パソコンを捨てる方法! 処分前は初期化ではなくデータ消去を万全に
2017/12/13
パソコンの処分時は分からないことが多く、廃棄方法で迷うことがあります。パソコンは、PCリサイクル法の制定により、粗大ゴミとして捨てることができなくなりました。ご自宅で古いパソコンや壊れたパソコンを保管したままという方は、正しい捨て方を覚えておきましょう。また、パソコンの処分前にやっておくべきことがあります。個人情報漏洩(ろうえい)防止に努め、安全に廃棄してください。
今回は、パソコンを正しく捨てる方法をご紹介します。
この記事を読むことで、パソコンを安全に捨てる方法がよく分かり、パソコンの処分で悩むことがなくなります。データ消去やデータ移行などの知識も身につくでしょう。
1.パソコンの捨て方について
PCリサイクル法や捨てるときの注意点などをご紹介します。
1-1.粗大ゴミとして捨てることができない
パソコンには貴重なレアメタルが豊富に使われており、リサイクルすべき資源とされています。新たに採掘することは環境破壊を招くためです。そのため、メーカーなどによりリサイクル回収をすることが推奨されており、自治体の粗大ゴミとして出すことができません。
1-2.PCリサイクル法
PCリサイクル法は、パソコンをリサイクルし再資源化することを目的に、2003年に施行されました。法律の施行に伴い、PCリサイクルマークが付与され、表示がある製品はメーカーによる無料回収が実施されています。ただし、マークのないものは回収料金の支払いが必要です。
1-3.パソコンの種類による処理法の違い
パソコンには、デスクトップ・ノートパソコン・タブレットなどの種類があります。古いタイプにはブラウン管を採用した分厚いものもあるでしょう。種類により処理法が違うということはありません。メーカー・販売店・回収業者などに引き取りを依頼するという形になります。ただし、ノートパソコンは一部の自治体で、小型家電としてリサイクル回収が可能です。
1-4.部品・周辺機器について
マウス・キーボード・ケーブルなどの部品は、燃えないゴミとする自治体が多いものです。または、小型家電リサイクルボックスの利用が推進されているでしょう。お住まいの地域に分別ルールを確認してください。回収業者の場合、付属品やプリンターなどの周辺機器も同時に引き取りが可能です。
1-5.パソコンの捨て方に関する注意点
パソコンは、リサイクルが求められる製品です。誤った方法で処理してしまうと回収されず、ゴミ集積所に残されたままになってしまいます。不法投棄と見なされ、厳罰を受ける可能性もあるでしょう。必ず、ルールを守って処分してください。
2.パソコンを捨てる前にやるべきこと
パソコンを捨てる前にやるべきことをまとめました。安全に捨てるため、必ず実行してください。
2-1.データの重要性
パソコンにはたくさんのデータが保管されています。書類・住所録・メール・映像・写真・音楽など、データが失われてしまうと困ることが多いものです。保有しているデータは、新しいパソコンでも同じように使えるように、しっかりバックアップを取るようにしてください。常にバックアップを取る習慣を持てば、パソコンが急にトラブルに見舞われても、復旧することができます。
2-2.データの移行・バックアップの方法
モニターを買い替える場合、データの移行は捨てる前に行っておきましょう。データは常にバックアップを撮るのが理想です。バックアップ方法としては、外づけハードディスクやUSBメモリーにデータを保管する方法があります。バックアップを取っておけば、トラブルがあっても慌てずに対処できるでしょう。買い替え後も、スムーズに新しい環境で使用を開始できます。
2-3.データ消去の方法
2-3-1.自分で行う場合
データ消去を自分で行う場合、初期化だけで完結と勘違いする方がいます。しかし、初期化は工場出荷時に戻すだけの簡単な作業です。ソフトを使えば復元は容易にできてしまいます。データ流出を防ぐためには、データ消去専用ソフトでデータを上書きする方法が安全です。
2-3-2.業者へ依頼
回収業者では、パソコンの処分と同時にデータ消去を無料で行ってくれる場合があります。自分で行う方法とは異なり、ハードディスクの物理的破壊や磁気を使った読み取り不可の状態にするなど、本格的な方法でデータ消去を行うのです。確実にデータを復元できない状態にすることができるため、自分ではできないという場合は、業者に依頼したほうが安心でしょう。
2-4.データ消去やデータ移行に関する注意点
データ消去を行う前に、データ移行は必ず行ってください。データを消してしまってからでは、データの移行ができなくなってしまいます。手順を間違えないように注意してください。また、データ消去は、信頼できる方法を選ぶようにしましょう。
3.パソコンのさまざまな捨て方をご紹介
パソコンを捨てる際は、さまざまなルートがあります。それぞれのメリット・デメリットを知り、自分にとって使いやすい方法を選んでください。
3-1.自治体による回収
パソコンは、PCリサイクル法が関連しているため、自治体での引き取りはできません。粗大ゴミとしても回収対象とはならないのです。資源としてリサイクルをしてください。メーカーや販売店などを利用し、再利用できる方法を模索しましょう。
3-2.メーカーによる回収
PCリサイクルマークの表示有無に関わらず、メーカーによるパソコンの回収は可能です。PCリサイクルマークが付与されている2003年10月販売以降のものは、無償での回収ができます。表示がないものでも、メーカーが責任を持ってリサイクルしてくれるため、安心して依頼できるのがメリットでしょう。ただし、表示がないものは有償回収となり、リサイクル料金や収集運搬料などが発生します。メーカーごとに費用は設定されているため、ホームページを参考にしてみてください。
3-3.販売店による回収
買い替えを機にパソコンを処分するなら、販売店に引き取りを依頼することも考えておきましょう。購入時に引き渡せば、処分と買い替えが1回で終わります。販売店に依頼する場合、買い替えが条件になることがあるため、引き取りだけの依頼ができないケースもあるのです。引き取りが可能かどうかを確認しておくといいでしょう。古い機種でも対応してくれる店舗もあれば、キャンペーンとして一定期間だけ引き取りを実施している店舗もあるので注意してください。高年式なパソコンなら、下取り対象になることもあり、買い替え時にお得に買うことができるメリットがあります。
3-4.リサイクルショップの回収
リサイクルショップにパソコンを売る方法もあります。しかし、リサイクルショップは再販を前提に買い取りをするため、古い機種や状態が劣悪なものは、査定額がつきません。また、持ち込みでの査定が基本で、運搬の手間があるのがデメリットです。人気機種や高年式なものは高値での買い取りになることもあります。なるべく高値での買い取りを希望するなら、パソコン専門店に持ち込むほうがいいでしょう。なるべく査定前に清掃を終えておき、見栄えよくしておくと査定時に有利になります。査定は無料で受けることができますが、査定額に納得できない場合は持ち帰りとなるのがデメリットです。
3-5.不用品回収業者による回収
不用品回収業者は取扱品目が広いため、家電・家具・生活雑貨・服・パソコンなどの精密機器の回収が可能です。自宅まで引き取りに来てもらえ、運搬の手間がありません。状態がいいものは買い取り対象として、処分費用から買い取り価格を差し引いて費用を算出してもらえます。しかし、パソコンの回収を強化していない業者もあり、必ずしも希望価格に達するとは限りません。業者選びがとても重要です。引き取りに際し、出張費用を請求する業者もあるため、あらかじめ業者の情報をしっかり把握しておきましょう。
3-6.パソコンリユースショップによる回収
不用品回収業者と同じような回収方法を採用していますが、パソコンリユースショップは宅配回収・持ち込み回収・出張回収などの方法を採用しているのが特徴です。パソコンリユースショップのパソコン処分本舗では、処分費用やリサイクル料金がかかるパソコンを、修理して再販するなどの方法で収益を上げるため、無料で回収できます。故障したパソコンでも回収可能なのがメリットでしょう。都合のいいときに発送できる宅配回収は、自宅にいても手配ができ、忙しく時間の取れない方にもおすすめの方法です。パソコンと同梱(どうこん)なら、周辺機器などの回収も送料無料で行うことができます。
3-7.処分方法の選び方に関するポイント
パソコンの処分方法を選ぶときは、手軽で費用負担がなるべくない方法を選ぶといいでしょう。廃棄にかかる費用が無料の業者をうまく活用してください。リサイクルへの意識をしっかり持った業者を選び、資源の有効活用を重要視している業者を選べば間違いありません。いずれの場合も、自分にとって一番楽な方法を選ぶようにしてください。
3-8.パソコンの捨て方に関する注意点
不用品回収業者やパソコンリユースショップは、年々増加傾向にあります。業者はいずれも無料見積もりなどを実施しているところが多いのですが、費用の安さに惑わされず、許可を持った業者を選ぶことが重要です。リサイクルを行うためには、古物商の許可が必要となります。無許可営業の業者も横行しており、悪質な業者に引っかからないことが大切です。古物商の許可番号をきちんと取得しているかを確認し、信頼できる業者を探してください。
4.パソコンの処分でよくある質問
パソコンの処分は、自治体のルールやPCリサイクル法が関連し、年々捨て方が難しくなってきています。質問集で疑問や不安を解消してください。
Q.自作パソコンの処分はどうすべきか?
A.自作パソコンの処分は、パソコンリユースショップや不用品回収業者に依頼しましょう。パーツを有効活用し、貴重な資源としてリサイクル回収をしてもらえます。
Q.故障しているパソコンでも買い取り対象となるのか?
A.残念ながら、正常に動作ができるものだけが買い取り対象となります。ただし、パソコンリユースを専門に扱う業者では、部品用として無料にて引き取る業者もあるでしょう。パソコン処分本舗なら、壊れたパソコンでも回収可能です。
Q.処分前のデータ消去が面倒に感じる
A.データは、個人情報が詰まっており、データ消去をせずに廃棄したパソコンから金融情報などを抜き取られてしまう事件も多発しています。思わぬ形で悪用されるケースもあり、決してひと事ではありません。面倒に感じても、思わぬ損失を被らないためにも、初期化だけではなく、必ずデータ消去は行ってください。
Q.買い替えと同時に周辺機器の処分も同時に行いたい場合は、どの業者を選ぶべきか?
A.パソコンの買い替えと同時に、プリンターやハードディスクなどの周辺機器の買い替えをする方もたくさんいます。新たしいパソコンとの互換性を意識するためです。メーカーでは周辺機器の回収ができないため、不用品回収業者かパソコンリユース業者を利用して廃棄してください。パソコン処分本舗なら、パソコンと同梱(どうこん)して発送すれば、送料無料での回収が可能です。
Q.無料回収を実施する業者を選ぶときは、どんなところに注意して選ぶといいのか?
A.業者の質もさまざまです。そのため、良質な業者の見極めがとても大切となります。対応への迅速さや丁寧さも大切ですが、個人情報保護への理念がしっかりした業者を選ぶことが、安全に廃棄することにおいて最も重要視すべきポイントです。無料だからと安易に利用せず、ホームページやクチコミなどをよく確認してから利用するようにしてください。
5.まとめ
いかがでしたか? パソコンを捨てる場合、さまざまなルートで処分できることが分かりました。それぞれメリットとデメリットがあるため、自分にとって利用しやすく、安全に廃棄できる方法を選ぶことが大切です。パソコン廃棄にあたり、ご自身でも個人情報保護への意識をしっかり持ち、データ消去やデータ移行はあらかじめ行っておきましょう。パソコンリユース業者のパソコン処分本舗なら、データ消去も自社で手がけており、安心してご利用いただくことができます。お気軽にご相談ください。