家電製品の買い替え時期はいつがいいのか? 不要になった家電の処分方法も

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家電を買い替えるにはいつがいいのか、早めに買い替えたほうがお得なのか……など、家電の買い替え時期で悩んでいる方は多いでしょう。家電の種類によって寿命は異なるため、それぞれ寿命を迎える前に買い替えることをおすすめします。急な故障で生活に困ることにならないよう、買い替え時期をチェックすることも大切です。

本記事では、家電製品の買い替え時期などについて解説します。

  1. 家電製品の寿命はどのくらいか?
  2. 家電製品の買い替え時期はいつがいいのか?
  3. 不要になった家電製品を処分するには?
  4. 家電製品の買い替えや寿命に関してよくある質問

この記事を読むことで、家電を買い替えるベストなタイミングや処分方法が分かります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.家電製品の寿命はどのくらいか?

まずは、家電製品の寿命がどのくらいなのか、解説します。

1-1.家電の寿命は約10年?

一般的に、家電の寿命は約10年といわれていますが、家電製品といってもさまざまな種類があります。中には、10年以内で寿命を迎えるものもあるので、一概に約10年とはいえません。主な家電製品の寿命を参考として下記にピックアップしてみました。

  • パソコン:約5年
  • 洗濯機:約6~8年
  • 液晶テレビ:約7~10年
  • 冷蔵庫:約10~12年
  • エアコン:約13年

上記の寿命もあくまで目安となるため、もっと長く使い続けることもあれば、早めに壊れてしまうケースもあります。

1-2.使い方・扱い方によっても寿命は変わる

家電製品は緻密な部品で構成されているものが多いため、使い方や扱い方によっても寿命が大きく変わる傾向があります。雑に扱ったり、間違った使い方をしたりしていると、平均寿命よりも早めに壊れてしまうでしょう。購入してから2~3年で壊れてしまったという方の多くは、間違った使い方をしていたことが主な原因です。長く使い続けたい方は、きちんと取扱説明書を読んで正しく使うように心がけてください。

1-3.不具合による故障が起きることも

家電の故障原因は寿命によって起こることもありますが、不具合によって発生することもあります。不具合による故障は、メーカーの保証期間内に起こり、使用者に特段の不備がなく発生する故障のことです。そのため、購入したばかりの家電でも不具合が生じるケースは、寿命ではなく不具合による故障が原因といえるでしょう。不具合による故障は、家電を構成する際に何らかの問題があったか、設計ミスまたは部品のロット不良が関係しています。この場合は、メーカーの保有期間内なので、無償で修理してもらえる可能性が高いでしょう。

2.家電製品の買い替え時期はいつがいいのか?

ここでは、家電製品の買い替え時期について解説します。

2-1.壊れる前に買い替えるのがベスト

壊れてから新しい家電に買い替えるという方が多いと思いますが、完全に寿命が来て壊れる前に買い替えを行うのがベストです。寿命で壊れて買い替えると、損をすることになってしまいます。特定の家電を処分するには費用がかかることになるので、古い家電を処分してお金がかかり、さらに新しい家電を購入するためにも費用がかかってしまうことになるのです。けれども、寿命を迎える前に買い替えることができれば、下取りサービスや買取が利用できるかもしれません。古い家電を買い取ってもらうことができれば処分費用はかかりませんし、新しい家電の購入費用に割り当てることもできます。お得に処分するためにも、寿命を迎える前に買い替えましょう。

2-2.家電別の買い替えサインをチェック!

寿命を迎える前に買い替えたほうがいいのは理解できるけれど、一体いつ買い替えを検討すればいいのか疑問に感じる方は多いでしょう。そこで、目安の1つとして寿命のサインがあります。寿命と思えるサインが出始めたら買い替えを行うタイミングです。下記に、主な家電の寿命サインを下記にピックアップしたのでぜひ参考にしてください。

  • 洗濯機:異音がする・水が漏(も)れた
  • 冷蔵庫:いつもと違う音がする・異常な熱を放っている・温度調節がうまくいかない
  • エアコン:異音がする・冷えないまたは温まらない・水が漏れる・リモコンお電池を替えても操作ができない
  • 液晶テレビ:電源が入らない・画面に縦線や横線が出る・画面が暗くなる・異臭がする
  • パソコン:本体から異音がする・異常に熱くなる・頻繁にフリーズする

2-3.買い替えに最適な時期もチェック!

家電別の買い替えサインを踏まえた上で、買い替えに最適な時期もチェックしておきましょう。買い替えには最適な時期が何度か訪れることを知っている方は少ないと思います。主な時期としては、決算期・モデルチェンジ時期・年末年始の3つです。これらの時期に買い替えを行うことで、普段よりも安い値段で新しい家電が購入できるでしょう。
3~9月の決算期は、家電量販店がセールに力を入れる時期でもあります。通常よりも割引額が増えますし、積極的に買取サービスを行っているところもあるでしょう。
モデルチェンジ時期は4月・10月など季節の変わり目がタイミングとなります。新製品が出ると型落ち品になるので安く購入できるのです。
そして、年末年始もセールなどでお得になるので、ぜひ事前に家電量販店のホームページやチラシなどをチェックしておきましょう。

2-4.メーカーの部品保有期間も目安の1つ

家電を買い替えるタイミングとして、メーカーの部品保有期間も判断基準の1つとなります。メーカーの部品保有期間とは、メーカーが補修用部品を保有している期間のことです。つまり、部品保有期間をすぎてしまえば、修理を依頼しても必要な部品がそろわない可能性があります。修理をして使い続けたくても、それが不可能になってしまうのです。部品保有期間をすぎている場合は買い替えを検討したほうがいいでしょう。逆に、部品保有期間内であれば、メーカーが修理を受けつけてくれる可能性もあります。部品保有期間はメーカーによって異なりますが、多くは6~7年程度です。

3.不要になった家電製品を処分するには?

ここでは、不要になった家電製品の処分方法を解説します。

3-1.家電リサイクル法に基づいて処分する

テレビ・エアコン・洗濯機(衣類乾燥機)・冷蔵庫(冷凍庫)の4品目は家電リサイクル法の対象品目になっているため、自治体回収での処分ができません。メーカーに回収を依頼するか、自治体の認可を受けている回収業者へ依頼することになるでしょう。これらの家電には貴重な資源が含まれているため、それらの部品を再利用するためにもリサイクルが推奨されています。いつものゴミ捨て場に持って行ってしまうと不法投棄とみなされ、罰金が科せられる可能性もあるので注意が必要です。家電リサイクル法の詳細や処分方法に関しては、一般財団法人 家電製品協会 家電リサイクル券センターのホームページをチェックしてください。

3-2.小型家電リサイクル法の対象品目になることも

自治体の中には、小型家電リサイクル法に基づいて小型家電を処分しているところがあります。小型家電に当てはまるものは、ノートパソコン・スマホ・携帯電話・電子辞書・カメラなどです。これらの小型家電は、家電量販店や公共施設などに設置されている小型家電回収ボックスへ投かんする形で処分することになるでしょう。ただし、自治体によって処分方法は異なるため、自治体での処分を検討している方は、事前に自治体のホームページや掲示板等でチェックしておくことをおすすめします。

3-3.自治体回収を利用して処分する

家電リサイクル法や小型家電リサイクル法の対象にならない家電は、自治体の粗大ゴミまたは不燃ゴミとして処分することになるでしょう。たとえば、ほとんどの自治体では一辺が30cm以上のものは粗大ゴミ扱いになる可能性が高めです。粗大ゴミに分類される家電は、事前に申し込みをしたり、粗大ゴミ処理券を購入したりするなど手続きが必要になるので注意してください。不燃ゴミや可燃ゴミの場合は指定の袋に入れて、ゴミ捨て場に持って行きます。ゴミの分類も自治体によって異なるため、こちらもあらかじめホームページ等で確認しておきましょう。

3-4.不用品回収業者に依頼する

処分したい家電がたくさんある・すぐに処分したい・ほかにも不用品がたくさんあるという方は、不用品回収業者を利用した処分方法がおすすめです。不用品回収業者の多くは、さまざまなジャンルの不用品を回収しています。家電以外にも自治体で処分できないものも回収しているところはありますし、出張回収を利用すれば重いものでも回収してもらえるのでスピーディーな処分が可能です。自分で運ぶのが大変・手続きが面倒という方でも、安心して処分できる方法といえるでしょう。ただし、不用品が多いほど処分費用がかかってしまうので、見積書の内容は細かく確認することが大切です。

3-5.まだ使えるものは買い取ってもらう

処分方法以外にも、買い取ってもらう方法があります。一般的に、まだ使える状態の家電であれば、買取専門業者やリサイクルショップで買い取ってもらえるでしょう。買い取ってもらえるのであれば買い取ってもらったほうが、処分費用が節約できます。「まだ使えるのに捨てるのはもったいない」と思っている方も気持ちを楽にして手放すことができるでしょう。問題なく正常に稼働するかどうか確認した上で、一度査定を依頼してみてください。

4.家電製品の買い替えや寿命に関してよくある質問

家電製品の買い替えや寿命に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.古い家電を使い続けるデメリットは?
A.急に故障してしまい、日常生活に支障をきたすことになるのが大きなデメリットです。たとえば、冷蔵庫が急に壊れてしまうと、中に入っている食材を別の場所で冷やさなければなりません。また、夏場や冬場にエアコンが壊れてしまえば、大変なことになるでしょう。急な故障で困ることのないように、異変がみられた場合は早めに買い替えることをおすすめします。

Q.ベストな時期に買い替えるメリットは?
A.電気代も節約できることです。古い家電を使い続けていると、余計な電力を消耗してしまうので電気代が高くかかってしまいます。けれども、故障する前のベストな時期に買い替えることで、電気代が節約できるようになるのです。たとえば、冷蔵庫を最新機種に買い替えるだけで、なんと年間で1万円以上もの節約ができるといわれています。最近の家電は省エネ機能が充実しているため、電気代を抑えたい方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

Q.故障した家電でも無料で回収してもらえるのか?
A.不用品回収業者の中には、壊れた家電でも無料回収を行っているところがあります。たとえば、パソコンや不用品の無料回収を行っているパソコン処分本舗では、有料が当たり前の不用品でも無料での回収が可能です。回収したものをリユース品として再活用したり、リユースできないものも修理用パーツとしてリサイクルしたりすることで、無料回収が実現できています。無料見積もり等も行っているので、処分に悩んでいる方はぜひ一度ご相談ください。

Q.ネットオークショーンやフリマアプリでも売れるのか?
A.要らなくなった家電を、ネットオークションやフリマアプリを利用して自分で売ることも可能です。インターネットを使うので全国から買い手を見つけることができるでしょう。買取専門店やリサイクルショップで売れなかったものでも、買い手がつく可能性もあります。ただし、落札されると相手に送らなければならないので、こん包するための時間や手間がかかるのがデメリットです。

Q.不用品回収業者選びのポイントは?
A.どの不用品回収業者に依頼すればいいのか分からない方は、以下のポイントをチェックするといいでしょう。

  • 不用品回収の実績があるか
  • 無料回収の理由が記載されているか
  • スタッフの対応が丁寧でスピーディーか
  • 無料相談や無料見積もりを行っているか
  • 回収方法が選択できるか
  • 口コミや評判がいいか

まとめ

家電製品の買い替え時期は、寿命を迎える前がベストです。家電の平均寿命は約10年といわれていますが、家電の種類によって異なります。また、寿命を迎える前に異音がしたり、誤作動が増えたりするなどのサインも出始めるので、それらを目安に買い替えの時期を検討するといいでしょう。壊れる前に買い替えることで処分費用を安く抑えることができます。今使っている家電がどのくらい月日が経(た)っているのか、チェックしてみるといいかもしれませんね。