
ハードディスクはどう処分する?正しい廃棄方法とデータ消去について
2016/07/25
2016/08/08
ハードディスクの処分方法がわからなくて、不要なパソコンをしまったままにしている人は多いでしょう。その気持ち、よくわかります。パソコン周辺機器の中でも、ハードディスクの処分には注意が必要です。そのまま捨てるとデータが流出してしまう恐れがあるため、正しい捨て方を知っておかなければなりませんよね。この記事では、ハードディスクを廃棄する方法やデータ消去にかんする情報をまとめてご紹介しましょう。
- ハードディスクの機能や種類・役割とは?
- ハードディスクの寿命は何年?よくある故障内容
- ハードディスクを処分する方法を4つ紹介
- ハードディスクのデータ消去はどう行う?
- 廃棄業者に依頼しよう!ハードディスクを安全に処分したいなら
- ハードディスクの廃棄にかんするよくある質問
この記事を読むことで、ハードディスクを今すぐ処分することができるでしょう。確実にデータ消去を行い、安全にハードディスクを廃棄してください。
1.ハードディスクの機能や種類・役割とは?
まずは、ハードディスクとはどのような役割を果たすものなのか、その機能や種類について解説します。
1-1.ハードディスクはパソコンの記憶装置の一つ
ハードディスクはパソコンに内蔵されている記憶装置の一つです。正式には「ハードディスクドライブ」と言い、通常は「HDD」と略して表記されることが多くなっています。データは磁気を使ってハードディスクに書き込まれ、長期的に保存しておくことが可能です。パソコンの電源を切ると、自動でデータがハードディスクに保存されます。その理由は、ハードディスクが「不揮発性」という特性を持っているためです。「不揮発性」とは、通電していない状態でもデータを保持できることを言います。
1-2. ハードディスクの性能はさまざま
ハードディスクには、容量やデータ読み書きの速度によってさまざまな性能のものがあります。しかし、容量や書き込み速度が速いハードディスクがより優れているというわけではないのです。最近は、安定したデータの書き込みができる、機能バランスのよいハードディスクを内蔵したパソコンが増えてきています。
1-3.ハードディスクの種類
ハードディスクには、内蔵タイプ・外付けタイプ・ネットワーク接続タイプなどの種類があります。それぞれの特徴をまとめてみました。
1-3-1.内蔵ハードディスク
パソコン内部に組み込まれるタイプのハードディスクです。外付けタイプに比べて設置スペースが必要なく価格も安いため、容量アップの際にも気軽に追加できます。しかし、データを移行する場合は、ハードディスクをパソコン内部から取り外して新しいパソコンに設置しなければならないため、初心者には難しいでしょう。
1-3-2.外付けハードディスク
外付けハードディスクは、USB接続によってパソコンの外に設置するものです。データを保存できる容量を増やしたいときに、この方法を利用する人は多いでしょう。また、内蔵ハードディスクが突然故障してしまったときも、データを失う心配がないためおすすめです。ただし、設置スペースが必要になることと、価格が高いということがデメリットと言えるでしょう。
1-3-3.ネットワークハードディスク
ネットワークに接続することができるハードディスクです。LANに接続するため、1台で複数のパソコンにつなぐことができます。この方法だとパソコンだけでなく、スマホやタブレットのデータも共有することが可能です。ただし、外出先からのアクセスに制限がある、データの転送速度が遅いというデメリットもあります。
2.ハードディスクの寿命は何年?よくある故障内容
ハードディスクが不具合を起こすようになると、買い替えを検討する必要も出てきます。ハードディスクの寿命やよくある故障内容にはどのようなものがあるのでしょうか。
2-1.ハードディスクの寿命は3~5年
ハードディスクの寿命は3~5年と言われています。ある日突然ハードディスクが起動しなくなるというケースも珍しくないでしょう。もちろん、利用環境や使い方によっても寿命は異なります。そのため、年数よりも時間換算で考えた方がよいでしょう。1日の使用時間が長い場合、ハードディスクの寿命はもっと早くやってくる可能性もあるのです。ハードディスクの寿命を少しでも延ばすために、できるだけ負荷をかけない使い方をするように心がけましょう。
2-2.寿命のサインとは?
ハードディスクの寿命が近づくと、さまざまな不具合が発生するようになります。以下のような兆候が現れたときは、いつハードディスクが動かなくなってもよいように、しっかりとバックアップをとっておきましょう。
- 頻繁にデータが破損するようになる。
- パソコンの起動に時間がかかる。
- データの読み込み速度が遅くなる。
- パソコンがフリーズする回数が増える。
- パソコンから異音や異臭がする。
3.ハードディスクを処分する方法を4つ紹介
不要になったハードディスクの処分方法には、次の4つがあります。
3-1.燃えないゴミとして自治体に回収してもらう
最も手軽なのは、自治体が回収するゴミの日に捨てる方法でしょう。燃えないゴミとして出すことができます。ただし、自治体によっては小型家電回収ボックスを設置しているところもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
3-2.パソコン販売店で買い取ってもらう
中古のパソコン販売店にハードディスクを持って行くと、買い取ってもらえる場合があります。ただし、比較的新しい状態のものに限るでしょう。買い取ってもらえれば無料でハードディスクを処分できるため、問い合わせてみてはいかがですか?
3-3.家電専門店に回収してもらう
パソコンなどの家電専門店では、ハードディスクの回収・処分サービスを行っているところが多くなっています。もちろん費用はかかりますが、パソコンに詳しいスタッフがいるため安心してお任せすることができるでしょう。
3-4.不用品回収業者に依頼する
家庭から生じた不用品を回収・処分してくれる業者に依頼する方法もあります。不用品回収業者に依頼するメリットは、壊れたハードディスクも回収してもらえるという点です。段ボールにこん包して送るだけで無料回収してくれる業者もあるため、ぜひチェックしてみてください。ほかにも処分したいものがあれば、まとめて依頼してみましょう。
4.ハードディスクのデータ消去はどう行う?
ハードディスクを廃棄する際、最も気をつけなければならないのがデータ消去です。データが入った状態のまま捨ててしまうと危険だということを覚えておきましょう。
4-1.処分前にデータ消去するのはなぜ?
ハードディスク内には、大量のデータが入っています。消去せずにそのまま廃棄してしまうと、中のデータが流出して第三者に悪用される可能性もあるのです。「人が見ても困るようなものは残っていない」と思う人も多いでしょう。しかし、たとえば以下のようなデータが流出してしまったらどうなるか考えてみてください。
- メールや年賀状ソフトのアドレス帳にある個人情報
- デジタルカメラから入力した写真や動画
- ネットショッピングの購入履歴
- クレジットカードの情報
4-2.初期化じゃダメ!完全消去するには?
4-3.主な消去方法は2つ!
4-3-1.自力で消去する2種類の方法
4-3-2.自信がないときは業者を利用して
4-3-3.データ廃棄証明書って?
5.廃棄業者に依頼しよう!ハードディスクを安全に処分したいなら
5-1.こんなときは業者に依頼しよう!
- パソコンも丸ごと処分したい。
- 自分でデータ消去できるか心配だ。
- ハードディスクのほかにも処分したいものが大量にある。
5-2.ハードディスクの廃棄を業者に依頼するメリットとデメリットとは?
ただし、業者選びには注意が必要です。悪質な業者を選んでしまうとトラブルに巻き込まれる可能性もある、というデメリットを覚えておきましょう。
5-3.ハードディスク廃棄業者選びのポイント
そのほかにも、以下のポイントを参考にしてください。
- 事前に見積もりを出してくれるか。
- データの消去方法を明確に説明してくれるか。
- 業者の所在地が明らかであるかどうか。
5-4.業者による廃棄の方法
5-5.申し込み方法
5-6.料金
また、無料回収を行っている業者にかんしては「なぜ無料で回収してもらえるのか?」という不安がある人も多いでしょう。このような業者は、ハードディスクを中古品として販売したり、部品を分解して販売したりして利益を上げているのです。そのため、無料であっても心配はありません。
5-7.業者に依頼する際の注意点
6.ハードディスクの廃棄にかんするよくある質問
Q.パソコンのデータは、ファイルをゴミ箱に移しただけでは消去されないのですか?
Q.パソコンが壊れて動かない場合でも、ハードディスクのデータを読み取ることは可能なのですか?
A.可能です。たとえパソコンが動かなくても、ハードディスクを取り出せば特殊な方法を使って読み取ることができてしまいます。