Windows XPを使い続けるのが危険な理由! 買い替えの必要性について
2015/06/05
2001年の登場以来、多くの人たちに利用されてきたWindows XP。
昨年4月にサポートが終了し、その寿命が尽きたと言われています。
しかし、サポートが終了してからもWindows XPを使い続けている人は少なくないでしょう。
理由の多くが「もったいないから」というもの。
確かに、サポートが切れても使い続けることに不便はありません。
これまで同様に使えるなら「買い替える必要はない」と考える人も多いでしょう。
その理由は、サポートが終了したWindows XPを使い続けることにどんな危険があるかをよく知らないから。
そんな人たちのために、Windows XPの危険性についてご紹介したいと思います。
目次
- XPが危険とされる理由
- XPの利用率
- XPを使い続けるリスク
- パソコン処分の注意点
- まとめ
1.XPが危険とされる理由
サポートが終了したWindows XPには、どのような危険があるのでしょうか。
「具体的にはよく知らない」という人のために、具体的な理由をまとめてみました。
1-1.セキュリティー更新プログラムが停止してしまう
まず、セキュリティー更新プログラムがどのような役割を果たしているかご存じでしょうか?
パソコンは常に危険にさらされています。
外部からの攻撃を守るために働いているのが、セキュリティー更新プログラムなのです。
ぜい弱の発生が確認されると、セキュリティー更新プログラムがそのぜい弱に対する修正を行っています。
XPのサポート終了後はこのプログラムが停止するため、新しいぜい弱が確認されても修正されなくなってしまうのです。
1-2.攻撃の標的になりやすくなる
ソフトウェアはバージョンが新しくなるごとに、ぜい弱が発生しないような対策が含まれるようになっています。
XPに続いてvista、7、8とグレードアップしていくにしたがって、対策が追加されているのです。
つまり、新しいソフトほど外部からの攻撃を受けにくくなっている、ということになります。
XPはすでに「古いソフト」と認識されているおり、攻撃者から見ると「攻撃しやすい環境」ということになってしまうのです。
当然、攻撃者は攻撃しやすい環境を狙います。
ユーザーはこのような危険について知り、サポート終了前に新しいosへ更新することが必要とされていたのです。
2.XPの利用率
次に、現在どのくらいの人がXPの利用を続けているのか、という問題についてです。
スマートフォンの利用者が増加しているのに伴い、パソコンでのインターネット接続は年々減少しています。
そのうち、サポートの終了したXPを現在も利用している人は、全体の約1割。
新しいosへ更新しないまま継続してXPを使っている企業も多いようです。
ちなみに、現在最も多く利用されているのが「windows7」で、全体の50%以上を占めています。
3.XPを使い続けるリスク
現在も1割の人が利用しているWindows XP。
このまま使い続けるとどのようなリスクがあるのか、知っておきましょう。
XPを使い続けることで起こり得るリスクをいくつかまとめてみました。
3-1.パソコン内のファイルが盗まれる
セキュリティーに穴があると、ある画像を見ただけで遠隔操作され、パソコンの情報が盗まれるという事態が発生する可能性があるでしょう。
インターネットに報告があがってもマイクロソフトは反応しません。
こうなると、企業のパソコンからは企業秘密が盗まれ、個人のパソコンからはネットバンキングの情報やクレジットカード番号が盗まれてしまうでしょう。
サポート期間中であれば、このような事態が起こった場合すぐに修正されます。
しかし、サポート終了後は修正が期待できなくなってしまうのです。
3-2.パスワードを盗まれる
周辺機器のメーカーサイトからXP向けのデバイスドライバーがダウンロードできなくなると、非公式サイトからデバイスドライバーをインストールしようとする人も増えるでしょう。
そのデバイスドライバーがスパイウェアの組み込まれた偽物だった場合、パスワードが盗まれてネットバンキングやクレジットカードから勝手にお金を引き出されてしまうのです。
サポート期間中はセキュリティーが強化されており「不正なもの」と判断されてインストールできません。
終了後はこの判断ができなくなってしまうのです。
3-3.社内LANにウィルスまん延する
サポート終了後も企業でXPを使い続けるということは、ウィルスなどの不正プログラムに感染しやすい状態が続く、ということになります。
伝染性の高いコンピューターウィルスに感染してしまったら、社内LANであっという間に感染が拡大するでしょう。
当然、業務にも支障が出ます。
それだけでなく、顧客情報や社内秘密を盗まれ、企業の信用問題になってしまうでしょう。
4.パソコン処分の注意点
Windows XPを使い続けることがいかに危険か、お分かりいただけましたでしょうか。
最後に、買い替えを検討する際に知っておくべきパソコン処分の注意点をご紹介します。
4-1.自治体が回収するゴミの日には出せない
平成15年に「資源有効利用促進法」が施行され、パソコンは自治体が回収する燃えないゴミや粗大ゴミとして捨てることができなくなりました。
対象はデスクトップパソコン、ノートパソコン、液晶ディスプレイ、CRTディスプレイ、液晶と本体の一体型パソコンなど。
自治体によっては、キーボードやマウスなどの周辺機器は回収しているところもあるようです。
事前に問い合わせて確認してみましょう。
4-2.メーカー回収
不要になったパソコンをメーカーに回収してもらうこともできます。
リサイクル料と配送料が必要になりますので、メーカーに問い合わせて確認しておきましょう。
4-3.不用品回収業者
民間の不用品回収業者に依頼すれば、パソコンを回収してもらえます。
メリットは「自宅まで取りに来てもらえる」という点でしょう。
自分で持って行く必要がなく、簡単にパソコンを処分できます。
状態によっては買い取りしてもらえる可能性もあるでしょう。
ただし、業者選びは慎重に行わなければなりません。
中には料金をだまし取る、回収したパソコンを不法投棄するような悪徳業者もいるでしょう。
- 必要な許可を持った業者か
- 所在地は明らかになっているか
- 事前に見積もりを出してもらえるか
以上のことを事前にしっかり確認して、良心的な業者に依頼するようにしてください。
また、その業者を実際に利用したことがある人たちの口コミや評判を参考にするのもおすすめです。
複数の業者に見積もりを依頼して、比較して決めるようにしましょう。
5.まとめ
Windows XPの危険性についてご紹介しました。
- XPが危険とされる理由
- XPの利用率
- XPを使い続けるリスク
- パソコン処分の注意点
「Windows XPを使い続けるのは危険なのか」「買い替えの必要性はあるのか」という人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。