スマホが水没したときの対処法は? 押さえておきたい4つのポイント

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電話以外にもさまざまな機能がついたスマートフォン(以下、スマホ)。仕事やプライベートのデータをすべて入れている方も珍しくないでしょう。

ところで、スマホが壊れる原因の第1位は水没です。水没したスマホは起動もできなくなり、データも失われてしまうかもしれません。しかし、対処の仕方によってはデータだけでも救出できることもあるのです。

そこで、今回はスマホを水没させた際の対処方法をご紹介します。いざ、というときのために知っておくと便利なことばかりです。ぜひ読んでみてくださいね。

  1. スマホが水没する意外な原因は?
  2. スマホが水没したらまず行うことは?
  3. スマホを復活させる方法は?
  4. スマホが復活しても油断しないこと

1.スマホが水没する意外な原因は?

スマホの水没というと、お風呂やトイレなどに落とすというイメージがあります。しかし、これ以外にも意外なことが原因で、スマホが水没したのと同じ状態になってしまうことがあるのです。この項では、スマホが水没状態になる意外な原因をご紹介します。

1-1.赤ちゃんがなめてしまった

赤ちゃんは、スマホや携帯電話が大好きです。また、赤ちゃんは気に入ったものをしゃぶったりなめたりすることも多いでしょう。赤ちゃんのだ液は大人よりも量が多いので、なめ方によっては内部にたくさんの水分が入り、水没したのと同じ状態になるのです。

1-2.汗にぬれた

暑くなると、服が汗でぬれることも珍しくありません。特に、ワイシャツやTシャツ、ポロシャツなどは綿製のものが多いので汗をよく吸います。そんな洋服のポケットにスマホを入れていると、汗にぬれて水没状態になる場合があるのです。汗っかきの人や汗をたくさんかきそうな日は携帯電話をバッグに入れておきましょう。

1-3.雪の上に落とした

雪も水分であることには変わりありません。落としたときは何ともなくても、時間がたって雪が溶けてくると内部に水が入りこんで水没状態になる場合もあるのです。雪の上にスマホを落とした場合は、雪をしっかりと落としましょう。

1-4.ぬれた手で触った

お風呂上がりや調理中など手がぬれている状態でスマホを触ると、内部に水が入って水没状態になることがあります。急いでいても、手をしっかりと拭いてからスマホを触りましょう。

水の中に落とさなくても、スマホが水没する可能性があるんですね。
はい。特に汗による水没は夏場に起こりやすいので注意しましょう。

2.スマホが水没したらまず行うことは?

では、スマホが水没してしまったらどうすればよいのでしょうか? この項では、スマホが水没したときにまず行うことをご紹介します。

2-1.電源を切る

iPhoneの場合は、水につかった時点で電源がオフになることが多いです。そのほかのメーカーのスマホはすぐに電源を切ってください。また、電源が切れている場合は絶対に電源を入れてはいけません。回路がショートして壊れてしまいます。

2-2.真水で洗う

きれいな水道水に落とした場合以外は、スマホを真水で洗ってください。水没でスマホが壊れるのは、水自体よりも水に含まれているミネラル分や不純物が原因なのです。特に、海水にぬれてしまった場合は丁寧に洗いましょう。

2-3.電池パックやSDカードなどをそっと外す

電池パックやSDカード、SIMカードなど取り外せるものを全部取り外してください。その際に、スマホを振ってはいけません。スマホを振るとスマホの内部全体に水分が回ってしまいます。

2-4.拭ける場所はすべて入念に拭く

電池パックなどを取り出したら、マイクロファイバー製タオルなどで拭ける場所を入念に拭きましょう。ドライヤーで乾かす人もいますが、ドライヤーはスマホの表面を乾かすだけであまり効果がありません。それよりも、綿棒などで細かい部分まで拭いた方がよいですね。

まず電源を切ることが重要なんですね。
はい。海や汚い水の中に落とした場合は、真水で洗いましょう。

3.スマホを復活させる方法は?

この項では、水にぬれたスマホを復活させる対処の仕方をご紹介します。ただし、必ずも復活するとは限りませんので注意してください。

3-1.シリカゲルとともに密閉する

シリカゲルとは、のりなどの湿気を嫌う食品のパッケージに入っている乾燥材のこと。これを水没したスマホとともに密閉容器に入れて1日~3日間おくと、内部が完全に乾いて再び使えるようになるそうです。シリカゲルはホームセンターや薬局などで手に入ります。

「どうしてもシリカゲルが手に入らない」という場合は、押し入れの湿気取り剤や生米などで代用できるでしょう。なお、完全に乾かすためには48時間以上密封しておくのが理想だそうです。

3-2.水没したスマホを復活させるグッズを利用する

Amazonなどでは、水没したスマホを復活させるグッズが販売されています。すべてのスマホが復活できるとは限りませんが、試してみる価値はあるでしょう。これも、シリカゲルとともに密閉する方法と同じように、復活まで24時間以上の時間がかかります。

3-3.業者に依頼する

絶対に失えない重要なデータがある場合は、業者に依頼してスマホ内からデータを取り出してもらう方法もあります。これは、「スマホはあきらめるから、データだけではなんとしても取り出してほしい」という人向けです。

液晶画面が割れてしまった場合のように、スマホが復活するとは限りませんので注意してください。また、メーカーによってはメーカー以外の業者に修理を依頼すると、正規のサービスが受けられなくなる場合があります。

スマホから徹底して水分を取れば復活する可能性があるんですね。
はい。ただし元通りになるとは限りません。交換も視野に入れましょう。

4.スマホが復活しても油断しないこと

対処した結果スマホが復活しても、スマホの内部がダメージを受けたことには変わりありません。しばらく時間がたってから、急に壊れることもあるでしょう。ですから、水没したスマホはできるだけ早く交換をしてください。スマホが無事復活したら、まずはデータのバックアップを取りましょう。そうすれば、再び電源が入らなくなっても大丈夫です。

また、携帯電話会社によっては水没をした際に安価な料金で機種変更を行ってくれるサービスを行っているところもあります。スマホを契約する際、万一のことを考えてそのようなサービスに加入しておくとよいでしょう。

スマホの防水グッズもいろいろと出ています。スマホを持ち歩く人は、そのようなグッズを使って防水性を高めておきましょう。

さらに、スマホは個人情報の塊です。処分する際はきちんとデータを消去しておきましょう。どうしても消去できない場合は、信頼できるところに依頼してスマホを処分してもらってください。「どうせ壊れているから」と不用意に捨ててはいけません。何かの拍子に電源が入るかもしれないのです。

スマホが動いているうちにデータのバックアップを取っておいたほうがいいんですね。
はい。そして、捨てるときはしっかりとデータを削除しましょう。

おわりに

今回は、スマホが水没した際の対処方法をご紹介しました。

まとめると

  • 雪や汗など意外なものでもスマホが水没状態になる場合がある。
  • スマホが水没したらすぐに電源を切り、外せる付属品はすべて外す。
  • 可能な限り水分を拭き取って乾燥させれば復活する場合もある。
  • 復活したスマホも急に壊れることがあるので、データのバックアップを取ったら機種変更をしよう。

ということです。

スマホが水没すると、無事を確かめるために電源を入れたくなる人は多いでしょう。しかし、これを行うとスマホが復活する可能性が限りなく低くなります。ぐっとこらえて乾燥させてください。

浴室やプールサイドなどにスマホを持ちこむのはやめましょう。1~2時間くらい連絡が取れなくなっても、よほどのことがない限り大丈夫です。

また、大切なデータが入っているスマホは普段から定期的にバックアップを取る習慣をつけてください。重要な取引先の連絡先などは手帳などにも書いておきましょう。