【決定版】エアコンの処分法ガイド~DIYの取り外し方法も掲載!

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大型家電の処分方法に困ったことはありませんか?ふだん、あまり意識する機会がありませんが、現在、一部の家電製品は粗大ごみとして処分することができなくなっています。

粗大ごみとして捨てられなくなった家電製品とは、冷蔵庫・洗濯機・テレビ、そしてエアコンです。以上4種類の家電は特定4品目と呼ばれており、家電リサイクル法に従った処分が求められています。

  1. エアコンが粗大ごみとして捨てられないのはなぜ?
  2. 家電リサイクル料金はどれくらいかかるの?
  3. 買い換えと同時に古いエアコンを処分する場合はどうする?
  4. エアコンを自分でリサイクルする方法はないの?
  5. 不用品回収業者に回収してもらう方法!
  6. エアコンの取り外し作業を自分でやる方法は?
  7. エアコン処分に関するQ&A

とはいえ、正しい知識があればエアコンの処分は難しくありません。こちらでは、エアコンを安く確実に処分するための基礎知識をお届けしています。


1.エアコンが粗大ごみとして捨てられないのはなぜ?

大型の廃棄物だからといって、すべてが粗大ごみ扱いになるわけではありません。1998年、家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)の法制化により、特定4品目に該当する家電製品を粗大ごみとして捨てることができなくなりました。廃棄物自体を減らすことに加え、再利用可能な資源を再利用することが目的となっています。

家電リサイクル法の適用を受ける特定4品目は冷蔵庫・洗濯機(乾燥機を含める)・テレビ、そしてエアコンです。つまり、現行の法律ではエアコンを粗大ごみとして回収することは許されていません。たとえ、粗大ごみシールを貼っても、回収してはもらえないのです。

以上の経緯により、現在はエアコンを粗大ごみとして捨てることはできません。原則、家電リサイクル法に従って処分することが求められています。

自治体の粗大ごみ回収に出せなくなった家電製品ですが、いったい、どこに頼んで回収してもらえば良いのでしょうか?実のところ、特定4品目の家電製品は、販売店が回収することになっています。回収依頼する販売店は、処分する家電を購入した店舗でも構いませんし、新しく買い換える際に利用する店舗でも構いません。

家電リサイクル法では、“メーカーが自社製品をリサイクルする”と決まっていますが、処分する家電を回収するのは販売店の役割です。販売店が回収した家電をメーカーに運搬し、最終的にメーカーがリサイクルを行います。

とりあえず、特定4品目の家電製品を処分する際は販売店に回収依頼を出す…という部分を覚えておいてください。

2.家電リサイクル料金はどれくらいかかるの?

さて、特定4品目に該当する家電製品を処分する場合、どのくらいのリサイクル料金が必要になるのでしょうか?ここからは実際の家電リサイクル料金に関して解説したいと思います。

2-1.家電リサイクル料金の目安はどれくらい?

特定4品目それぞれのリサイクル料金を明確に提示する…ということはできません。一律に値段が定められているわけではないからです。処分する家電製品のメーカーによって、リサイクル料金は異なります。

とはいえ、目安となる料金は存在していますので、“最大でどの程度になるか”を簡単に紹介することにしましょう。大手メーカーの製品だと安くなる傾向にありますが、最大で以下の金額になると考えてください。

  • 15型以下のブラウン管TV:3,148円
  • 15型以上のブラウン管TV:3,688円
  • 15型以下の液晶・プラズマTV:3,148円
  • 15型以上の液晶・プラズマTV:3,688円
  • 170ℓ以下の冷蔵庫:5,146円
  • 170ℓ以上の冷蔵庫:5,578円
  • 洗濯機・衣類乾燥機:3,310円
  • エアコン:2,041円

以上は指定法人にリサイクルを委託している、中小メーカー製品を処分する場合の額面です。基本的には上述の金額内に収まるはずなので、家電リサイクル料金の目安にはなるでしょう。

ただ、上に列挙したのは、あくまでもリサイクル料金です。実際には、回収費用・運搬費用が上乗せされて、もう少し高額になります。

2-2.エアコンのリサイクル料金について詳しく!

ここまで解説したとおり、リサイクルを指定法人に委託している中小メーカーの製品なら2,041円です。しかし、大手メーカーは自分たちでリサイクルを行っているため、やや安い価格でリサイクルが可能になっています。

実際、パナソニック、シャープなどの大手家電メーカーが販売しているエアコンのリサイクル料金は972円です。ただ、だからといって大手メーカーのほうが良い…という結論にはなりません。大手メーカーの製品は家電リサイクル料金が安い代わりに、購入代金が高いからです。むしろ、大手のメーカー製品は、“リサイクル料金の一部が販売価格に載せられているようなもの”と認識したほうが正解に近いでしょう。

2-3.家電リサイクルの手続き〜処分に必要な家電リサイクル券とは?

それでは、実際にエアコンを処分する際の手順を解説することにしましょう。最初にするべきことは、販売店がRKCの会員かどうか…を確認することです。RKCは一般財団法人家電製品協会家電リサイクル券センターの略称。販売店が会員かどうか…で家電リサイクルの手続き方法が変わってくるのです。

こちらでは、特に買い換えなどを行わず、エアコンの処分だけを行う場合を想定しています。要するに、単純に家電リサイクル法に従って家電を処分したい場合、どのような手続きが必要か…という解説です。

2-3-1.販売店がRKC会員の場合

販売店がRKCの会員であれば、手続きは非常に簡単です。リサイクル券は販売店が用意してくれるので、消費者は販売店に連絡するだけでOK。指定した日に回収に来てくれるはずですから、家電リサイクル料金・回収料金などを支払えば完了です。回収時に家電リサイクル券の控えを渡されるはずなので、必ず受け取るようにしましょう。

販売店がRKC会員であれば、以上で手続きは完了です。ただ、リサイクル料金に対して回収料金・運搬料金が高額になる可能性もあります。

2-3-2.販売店がRKC会員ではない場合

販売店がRKC会員ではない場合、手続きは少々煩雑になります。家電を処分する消費者は、自分で家電リサイクル料金をRKCに振り込まなければなりません。郵便局に家電リサイクル券が備え付けられています。郵便局で家電リサイクル券に必要事項を記入し、振り込み手続きを行ってください。RKC公式サイトの家電リサイクル料金表に各メーカーのリサイクル料金一覧が掲載されていますから、事前に処分する家電のメーカーを調べた上で振り込み金額を記入します。

振り込みが終わったら、家電リサイクル券と振替払い込み請求書兼受領証、振替払い込み受付証明書を受け取りましょう。ここまでの手続きを終えて、ようやく販売店に処分品の回収依頼をすることができます。あとは、回収に来た販売店スタッフに回収・運搬料金を支払って完了です。

2-3-3.販売店・メーカーに依頼できない場合

最後に、処分品の販売店が不明で、さらに新しく購入する予定もない場合を考えてみましょう。処分品の販売店がすでに閉店しているケースなども含みます。要するに、販売店に回収依頼をする手段がない状況全般を指していると考えてください。

販売店に回収依頼ができない場合、お住まいの自治体に指定引き取り場所があるかどうかを確認してみましょう。指定引き取り場所というのは、販売店に回収依頼できない特定4品目の家電を引き取ってくれる場所のことです。

指定引き取り場所があれば、引き取り場所に連絡し、処分をお願いしてください。引き取ってもらえるようなら、郵便局に備え付けられている家電リサイクル券に必要事項を記入し、事前に家電リサイクル料金を振り込みます。事前にRKC公式サイトの家電リサイクル料金一覧を参照し、処分予定のエアコンのリサイクル料金を確認しておいてください。記入の際、税込みで記入する必要がありますから、記入ミスのないよう注意が必要です。振り込みが終わると、家電リサイクル券、振替払い込み請求書兼受領証、振替受付証明書を渡されます。振替受付証明書は家電リサイクル券に貼ってください。振替払い込み請求書兼受領証はそのまま保管しておきます。

ここまでの手続きが済んだら、処分予定のエアコンを壁から取り外し、家電リサイクル券を貼りつけてください。エアコンの取り外しは電器店など、専門業者に依頼したほうが良いでしょう。

さて、指定引き取り場所にお願いする場合、基本的には自分で持ちこむ必要があります。車などにエアコンを積んで指定取引所に引き渡してください。ただし、自治体によっては、“家電リサイクル券の貼りつけまで終えた状態で依頼すれば、粗大ごみの日に回収する”という対応を行っていることもあるようです。しかし、その場合は家電リサイクル券の手続きに加え、粗大ごみシールの貼りつけまで行わなければなりません。つまり、家電リサイクル料金と粗大ごみ料金が重複して必要になる…ということです。

3.買い換えと同時に古いエアコンを処分する場合はどうする?

新しいエアコンを購入し、古いエアコンを処分する…という場合、手続きは非常に簡単になります。新品を購入する店舗に、古い製品の回収を依頼するだけでOKです。オンラインショップなど通信販売の店舗から購入する場合も、原則として回収依頼が可能になります。

回収に来たスタッフに家電リサイクル料金・回収料金・運搬料金を支払い、家電リサイクル券の控えを受け取ってください。

古い家電を“下取り”と称して買い取り、買い取り価格を購入製品から値引きする…という業態がありますが、厳密には中古品の買い取りとは異なります。販売店は下取りした家電を再販するわけではありません。あくまでも、家電リサイクル法に従って処分するだけです。

エアコンなどの白物家電を買う人は、大半が買い換えのために新品を購入します。エアコン・テレビ・冷蔵庫などを持っていない人はほとんどいないからです。そのため、“古い製品を下取りすれば値引きする”という条件には大半の購入者が当てはまります。結果、“値引き”という表現に惹(ひ)かれて、当該商品を購入する顧客が増えるわけです。

結局のところ、下取り商法は“一種の二重価格”に過ぎません。最初から、下取り後の価格で売るつもりなのです。下取りした処分品は家電リサイクル法のルールどおりに廃棄されており、何かに使われるわけでもありません。実際のところ、下取りという表現が適切かどうかは疑わしい部分もあります。以上から、下取りというのは値引きの口実に使われる“売り文句”に過ぎません。

つまり、どのような表現が用いられていても、販売店が回収する限りにおいて“家電リサイクル法のルールどおりに処分する”という方向性は変わらないのです。

4.エアコンを自分でリサイクルする方法はないの?

もちろん、家電リサイクル法と関係なく、自分でリサイクルする方法も存在しています。家電リサイクル法のルールに縛られるのは廃棄する場合だけです。そのため、中古市場に回す…という方法なら、家電リサイクル法のルールと無関係に家電製品を手放すことができます。

こちらでは、自分でリサイクルする場合にどんな方法があるのか解説することにしましょう。

4-1.リサイクルショップに買い取りしてもらう!

中古市場に回す…と考えたとき、真っ先に思い浮かぶのが“リサイクルショップに買い取ってもらう”という方法でしょう。しかしながら、すべてのリサイクルショップがエアコンを買い取ってくれるわけではありません。

エアコンというのは、壁に固定して使用する家電です。テレビや冷蔵庫のように、ただ置いてあるわけではありません。リサイクルショップがエアコンを販売するには、取り付け工事を実施できる業者とのコネクションが必要です。取り付け工事を実施できないのに、エアコン本体だけ販売する…というのは商売として成り立たないでしょう。

要するに、エアコンを買い取ってくれるのは、“エアコンの買い取りが可能”とうたっている一部のリサイクルショップだけなのです。

また、買い取り可能なリサイクルショップを見つけても、確実に買い取りしてもらえる保証はありません。基本的に、家電製品というのは時間の経過による価値の低下が激しいです。毎年、新しいモデルが発売されているわけですから当然といえるでしょう。結果、まともに値段がつくのは発売から5年以内の新しいモデルに限られます。

特にエアコンの場合、10年前のモデルと最新型では電気代が倍くらい違うのです。経年劣化による空調効率の低下を加味すれば、恐らく、電気代の差は倍くらいでは済まないでしょう。さらに、古いエアコンは内部にカビが繁殖しているなど、衛生面での問題もあります。そう、家電の中でも、特に“新しいかどうか”に重きが置かれるのがエアコンなのです。

以上から、有名メーカーの比較的新しいエアコンでない限り、満足に値段がつくことはないでしょう。場合によっては、買い取り不可となる可能性も…。エアコンをリサイクルショップに売却するのは、苦労が多いわりに実入りが少ないと結論づけられます。

4-2.ネットオークションなどで販売する!

中古市場に回すための手段としては、個人的にネットオークションなどに出品する方法が考えられます。手間はかかりますが、リサイクルショップに売るより高い値段がつくことが多いです。

ただ、対象がエアコンであることを考えると、やはり多くの問題が生じます。ネットオークションで個人的に販売するだけですから、当然、取り付け工事にまで責任を持つことはできません。落札者が自分で取り付けることになるでしょう。取り付けが自己責任という時点で、日曜大工のようなDIYに関心を持つ人だけが対象…ということになります。テレビや冷蔵庫と違い、エアコンは最初からごく一部の人を対象として販売することになるのです。

取り付け、取り外しに手間がかかることを踏まえると、エアコンはネットオークションで売却するのが困難な製品といえます。そもそも、出品前に取り外し作業を行うことさえ、相当の労力が必要でしょう。エアコンのように設置・撤去に工事を要する家電は、そもそも中古市場に回すこと自体が簡単ではないのです。

5.不用品回収業者に回収してもらう方法!

ここまでに解説したとおり、エアコンは非常に複雑な手続きを踏んで家電リサイクルに出さなければなりません。中古市場に回すことも難しく、なかなか簡単に処分する方法に乏しいのが現状です。

そこで、ここからは最も手軽に処分する方法として、不用品回収業者に依頼する方法を解説したいと思います。

5-1.不用品回収業者を利用するメリットとは?

不用品回収業者を利用する場合、家電リサイクル券の手続きを行う必要は一切ありません。もちろん、粗大ごみシールを貼りつけるなどといった手続きも不要です。

処分するために必要なのは、不用品回収業者に電話などで回収依頼を出すことだけ。回収当日に回収業者が来たら、回収料金を払えばOKです。エアコンの取り外しなど、面倒な作業はすべて業者任せで問題ありません。

つまり、不用品回収業者を使えば、こちらのページで解説してきた煩雑な手続きをすべて回避することが可能…ということになります。

それどころか、古物商の認可を受けた回収業者なら、新しいモデルのエアコンを買い取ってくれる可能性もあるのです。リサイクルショップと異なり、値段がつかない場合でも処分品としての回収はしてくれます。二度手間になる心配はありません。

さらに、不用品回収業者はエアコンだけでなく、あらゆる不用品を同時に回収してくれます。家電・粗大ごみ・衣類・雑貨類など、種類を問いません。エアコンを処分するのと同時に、家の中にある不用品をまとめて片付けることさえ可能です。

  • 電話1本で回収してくれるので、手間がかからない
  • 古物商の認可を受けていれば、買い取りしてくれる場合がある
  • 買い取り不可でも、通常料金での処分はしてくれる
  • エアコン以外の不用品を同時に片付けることができる

不用品回収業者に依頼することで、以上4つのメリットをまとめて享受することが可能になります。家電リサイクル法による処分と比較すれば、多少は高額になりますが、額面以上のメリットがあるのも事実です。

5-2.不用品回収業者の選び方は?

しかし、世の中には数多くの不用品回収業者が存在しています。ウェブ上には、不用品回収を業者に頼んでトラブルに巻き込まれた…などの書き込みも存在しているのが現状。いったい、どのようにして業者を選べば、安心して任せられるのでしょうか?

5-2-1.料金体系が公式サイトに書かれているか

業者相手のトラブルにおいて、真っ先に思い浮かぶのは料金トラブルです。実際、“提示された金額を断ったら、見積手数料を請求された”といったケースが存在しています。

まずは、不用品回収業者の公式サイトに料金体系が明記されているかどうか…をチェックしてください。もちろん、見積もりが無料であることも確認しておきましょう。今の時代に見積もりや相談だけで料金を請求する業者など、ほとんど存在しません。見積もりが有料という時点で、“まともな業者ではない”と判断して良いでしょう。

5-2-2.廃棄物収集運搬業・古物商の許可番号が確認できるか

不用品回収をするためには、廃棄物収集運搬業の許可が必要です。近年、便利屋などの業者が無許可で不用品回収を行い、処分品を山の中に不法投棄する…などの問題が起きています。無許可の業者に任せて不法投棄された場合、依頼した人物も罰せられることがあるのです。不用品回収をお願いするときは、必ず、廃棄物収集運搬業の許可を得ている業者を選んでください。

同様に、業者として中古品の売買をするには古物商の許可が必要です。不用品の一部を買い取ってもらおう…と考えているなら、古物商の許可を受けた業者を選ぶようにしましょう。

5-2-3.住所・固定電話番号が確認できるか

個人経営の便利屋などは、軽トラック1台で運営していて所在地さえ明かさない…ということもあります。当然、連絡先として明記してあるのは携帯電話の番号だけです。所在を明らかにしないということは、何かトラブルが起きたときに責任を取るつもりがないことを意味します。

公式サイトを確認し、きちんと会社として営業していること、所在地・固定電話番号を明らかにしていることを確認してください。

6.エアコンの取り外し作業を自分でやる方法は?

どうしてもネットオークションで販売したい場合、自力で指定取引所に引き渡したい場合などは、エアコンを自分で取り外すことになります。そこで、エアコンの取り外し方法を解説することにしました。

ただし、素人が行う作業としては、難しい部類に入ります。最悪、感電などのリスクもありますから、少しでも危険を感じたら作業を中止してください。特に、室外機が高所に設置してある場合は、専門業者に任せることを強く推奨します。

6-1.まずは必要な道具をそろえましょう!

エアコンの取り外しに必要な道具は9種類です。まずは、以下の道具を用意してください。

  • モンキースパナ
  • プラスドライバー
  • ニッパー
  • カッター
  • 六角レンチ
  • 軍手
  • ガムテープ
  • エアコンキャップ
  • エアコン配管用パテ

エアコンキャップとパテは、エアコンの配管が通っていた穴を塞ぐために使います。ホームセンターなどで売られているので、事前に購入しておいてください。壁に穴が開いたままだと、虫が侵入するなどの問題が生じます。

6-2.エアコン室外機のカバーを取り外しましょう!

道具がそろったら作業を開始します。最初は室外機のカバーを外す作業です。現時点では電源プラグは差したままにしておいてください。室外機の側面(配管のコードがある付近)にプラスチック製のカバーがついていますので、ドライバーでネジを緩めて外しましょう。カバーを外すと、内部にパイプや電源コードが入っているはずです。

ちなみに、取り外したカバーとネジはなくさないように保管しておきましょう。また、この時点では電源プラグが入っていますから、絶対に電源コードに触れてはいけません。

6-3.室外機のバルブキャップを外す!

室外機の内部を見ると、配管2本の付け根にそれぞれバルブがあります。モンキースパナで回せる形状になっているのがバルブキャップです。バルブキャップを2つともモンキースパナで左に回し、外してください。

バルブキャップが外れると、中から六角レンチで回せる形状のバルブ本体が出てくるはずです。太い配管パイプに繋(つな)がっているほうが“受け側バルブ”で、細い配管パイプに繋(つな)がっているほうが“送り側バルブ”となっています。次の作業で重要になるので、よく覚えてください。

6-4.最重要!ポンプダウン作業を実施する!

バルブが操作可能な状態になったら、いったん室内に入ります。設定温度を最低にして、冷房運転をしてください。冷房運転を開始したら、室外機のファンが回転しているか確認しましょう。真冬だと、冷房運転をしても室外機のファンが回らないことがあります。室外機が作動しない場合は、強制冷房運転を行ってください。取り扱い説明書に強制冷房の方法が記載されているはずです。

さて、室外機のファンが回っているようなら、冷房運転をしたままバルブを操作します。“受け側バルブ”はそのままにして、“送り側バルブ”だけを六角レンチで締めてください。右回転させると閉まります。

配管はフロンガスを移動させるための通路になっているのです。現在、室外機の“受け側バルブ”が開いた状態、“送り側バルブ”が閉じた状態。要するに、室外機はフロンガスを受け取るだけになっています。室内機に残っているフロンガスを、すべて室外機に送っているわけです。

フロンガスを室外機に閉じ込める作業をポンプダウンと呼びます。ポンプダウンをしないと、取り外したときにフロンガスが漏れてしまうのです。オゾン層の破壊など、さまざまな問題がありますから、必ずポンプダウンを実行してください。“送り側バルブ”だけを閉じた状態で3分ほど運転を続ければ、ポンプダウンが完了します。

6-5.室外機の配管を外しましょう!

ポンプダウンが終わったら、強制冷房運転を続けたまま、室外機の“受け側バルブ”も閉じてください。ここまでの作業を終えると、2つのバルブが両方とも閉じた状態になります。バルブキャップを紛失すると困るので、装着しておいてください。モンキースパナは使わず、手で締めておけば十分です。

バルブを閉じたら、室内に入って冷房運転を止めましょう。エアコンを運転させる必要はもうありませんから、電源プラグを抜いてください。

室外機の配管パイプは、根元部分がモンキースパナで回せる形状になっています。根元から回して、配管パイプのナットを外しましょう。“受け側バルブ”に繋(つな)がっているほうも、“送り側バルブ”に繋(つな)がっているほうも、2本とも外してください。外すとき、プシュッと一瞬だけ音がして、すぐに音が止まれば問題ありません。

もし、ナットを緩めたとき、空気が抜けるような音が長く続くなら、ポンプダウンが不十分です。ナットをすぐに締め直して、ポンプダウンをやり直してください。

6-6.室外機を撤去可能な状態に!

配管を外したら、再度、室内に戻って電源プラグの状態を確認してください。電源プラグは確実に外れているでしょうか?電源プラグを差したままだと感電の危険があります。コンセントから外れていることを厳重に再確認しましょう。

電源プラグが外れていることが確認できたら、室外機の電源コードを切断してください。ニッパーを用い、室外機本体から15cmくらいのところでカットしましょう。

電源コードを切断したら、最後に室外機を固定しているネジ・ナット・ボルト類を外してください。ドライバーやモンキースパナを使えば、台座に固定されている金具を外せるでしょう。ここまでの作業を終えれば、室外機は撤去可能な状態になります。

6-7.最後に室内機を壁から取り外す!

室内機は、壁の金具に吊(つ)り下がるように設置されています。まずは室内機を持ち上げるようにして、壁から浮かせてください。そして、室内機と壁の隙間にクッションになるものを挟みましょう。丸めたタオルでも何でも構いません。

室内機と壁の間に空間ができたら、隙間から配管を引きずり出してください。ビニールテープでぐるぐる巻きになっているので、表面のビニールテープは剝がしてしまいましょう。そして、室内機本体から1mくらいの場所で、すべての配管を切断します。

配管が切断できたら、室内機を取り外してください。壁に残った取り付け金具もドライバーで外します。室内機と取り付け金具はビニールテープで留(と)めるなどして、一緒にまとめておきましょう。

以上で、室外機・室内機ともに取り外しが完了しました。壁に残った配管の穴は、エアコンキャップとパテで塞いでおいてください。

7.エアコン処分に関するQ&A

それでは、最後にエアコンの処分に関する“よくある質問”をまとめたいと思います。

7-1.エアコンの無料回収ってどうなの?

エアコンは家電リサイクル法の対象ですから、本来、無料回収というのはおかしな話です。ただ、エアコンにはレアアース・レアメタルをはじめとする希少資源が多く使われています。希少資源の回収を目的に無料でのエアコン回収をする業者が存在したとしても驚きはありません。

ただ、エアコンのリサイクル処理には高い技術が必要。無料回収をうたっている業者にリサイクル技術があるかどうかは分かりません。また、資源を回収したあと、不要な部分を不法投棄している恐れもあるでしょう。

以上から、エアコンの無料回収をうたっている業者を無警戒に信用するのはおすすめできません。

7-2.エアコンの取り外しだけを業者に頼むことはできる?

エアコン工事の専門業者も存在していますし、個人経営の電器店なども対応してくれると思います。ただ、エアコンの購入を伴わず、取り外し工事だけを頼む場合、割高になる可能性が高いです。

買い換えの際に販売店にお願いするか、取り外しを引き受けてくれる不用品回収業者に依頼するほうが金額的には安くなるでしょう。

7-3.素人でもDIYでエアコンの取り外しは可能?

こちらのページで解説した方法であれば、可能です。ただ、決して簡単な作業ではありません。室外機の運搬、室内機の取り外しには体力も必要です。特に、室内機を壁から取り外す際には危険を伴います。室内機が落下したり、バランスを崩して踏み台から落ちたりすると、大けがを負う恐れもあるでしょう。

以上から、日曜大工などの経験が豊富な場合を除いて、DIYでのエアコン取り外しを推奨することはできません。

7-4.なぜ違法業者の不法投棄で、依頼者まで罰せられるの?

たとえば、エアコンには排出規制物質のフロンガスが使われています。フロンガスがオゾン層を破壊する…という話は有名です。オゾン層の穴-オゾンホールが拡大すれば、地球規模で皮膚がんの増加といった問題が起こります。

不法投棄をすれば、エアコンに使われているフロンガスが大気中に放出される恐れが出てくるのです。最も重大な責任を負うべきなのは違法業者ですが、地球規模の問題である以上、所有者の管理責任が問われるのは致し方ないでしょう。処分方法の選択にまで、一般消費者の責任が問われる時代なのです。

7-5.引っ越しに伴うエアコンの取り外しはどうすれば良い?

引っ越しに際して、現在使っているエアコンを転居先に持っていく…という場合でしたら、引っ越し業者が対応してくれると思います。料金なども含めて、引っ越し業者に確認してみてください。

もし、引っ越し業者を使わずに作業するのなら、取り外し作業は個別に依頼しなければなりません。可能なら、引っ越し当日ではなく、早めに取り外し作業を行ってください。引っ越し当日などギリギリに頼むと、見積金額が高くてもほかの業者を探すことができません。

まとめ

以上、エアコンの処分方法に関する基礎知識でした。

基本的には家電リサイクル券を用いて処分するか、信頼できる不用品回収業者に依頼するか…の二択になるとご理解ください。費用を節約するなら家電リサイクル、手間暇をかけたくないなら不用品回収業者が良いでしょう。

  1. エアコンが粗大ごみとして捨てられないのはなぜ?
  2. 家電リサイクル料金はどれくらいかかるの?
  3. 買い換えと同時に古いエアコンを処分する場合はどうする?
  4. エアコンを自分でリサイクルする方法はないの?
  5. 不用品回収業者に回収してもらう方法!
  6. エアコンの取り外し作業を自分でやる方法は?
  7. エアコン処分に関するQ&A

家電リサイクル法の施行以降、特定4品目の処分が面倒になったことは確かです。しかし、地球環境を保護し、住みよい世界を次世代に残すためには、リサイクルによる資源の再利用が不可欠。正しいルールを知り、正しい方法で家電を処分するように心がけましょう!

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