カーナビの交換は自分でできるのか? 交換方法や準備することなどを解説

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カーナビの交換は自分でできるのか、どのようなところに注意して交換すればいいのか……など、カーナビの交換で悩みを抱えている方は多いでしょう。実は、カーナビの交換は簡単にできる作業です。少しの知識を身につければ工具を使って交換できますが、注意点もあります。

本記事では、カーナビの交換方法や準備することなどを解説しましょう。

  1. カーナビの交換は自分でできるのか?
  2. カーナビを交換する際の注意点
  3. カーナビを交換する際に準備すること・交換方法
  4. 古いカーナビの処分方法
  5. カーナビの交換に関してよくある質問

この記事を読むことで、カーナビを交換する際の注意点や処分方法も分かります。気になっている方はぜひチェックしてください。

1.カーナビの交換は自分でできるのか?

まずは、カーナビの交換は自分でできるのか、基本情報をチェックしておきましょう。

1-1.自分で交換することは可能

カーナビの交換は、知識を少し入れるだけでDIYでの交換ができます。カーオーディオのように配線はそこまで複雑ではないため、必要な工具を用意すれば自分で作業することはできるでしょう。ただし、2DIN型のカーナビは初心者にとっては交換が難しいところがあります。取り付けキットなどを上手に活用すれば自分でも交換できますが、パネルの取り外しを慎重に行わなければならなかったり、接続の敗戦もかなり複雑だったりしがちです。そのため、慣れない方は無理をして自分で交換しないほうがいいでしょう。

1-2.ポータブル型は接続が簡単!

カーナビには、インダッシュ型・オンダッシュ型・ポータブル型の3種類がありますが、この中で最も接続が簡単なのはポータブル型です。ポータブル型の設置はそれほど難しくないので、簡単に交換できるでしょう。カーナビを交換するのが初めてで心配という方は、ポータブル型を選ぶのも選択肢の1つです。ポータブル型の交換方法に関しては、後ほど【3.カーナビを交換する際に準備すること・交換方法】で説明するので、ぜひチェックしてください。

2.カーナビを交換する際の注意点

ここでは、カーナビを交換する際の注意点をいくつか紹介します。

2-1.作業場所を確保することが大事

カーナビを交換する際は、まず、作業場所を確保することが大切です。作業がしやすいように、自宅のまわりや車庫・駐車場・近くの空き地などで行ったほうがいいでしょう。狭い場所や隣がすぐ道路という場所では安全面が考慮されていないので危険です。急な雨など悪天候に備えるためにも、なるべく屋根のある場所を選んだほうがいいでしょう。どうしても場所がないという方は、レンタルガレージやレンタルピットを活用するのも選択肢の1つです。

2-2.ネジの取り扱いに注意する

カーナビを交換する際は、ネジの取り扱いに注意してください。ネジはさまざまな場面で扱うことになるため、なくしてしまいがちです。慎重に扱わなければ、車内側にぽろっと落ちてしまうこともあるでしょう。中に落としてしまうと探すのはとても大変ですし、最悪な場合、車体に悪影響を及ぼしてしまう恐れがあります。また、力をかけすぎてしまうとネジ穴が壊れてしまう恐れもあるので注意しなければなりません。

2-3.配線接続は慎重に

カーナビの配線は、一般的に同じ配線の色同士をつなぐことになるので簡単に接続できます。ただし、接続があまいとカーナビが正常に作動しなくなることがあるため、配線接続は慎重に行わなければなりません。間違えてしまえばカーナビが故障したり、ショートしたり、ヒューズ飛びにつながってしまったりする恐れがあります。接続した後は間違えていないか一度確認したほうがいいでしょう。また、使用しない端子はビニールテープなどでしっかりと巻きつけて絶縁・保護することが大切です。

2-4.バッテリーの端子は必ず外す

カーナビの交換は電気系統を扱うことにもなるため、感電やショートなどに注意しなければなりません。作業をするときは、必ずバッテリーのマイナス端子を外してください。バッテリーのマイナス端子を外さずに作業してしまうと、電気機器のトラブルや火災にもつながる恐れがあります。バッテリーのマイナス端子を外すことは電気系統を作業するときの基本ですので、忘れないようにしてください。また、外した後はほかの金属に触れないように、タオルなどでしっかりと保護することが大切です。

3.カーナビを交換する際に準備すること・交換方法

ここでは、カーナビを交換する際に準備することと交換方法を解説します。

3-1.最初に必要な道具を準備しよう!

最初に、カーナビの交換に必要な道具を準備しなければなりません。準備してほしいものは以下のとおりです。

  • 新しいカーナビ
  • ナビゲーション取り付けキット
  • スパナ
  • ベンチ
  • 内張り剝がし
  • プラスドライバー
  • ハサミ
  • 結束バンド
  • 絶縁テープ
  • 養生テープ(マスキングテープでもOK)
  • 軍手

ナビゲーション取り付けキットは、カーナビのメーカー・車種・年式で変わります。そのため、事前にメーカーのホームページなどで適合する商品を調べなければなりません。間違えてしまうとカーナビの交換ができなくなってしまうので、正しいナビゲーション取り付けキットを用意しましょう。

3-2.交換の大まかな流れをチェック!

カーナビを交換する大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 車のショートを防ぐために、バッテリーのマイナス端子を外す
  2. 傷がつかないように養生テープで保護する
  3. カバーのすき間へ内張り剝がしを差し込み、徐々に指で車体から剝がしていく
  4. カバーを外した後は、ネジ止めされているナビをドライバーで外す
  5. 新しいカーナビを同じ色の配線に接続する
  6. ブランケットを本体の両側面に取り付け、カーナビ本体をダッシュボードに固定する

カーナビや取り付けキットにネジがたくさん付属されていると思いますが、ブランケットの取り付けに使っていいネジは先が尖(とが)っていない短いほうです。そこを間違えないように注意しましょう。

3-3.ポータブル型の交換方法

前述したように、ポータブル型のカーナビは取り付け方法が比較的簡単です。主な交換方法は以下のとおりとなります。

  1. ベースと本体をダッシュボードに仮置きする
  2. 運転席から見えやすい位置に調整する
  3. ダッシュボードの汚れや油分をしっかり除去する
  4. 両面テープや吸盤でダッシュボードに貼り付けて本体を設置する
  5. 電源ケーブルをシガーソケットに差し込んで完了

ちなみに、ダッシュボードの開口部から引き回して敗戦すると使いやすくなります。さらに、両面を囲う日射(ひざ)しよけも使うことでより使いやすくなるでしょう。

4.古いカーナビの処分方法

ここでは、古いカーナビの処分方法を解説します。

4-1.粗大ゴミとして処分する

カーナビは自治体回収で捨てることができます。自治体によってゴミの分類は異なりますが、一辺が30cm以上になると粗大ゴミに分類されることが多いため、ほとんどの自治体では粗大ゴミとして捨てることになるでしょう。粗大ゴミの処分方法は事前の申し込みが必要になったり、粗大ゴミシールの購入が必要だったりするので、時間と手間がかかりがちです。また、月に1~2回が回収日となっていることもあり、すぐに捨てることができないデメリットがあります。逆に、メリットは数百円で処分できることでしょう。

4-2.小型家電リサイクル法に基づいて処分する

自治体によっては、カーナビが小型家電リサイクル法の対象品目になっているケースがあります。小型家電リサイクル法とは、電子辞書やスマホといった小型家電に含まれている貴重な金属を再利用するための法律です。小型家電リサイクル法に基づいて処分することになるのか、お住まいの地域のホームページ等を確認しましょう。なお、小型家電リサイクル法に基づいた処分方法は、公共施設や家電量販店に設置されている小型家電回収ボックスへ投かんする形となります。

4-3.販売店に引き取ってもらう

新しいカーナビを購入する方は、販売店に引き取ってもらう方法があります。カー用品を販売している店舗では、新しいものを購入する代わりに古いものを回収しているでしょう。販売店によって回収費用がかかるのか、無料なのかは異なりますが、購入と処分が同時にできるので一石二鳥ともいえる方法です。念のため、事前に回収してもらえるか、費用がいくらかかるのかなどを確認してください。

4-4.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に依頼するのも、カーナビを処分する方法の1つです。不用品回収業者に依頼するメリットは、大量の不用品を一気に処分できる点でしょう。カーナビ以外にも捨てたい不用品があれば、まとめて処分するのがおすすめです。即日対応が可能な回収業者に依頼すれば、自治体で回収日を待つ時間も省けますし、手間と時間もかかりません。ただし、不用品の量が増えるほど回収費用が高くなってしまうので注意してください。依頼前に見積書の内容をしっかりとチェックしておきましょう。

5.カーナビの交換に関してよくある質問

カーナビの交換に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.新しいカーナビを選ぶポイントは?
A.車内の形状に合わせて設置タイプを選ぶことがポイントです。設置タイプはカーオーディオのあるところに設置するインダッシュタイプとダッシュボードの上に設置するポータブルのオンダッシュタイプがあります。配線を隠したいのであればインダッシュタイプがおすすめです。また、ディスプレイのサイズ・記録するメディア・予算・マップの更新や保証などもチェックしておいたほうがいいでしょう。

Q.専門業者に依頼したほうがいいケースは?
A.初めてカーナビの交換を作業する人で自分の腕に自信がない方は、専門業者に依頼したほうがいいでしょう。カーナビの取り付けには電気の知識も必要になるため、専門性は必要なくても間違えてしまえば小さなトラブルに見舞われることがあります。初めて取り付けを行う人は失敗しやすい傾向があるため、専門業者にカーナビの交換を依頼してください。また、外車や電気自動車など特殊な車も専門業者に依頼したほうがいいケースです。

Q.専門業者にカーナビを取り付けてもらう際の費用は?
A.カーナビの取り付け費用は2万円ほどが目安だといわれています。特に、ディーラーに持ち込みで取り付けを依頼する際は、店舗でカーナビを購入して取り付けてもらうよりも費用が高くなるでしょう。ディーラーによっては、持ち込み条件が細かく設定されているところもあるので要注意です。また、持ち込みよりもカー用品店でカーナビと一緒にセットで購入したほうが安く済ませられるケースもあります。その点もしっかりとチェックして判断したほうがいいでしょう。

Q.カーナビは買取に出すことができるのか?
A.まだ正常に使える状態であれば、カーナビを買取に出すことができます。買取額は当時販売額の約3~5%が目安になるでしょう。最新機能がついているカーナビほど高く売れる傾向があります。ただし、壊れていて使えなかったり、不具合が起きたりしているカーナビは買取対象外になるので注意してください。査定を依頼する前に、カーナビが正常に作動するかチェックしておきましょう。

Q.無料回収業者に依頼しても大丈夫か?
A.無料回収の理由がしっかりと記載されている回収業者であれば、安心して依頼することができます。たとえば、パソコンや不用品の無料回収をしているパソコン処分本舗では、回収したものを自社でメンテナンスし再販したり、再販できないものは部品に分解して販売したりしているので回収に費用がかかりません。このように、無料回収の理由がきちんと記載されていれば無料回収業者でも安心ですが、ホームページ等に記載されていない業者は注意してください。

まとめ

カーナビの交換は少しの知識と必要な道具があれば、簡単にできる作業です。ただし、純正品を使用する際は専用のものを用意しなければならなかったり、細かい作業をしたりすることもあるので、苦手な方は無理をしないほうがいいでしょう。専門業者に依頼する際は、約2000円でカーナビを交換してくれます。また、古いカーナビは、粗大ゴミとして自治体で処分が可能です。ゴミの分類や処分方法など詳しいことは自治体のホームページで確認してください。