炊飯器の寿命は何年くらい?ゴミ捨て場に捨てても大丈夫?

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スイッチを押すだけで、おいしいご飯が炊ける炊飯器。手ごろな値段のものから高機能のものまで、いろいろな種類が販売されています。ところで皆様、炊飯器はどのくらいの頻度で買い替えているでしょうか? 実は、使い方しだいで炊飯器の寿命は長くも短くもなるのです。

そこで、今回は炊飯器の寿命についてご紹介します。炊飯器の寿命を縮める使い方とはどのようなものでしょうか? 答えは、この記事を読めばわかりますよ。炊飯器の買い替えを検討している方も必見です。

  1. 炊飯器の平均寿命何年くらい?
  2. 炊飯器の機能と寿命との関係
  3. 炊飯器がダメになる意外な原因とは?
  4. 炊飯器の寿命が近づいてくると起こりやすい故障とは?
  5. 炊飯器を長持ちさせる使い方とは?
  6. 炊飯器の処分方法とは?
  7. おわりに

1.炊飯器の平均寿命何年くらい?

炊飯器を毎日使うご家庭もあれば、「ご飯を炊くのは数日に一度」というご家庭もあります。また、家族の人数が多かったりお弁当を作ったりするご家庭は、1日に何回もご飯を炊くこともあるでしょう。つまり、炊飯器は家庭によって使う頻度が違います。ですから、平均的な寿命がわかりにくいのです。

頻繁に使われる炊飯器ほど寿命が短くなる傾向にありますが、それでも5年間は問題なく使えるでしょう。5年を過ぎるとぼちぼち故障が現れはじめ、10年が過ぎると部品の劣化が目立つようになります。ですから、炊飯器の平均寿命は約5年~10年と幅があるのです。

2.炊飯器の機能と寿命との関係

炊飯器の値段はかなりの幅があります。高機能のものや炊飯量の多い製品ほど、値段が高いでしょう。炊飯器の仕組みはそれほど複雑ではありません。ですから、炊飯をするヒーター部分の故障で使えなくなった、という例は少ないのです。しかし、最近の炊飯器はコンピューターで炊き方が制御できるものがほとんど。このコンピューターの部分が故障すると、スイッチが入らなかったり炊き方にむらができたりするのです。

また、高機能な炊飯器はよりおいしく炊けるように、熱の伝わり方が特殊だったり圧力がまのような機能がついていたりします。ですから、その部分が故障するとうまくご飯が炊けなくなるでしょう。なので、「寿命の長さ」という点から見ると昔ながらのシンプルな炊飯器の方が、優れています。

3.炊飯器がダメになる意外な原因とは?

炊飯器は何ともないのだけれど、内釜や中ぶたが壊れてしまった、というケースは少なくありません。炊飯器の内釜や中ぶたは取り外し可能です。内釜にお米を入れてとぎ、そのまま炊飯器にセットする方も多いでしょう。内釜は薄い金属でできています。ですから、落としたり強くぶつけたりすると、へこんだりゆがんだりしてしまうのです。そうなると、炊飯器からうまく熱が伝わらなくなり炊飯にむらができたりします。

また、内釜内部のテフロン加工がはがれてしまうと、ご飯がこびりついてうまく取れなくなるでしょう。さらに、中ぶたにはゴムが取りつけられていますが、食器洗い機で洗ったらゴムがさけたり変形したりしてしまった、というケースもあるのです。中ぶたや内釜は単独で販売されていますが、決して安くはありません。「それなら、炊飯器ごと買い替えた方がよい」と思う方も多いでしょう。

4.炊飯器の寿命が近づいてくると起こりやすい故障とは?

炊飯器の寿命が近づいてくると、炊飯がうまくできなくなります。また、コンピューターが故障するとタイマー機能などが使えなくなるでしょう。さらに、中ぶたについているゴムが劣化してくると、ふたがうまく閉まらずに吹きこぼれが起きる場合もあります。つまり、炊飯ができなくなったら炊飯器の寿命と考えましょう。

5.炊飯器を長持ちさせる使い方とは?

では、炊飯器を長持ちさせるにはどのような点に注意すればよいのでしょうか? この項では、その一例をご紹介します。

5-1.あまり長い時間保温をしておかない

炊飯器には、保温機能がついています。しかし、あまり長い時間保温をしておくと部品が摩耗(まもう)しやすくなるでしょう。また、中のご飯もまずくなります。ですから、しばらくご飯を食べないのなら、タッパーなどに移して保管しましょう。食べるときに電子レンジで温めればよいのです。

5-2.外側もこまめに掃除をする

炊飯器は外側も案外汚れます。炊飯をすると蒸気が上がりますが、それと一緒に、ご飯の中に含まれるでんぷんもふき出し口から出てくるのです。ですから、炊飯が終わったらふき出し口のでんぷんも掃除してください。ふき出し口がでんぷんのネバネバでふさがれてしまうと、蒸気が出にくくなります。

5-3.炊飯はできるだけまとめて行う

朝昼晩と炊飯するよりも、朝にまとめてご飯を炊いて後は温め直した方が、炊飯器の寿命は延びます。また、ご飯は一度にたくさん炊いた方がおいしいのです。ですから、一度ご飯の炊き方を見直してみましょう。

5-4.炊飯器の容量以上のご飯を炊かない

炊飯器は容量が決まっています。容量以上のご飯を炊き続ければ、炊飯器の寿命は短くなるでしょう。ですから、炊飯器の容量と必要なご飯の量が合わなければ、買い替えを検討してください。

5-5.内釜でお米をとがない

内釜でお米をとぐと、中のテフロン加工が傷つきやすくなります。ですから、炊飯器を長持ちさせたい場合は、ざるなどでお米を洗って内釜に戻しましょう。また、中ぶたは手洗いをしてください。

6.炊飯器の処分方法とは?

炊飯器は、不燃ゴミとして自治体に処分を依頼できます。しかし、一升炊きなどの大きな炊飯器は粗大ゴミになる自治体もあるのです。どちらかわからない場合は、必ず自治体に問い合わせてください。市役所のホームページなどにゴミの区分が載っていることも多いです。

また、内釜は金属なのでリサイクルゴミに出してくださいという自治体もあるでしょう。そのあたりは、自治体の指示に従ってください。事情があって今すぐ炊飯器を処分したいという場合や、ほかの家電と一緒に処分したいという場合は、不用品回収業者を利用すると便利です。

不用品回収業者とは、家庭かでる不用品を有料で回収してくれる業者のこと。自治体のゴミ分別のルールが厳しくなるにつれて、需要も伸びています。インターネットを検索すれば、最寄りの業者が見つかるでしょう。回収料金は、炊飯器の状態や一緒に処分したい家電の種類や量によって決まります。ですから、事前に見積もりを出してもらうと安心して依頼できるでしょう。

7.おわりに

いかがでしたか?今回は炊飯器の寿命などについてご説明しました。まとめると

  • 炊飯器の寿命は5年~10年と幅がある。
  • 高機能な炊飯器よりシンプルな炊飯器の方が長持ちしやすい。
  • 炊飯器の内釜や中ぶたが壊れて寿命を迎えることもある。
  • 炊飯器を今すぐ処分したい場合は、不用品回収業者を利用しよう。

ということです。炊飯器は毎日使うというご家庭も多いので、急に故障すれば不便でしょう。ですから、「ご飯がうまく炊けなくなった」と思ったら、買い替えを検討してください。

また、「古い炊飯器は売れるの?」と思う方もいるでしょう。しかし、炊飯器は食品を扱う家電なので、業務用などでなければ中古の需要は低いです。未使用品ならば買い手がつくかもしれませんが、そのほかの場合は処分しましょう。また、炊飯器を買い替える場合は家電量販店が古い炊飯器を引き取ってくれる場合もあります。その場合は、買い替えるときに炊飯器をお店まで持っていってください。