頻発する
  • 画像が読み込めない・読み込みに時間がかかる
  • 動かない
  • 異音がする
  • 画像のかすれや筋が入る

あくまでも一例です。上記のようなエラーやトラブルが起きた場合、初期化で解決する場合もあります。しかし、復旧しないようなら、故障ととらえておくといいでしょう。

1-3.故障したスキャナーは修理か? 廃棄か? 

保証期間を1年としているメーカーがほとんどです。従って、保証期間を満了して以降の故障については、修理を自費で行う必要があります。一般的に、電子機器などの部品がメーカーに保有されているのは、5年が目安です。5年以上経(た)った場合、修理部品がなくなります。直しようにも部品がないということになり、廃棄を余儀なくされるでしょう。スキャナーを捨てるきっかけになる1つの目安が、部品保有期間きれによるものです。
購入して浅い場合なら、部品もまだあります。修理費用が本体価格を超えないようなら、修理するべきです。購入時の価格と比較してどうかを考え、修理か廃棄かの基準を決めておくといいでしょう。

1-4.スキャナーは何ゴミ? 

スキャナーの分別や自治体での取り扱いがわからず、何年も放置しているという方は、意外と多いです。放置している背景には、小型家電リサイクル法の施行が関連しています。「パソコンのような手続きをして廃棄が求められるのでは?」と感じ、捨てたいけれどきっかけがつかめないでいるのです。
結論から申し上げるなら、スキャナーは自治体の粗大ゴミに出すことができます。従って、粗大ゴミの手順どおりに申し込み、自分で廃棄することが可能です。ただし、自治体のゴミにかんする定義は個別に変わります。事前にお住まいの地域へ確認をしてください。

5年以上使ったスキャナーは修理より廃棄がおすすめなんですね。
はい。特にお手ごろ価格のスキャナーは修理代よりも新規購入の費用の方が安いこともあるでしょう。

2.小型家電リサイクル法とスキャナーの関係

小型家電リサイクル法をご存じですか? 名前は聞いたことがあるけれど、よく知らないという方もいます。小型家電リサイクル法は、家電製品や電子機器にかんする法律です。

2-1.小型家電リサイクル法とは何か?

環境省は、2015年4月1日に小型家電リサイクル法を施行しました。自治体により、もっと前から着手しているところもあります。公共施設や市役所を始め、家電量販店や大手スーパーなどに回収ボックスを設置し、小型家電製品や電子機器の回収を行うというものです。
なぜ、回収ボックスを設置しているかというと、小型家電製品や電子機器には有益な金属が含有されているためだとされています。捨てられて活用されないのはもったいないということから、金属資源を取り出してリサイクルする動きがあるのです。また、適切にリサイクルされず、鉛といった金属から流出する有害物質で環境汚染が起こるのを防ぎ、地球を守る意味合いもあります。

2-2.スキャナーは小型家電リサイクル法の対象品目か? 

環境省が発表している政令指定品目には、「プリンターそのほかの印刷装置」と記載があります。印刷装置という意味では、スキャナーも該当するととらえていいでしょう。
では、該当するならどう廃棄すればいいかという疑問が湧いてきます。回収ボックスがあるなら、案内表示に従ってボックスに投入してください。しかし、回収ボックスは決して大きくありません。お手持ちのスキャナーが入らないという事態も想定できます。もし、回収ボックスを利用できない場合は、自治体を介して廃棄を依頼することになるでしょう。メーカーに問い合わせしてもよいです。

小型家電リサイクル法に基づいてスキャナーを処分することもできるんですね。
はい。自治体によってはスキャナーを回収しているところがあります。

3.スキャナーを自分で捨てるには?

自治体でも処分可能であるなら、自分でも処分することができますよね。何かと時間と手間を要するものの、誰もが真っ先に浮かぶ手段です。

3-1.自治体回収と回収ボックスについて

自治体による回収は、地域で定めるサイズを超えた場合に粗大ゴミと定義しています。粗大ゴミになる場合、事前に申し込みをしてください。燃えないゴミの場合、燃えないゴミの指定袋に入れ、回収日にゴミステーションに出すだけです。
一方、回収ボックスは公共施設など以外に、各ゴミステーションに設置している自治体もあります。粗大ゴミより素早く廃棄できる方法であるため、設置されているなら利用してリサイクルに参加しましょう。

3-2.自治体を経由してスキャナーの廃棄をする場合のやり方や料金について

粗大ゴミに出す場合、いきなり持ち込みするわけにはいきません。事前に申し込みを終え、指定された料金分の粗大ゴミ処理券を購入し、捨てたいスキャナーに貼りつけてください。
料金は、自治体ごとに違います。事前に確認し、正しい料金を貼りつけるようにしてください。

3-3.自治体を経由してスキャナーを廃棄するときの注意点

自治体で捨てる場合、粗大ゴミか燃えないゴミかの分別を確認することが大切です。粗大ゴミなら、事前に粗大ゴミ受付センターへ申し込みをしてください。運搬は自分で行うことが前提です。自宅までの引き取りはありません。
回収ボックスを利用する指示があった場合、リサイクルのために必ず再利用に回してください。自治体で積極的に資源の有効利用を推進しているためです。

3-4.自治体でスキャナーを処分するメリット・デメリット

自治体は一番安く処分できる方法です。積み下ろしは自分でしなければならないものの、スキャナー1台程度なら自分1人でもできるでしょう。
しかし、大型な業務用スキャナーを使っている方もいます。重量があるスキャナーの運搬は難しく、自治体での処分を諦めることになるはずです。粗大ゴミなら、捨てられる日を自治体側(がわ)から指定されます。そのため、早く処分したい場合は、待ち時間が長いため、面倒だと感じてしまうのです。

スキャナーを捨てる際は何ゴミに該当するか調べておくんですね。
はい。また、小型家電として回収している自治体にお住まいの場合は、回収場所をチェックしましょう。

4.スキャナーの処分で家電量販店の下取りを利用する場合

スキャナーは安値ものから高価なものまでいろいろあります。壊れた・故障が続くなどの理由から、買い替えを検討し、下取りを利用できないか考える方も多いです。現在の下取り状況をお伝えします。

4-1.家電量販店の下取りはどんな状況? 

家電量販店では、下取りをしてくれるところと扱っていないところがあります。一般的に、下取りサービスを実施している家電量販店は少ないです。まず査定を受け、下取り可能かどうかも判断してもらう必要があります。買い替えを条件にしている場合もあるでしょう。

4-2.通販業者の下取りはどんな状況?

 通販業者でも同じく、下取りを実施しているところは限られています。一定条件を定め、同一商品の購入をすることなど、くくりがあることが多いです。キャンペーンとして、一定期間だけ実施していることもあります。

4-3.下取りに手数料はかかる? 

手数料がかかるかどうかは、購入商品の設定を下回る場合に発生する可能性もあります。また、下取りできない場合は処分費用を請求されることもあるでしょう。
詳しい手数料が知りたい方は、各店舗に確認すると間違いありません。

4-4.スキャナーの下取りを利用するメリット・デメリット

スキャナーの処分には、自治体でも少なからず処分費用が発生します。ほとんどの場合、買い替えをきっかけに下取りを利用したいと考えるでしょう。ですから、処分にお金をかけることなく、さらに下取りで購入費用にあてられるのが、下取りを利用するメリットです。デメリットなのは、下取りしてもらえる店舗が少ないことと、下取りを実施していても、年式が古くて該当しない場合があることでしょう。

スキャナーは下取りをしているところもあるんですね。
はい。ただし、下取りできるスキャナーは限られています。

5.中古スキャナーとして売る場合

下取りを利用できないなら、自分でリセールする方法を考えてみてはいかがですか? リサイクルは積極的にすべきですから、ぜひ再利用してみてください。

5-1.リサイクル・リセール可能なスキャナーとは? 

電子機器全般にいえることは、リサイクル・リセールともに動くことが重要です。動かなければ、単なるジャンク品となってしまいます。動作に問題を抱えておらず、付属品に欠品がないことも大切です。傷や汚れが目立つスキャナーも、買い手が少ないことからリセールが難しくなります。

5-2.スキャナーをリサイクル・リセールする方法

近隣のリサイクルショップまたは家電専門のリサイクルショップに売る方法が、中古スキャナーとしてリセールする代表的なやり方です。リサイクルショップでは、査定で自分が希望する価格をつけてもらえるとは限りません。
オークションに自分で出品する方法も、リセールする手段となります。オークションなら自分主導で価格を決められ、買いたい人とのマッチングがあるなら、落札されて手放すことができるでしょう。

5-3.中古スキャナーをリサイクル・リセールするときの注意点

傷や汚れがひどい・動作がスムーズにいかない、付属品の欠品があるなど、状態が悪いと判断されたなら、リサイクルショップでは買い取りできません。従って、持ち込んで査定を受けたとしても、処分となれば持ち帰る必要があります。値段がつかないものは、リサイクルショップでは引き取りできないためです。
オークションでも入札がない限り、落札されてリセールが完了することはありません。売れ残る可能性も視野に入れ、リサイクルやリセールをしなければならないでしょう。

スキャナーは中古でも一定の需要があるんですね。
はい。発売されてから3年以内のスキャナーならば、中古でも需要があるでしょう。

6.スキャナーの処分を回収業者に頼む場合

回収業者による処分は、とても早くて便利です。電話1本で簡単に処分ができ、中には条件を満たすことにより、無料で回収できる場合もあります。

6-1.回収業者選びはどんな基準で決めるべきか? 

優良業者の基準として、古物商の許可を持ってリサイクルを行っていることに着目しましょう。リサイクルを適切に行っている基準となり、反対に無許可営業の業者は正しくリサイクルを行わないケースばかりです。また、問い合わせに対する真剣な姿勢・対応・柔軟さも目を向けるべきポイントとなります。

6-2.回収業者を利用してスキャナーを手放すメリット・デメリット

回収業者は、ニーズに合わせてさまざまな方法で回収を実施しているのです。宅配・持ち込み・出張と、都合に合う方法を利用できます。宅配なら無料回収も実施しており、大変便利なサービスです。
デメリットは、無料回収を実施していない業者では、自治体の粗大ゴミより処分費用が上がることでしょう。しかし、すぐに捨てられるという観点から考えても、メリットの方が多いです。

6-3.スキャナーの回収方法

パソコン処分本舗では、該当製品を同梱(どうこん)した場合に限り、無料でスキャナーの回収が可能です。処分費用をかけたくない方は、ぜひ無料回収を利用してみてください。ただし、箱の上限を定めています。

  • 佐川急便(3辺合計で160cm以内かつ30kg以内)
  • ゆうパック(3辺合計で170cm以内かつ30kg以内)

上記のサイズをオーバーした場合、発送者負担にてお送りください。

6-4.スキャナーの無料回収ができる理由

パソコン処分本舗で無料回収ができるのは、回収した電子機器や家電製品から自社でリサイクルしているためです。修理できるものはメンテナンスを行い、リセールできるよう手入れをします。修理が難しい場合も、修理用パーツとしてリサイクルに生かすため、無料回収が実現できているのです。金属は有益な資源としてみなし、大切にリサイクルするのがパソコン処分本舗の手法となります。

スキャナーを無料回収している業者もあるんですね。
はい。パソコンと一緒に処分したい場合もおすすめです。

7.スキャナーの処分でよくある質問

スキャナーの処分はそう頻繁にあるわけではありません。ですから、処分となったときには迷いが出て当然です。わからないことは質問集を参考にしてください。

Q.パソコン処分本舗の無料回収できるのはどこからでも大丈夫? 
箱サイズの上限を超えない場合、日本全国どこからでも対応しています。とてもお得なサービスですから、ぜひご利用ください。

Q.故障しているものでも無料回収できる?
パソコン処分本舗では、故障しているものも回収できます。金属などを取り出し、修理パーツなどに変えて再利用する、すべてが貴重な資源です。

Q.オークションとリサイクルショップならどちらが高く売れる?
いずれも状態と年式などに左右されます。一概にどちらが高いとはいえません。オークションは売れる製品の動向を見ることができますから、事前に調査することをおすすめします。

Q.持ち込んで処分を依頼したいときは、梱包(こんぽう)はすべきか?
弊社では、持ち込みの場合、梱包(こんぽう)はしなくて大丈夫です。運び出しもスタッフが行いますから、心配は一切いりません。スキャナー以外にも処分したいものがあっても、パソコン処分本舗のスタッフがお手伝いします。

Q.買い替えの場合は古いスキャナーを持参するべきか?
家電量販店などが、キャンペーンの1つとして下取りを実施している場合もあります。買い替えで下取りを利用したいなら、古いものを必ず持参してください。その場で査定し、下取り価格の評価を受けることができます。

Q.スキャナー本体にデータが残っているか心配です。
HDD機能搭載タイプの場合、内部にデータが残っている可能性も否定できません。従って、データ消去を必ず行う必要があります。パソコン処分本舗なら、データ消去も手がけているため、希望される方はお申しつけください。

まとめ

自治体では回収ボックスを設置し、リサイクル回収を積極的に行う場合もあります。粗大ゴミとする自治体もあり、事前にお住まいの地域がどう扱うかを確認しておきましょう。しかし、近年は都市鉱山という言葉が話題になっています。家庭にある家電製品や電子機器には、とてつもない希少金属が眠っているという意味です。そのため、廃棄するよりリサイクルで資源を活用することが、環境保護にも役立ちます。処分にお金をかけたくないという方は、パソコン処分本舗の無料回収を利用してみてはいかがですか? スキャナーは粗大ゴミでもお金を取られます。費用をかけず、さらにリサイクルも可能な方法として、ぜひ活用してみてください。