電化製品の捨て方が知りたい! お得に捨てる方法や注意点など解説

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電化製品と言ってもさまざまな種類があり、大きさ・種類・ジャンルによっては処分方法も大きく異なります。「不要になった家電はどうやって処分すればいいの?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。間違った方法で処分してしまうと不法投棄とみなされ罰金が科せられることもあるので注意しなければなりません。

そこで、本記事では、電化製品の捨て方や注意点などについて解説します。

  1. 電化製品によって捨て方が違う?
  2. 自治体のゴミ収集による電化製品の捨て方
  3. 電化製品を無料で処分する方法は?
  4. 電化製品を買取に出す方法とポイント
  5. 電化製品の捨て方に関してよくある質問

この記事を読むことで、電化製品の正しい捨て方やお得に処分するコツなどがわかります。悩んでいる方はぜひチェックしてください。

1.電化製品によって捨て方が違う?

最初に、電化製品のゴミの区分について説明します。

1-1.自治体で処分できるものとできないものがある

電化製品を処分するにあたり、必ず確認してほしいのが自治体のゴミの分類と処分ルールです。電化製品と言っても、冷蔵庫・テレビ・パソコン・電子レンジなどさまざまな形や大きさがあります。自治体によって、どの電化製品がどんなゴミになるのか定められているため、お住まいの地域の処分ルールを確認することが大切なのです。電化製品の種類だけでなく、自治体によっても処分方法が大きく異なります。

1-2.家電リサイクル法の対象品目は全国共通

自治体によって電化製品の処分方法が異なりますが、家電リサイクル法の対象品目は全国共通です。家電リサイクル法は、家電の中に含まれている銅・鋼・レアメタルなどの貴重な資源を再利用するために制定された法律となります。対象品目は、テレビ・冷蔵庫(冷凍庫)・洗濯機(衣類乾燥機)・エアコンの4品目です。家電リサイクル法の対象品目になっている家電は、製造メーカーによるリサイクルおよび小売業者による引き取りが義務づけられています。消費者は販売店などにリサイクル料金を支払い、小売業者・製造メーカーに引き取り・リサイクルしてもらわなければなりません。

1-3.小型家電リサイクル法に基づいて処分することも

パソコン・携帯電話・スマートフォン・アイロンなどの小型家電は、自治体によって対応が異なりますが、小型家電リサイクル法に基づいて処分しなければならないケースがあります。不燃ゴミまたは粗大ゴミで処分するように指示している自治体もありますが、小型家電リサイクル法に基づいている場合は、ゴミ捨て場に持ち運ぶことができないので注意が必要です。具体的な処分方法に関しては、後ほど【2.自治体のゴミ収集による電化製品の捨て方】で説明するのでぜひチェックしてください。

2.自治体のゴミ収集による電化製品の捨て方

それでは、自治体回収で電化製品を処分する方法を解説します。

2-1.小型家電リサイクル法に基づいた捨て方

小型家電リサイクル法に基づいた処分方法で回収している自治体では、小型家電は小型家電回収ボックスに投かんする形での処分となります。小型家電回収ボックスは、公共施設や家電量販店に設置されているケースがほとんどです。自分で小型家電回収ボックスが設置されているところまで持ち運び、投かんするだけなので処分費用はかかりません。ただし、持ち運べない大きさの電化製品もあるでしょう。小型家電回収ボックスに投かんできない場合は、自治体の窓口に相談してください。

2-2.不燃ゴミまたは粗大ゴミとして処分する

自治体によっては、電化製品を不燃ゴミまたは粗大ゴミとして処分することができます。一般的に、家電リサイクル法の対象品目外・小型家電リサイクル法に基づいていない・パソコン以外の電化製品が自治体回収の対象になるでしょう。一辺30cm以上の電化製品は粗大ゴミ扱いになるケースがほとんどです。不燃ゴミの場合は指定袋に入れるだけでOKですが、粗大ゴミの場合は、自治体の担当部署に事前申し込みし、コンビニなどで粗大ゴミ処理券を購入する必要があります。そして、申込時に指定された回収場所まで持ち運ばなければなりません。詳細は、自治体のホームページや掲示板等を確認してください。

3.電化製品を無料で処分する方法は?

ここでは、電化製品を無料で処分する方法をいくつか紹介します。

3-1.欲しがっている知人や友人に譲る

電化製品を安く購入したい方が、あなたの近くにいるかもしれません。中古でも欲しがっている人がいれば、譲るのも方法の1つです。「もったいなくて捨てられない」と悩んでいる方でも、欲しがっている人のもとで再利用してもらえば楽な気持ちで手放すことができるでしょう。処分費用をかけることなく、再利用できる方法と言えます。新生活や1人暮らしを始める方は中古でも欲しがっている可能性が高いので、近くにいるかどうか尋ねてみるといいでしょう。

3-2.パソコンはPCリサイクル法に基づいて処分する

パソコンはPCリサイクル法によって、自治体回収できないことをご存じでしょうか。パソコンには貴重な資源が含まれているため、再利用するためにリサイクルが義務づけられているのです。そして、パソコンリサイクルマークがついているパソコンなら、製造メーカーが無料で回収してくれます。パソコンメーカーに回収の申し込みをすると、ゆうパック伝票が送られてくるのでメーカー宛(あ)てに廃棄するパソコンを送るだけでOKです。基本的に、リサイクルマークがついているパソコンはお金がかかりません。しかし、リサイクルマークがついていないパソコンは回収・再資源化料金を支払わなければならないので注意してください。

3-3.無料回収業者に依頼する

お金をかけずに処分したい場合、家電を中心に無料回収を行っている業者を利用するのも方法の1つです。たとえば、パソコンや不用品の無料回収を行っているパソコン処分本舗では、故障した電化製品でも回収できます。宅配回収・持ち込み回収のほか、出張回収もご利用いただけるので、大量の電化製品があっても一気に処分できるでしょう。宅配回収の場合は、パソコン・液晶モニター・ゲーム機器など送料無料対象商品が1点でも含まれていれば、有料商品をいくつ同こんしても送料・回収費用すべて無料です。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

3-4.まだ使えるものは買い取ってもらう

まだ使える状態の電化製品を捨てるのがもったいない……と思っている方は、リサイクルショップや買取専門店などに買い取ってもらう方法があります。買い取ってもらうことができれば、処分費用が節約できるのはもちろんのこと、買取額を足しにして新しい電化製品を安く購入できる場合もあるでしょう。自分にとっては価値がないものでも買い取ってもらえる可能性があるので、1度査定に出してみることをおすすめします。

4.電化製品を買取に出す方法とポイント

それでは、電化製品を買取に出す方法とポイントを解説します。

4-1.高く買い取ってもらいたいなら買取専門店へ

できるだけ電化製品を高く買い取ってもらいたいなら、リサイクルショップではなく買取専門店を利用してください。家電を中心に扱っている買取専門店は、中古市場での相場を把握しているので適正な買取額を提示してくれます。特に、使用年数が3~5年以内のもの・新品状態に近いもの・正常に稼働できるものは高価買取が期待できるでしょう。さらに、有名メーカーや人気モデルの電化製品であれば買取額を上乗せしてもらいやすい傾向があります。

4-2.買取専門店で買取不可になったものはリサイクルショップへ

買取専門店で買い取ってもらえなかった電化製品は、リサイクルショップに持ち運ぶといいでしょう。リサイクルショップはさまざまなジャンルの商品を扱っているため、多少の傷や汚れがついていても買い取ってもらえる可能性があります。買取専門店よりも査定基準があまい傾向があるのです。ただし、出張買取を行っていないリサイクルショップの場合、自分で搬出・運搬しなければなりません。大型家電の場合は無理をしないようにしてください。

4-3.ネットオークションやフリマサイトを利用する

買取専門店やリサイクルショップで買い取ってもらえなかったとしても、どうしても売りたいなら自分でネットオークションやフリマサイトを利用する方法があります。実際に、ネットオークションをチェックしてみると、たくさんの種類の電化製品が出品されているようです。新品か未使用品もしくは人気モデルであるほど買い手がつきやすくなります。ただし、ネットオークションやフリマサイトは、落札されたとしても自分でこん包して相手に送らなければなりません。大きいものであるほど時間と手間だけでなく、送料もかかってしまうので注意が必要です。

4-4.施設や団体に寄付するのも方法の1つ

要らなくなった電化製品を、施設や団体に寄付する方法もあります。寄付した電化製品は海外のリサイクルショップで販売され、現地の生活に役立てられていることもあるのです。ゴミを出すことなく再活用してもらえるため、地球環境貢献・社会貢献につながるでしょう。ただし、寄付が可能な電化製品は正常に稼働しているものなど条件が決められているところもあるので、事前に必ずチェックしてください。

5.電化製品の捨て方に関してよくある質問

電化製品の捨て方に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.家電リサイクル法の対象品目にかかるリサイクル料金は?
A.製造メーカーによって異なる場合がありますが、主なリサイクル料金(税込)は以下のとおりです。

  • エアコン:972円~
  • テレビ:ブラウン管(15型以下) 1,296円~/ブラウン管(16型以上) 2,376円~/液晶・プラズマ(15型以下) 1,836円~/液晶・プラズマ(16型以上) 2,916円~
  • 冷蔵庫・冷凍庫:170L以下 3,672円~/171L以上 4,644円~
  • 洗濯機・衣類乾燥機:2,484円~

上記のリサイクル料金に加えて、別途、収集・運搬料金が1,000~3,000円ほどかかる可能性があります。どんな作業にいくらかかるのかチェックしておきましょう。

Q.買い替えの場合は回収してもらえるのか?
A.新しい電化製品を購入する場合、店舗によっては古い電化製品の引き取りを行っているところがあります。新しい商品を購入する方限定など引き取りの条件が決まっている可能性が高いので、事前に確認することが大切です。また、引き取り費用の有無もチェックしておきましょう。

Q.下取りサービスは利用できるのか?
A.通販ネットショッピングや販売店の中には、下取りサービスを実施しているところがあります。下取りサービスが利用できれば、処分費用をかけず、新しい電化製品を安い料金で購入できるでしょう。しかし、下取りサービスを行っている店舗が少ない・下取り条件が細かく定められているなどのデメリットがあります。

Q.無料回収業者を選ぶ際のポイントは?
A.なぜ無料で回収してもらえるのか、理由が明確になっているか確認することです。たとえば、パソコン処分本舗では、回収した電化製品を自社でメンテナンスしリユースしています。再販できない状態のものは、修理用パーツとしてリサイクルしているのです。そのため、回収費用に充てるお金を節約でき、無料回収ができています。無料回収ができる理由を明確にしていない業者は悪徳業者の可能性が高いので安易に利用しないほうがいいでしょう。

Q.悪徳業者の特徴は?
A.買取業を行っている業者は古物商の許可、不用品回収を行っている業者は産業廃棄物収集運搬許可を取得しているか確認してください。許可を取得していない業者は、悪徳業者の可能性があります。また、街中をトラックで回りながら回収している業者も要注意です。実店舗を持っていないケースが多く、トラックに積んだ後で高額な費用を請求するというトラブルが続出しています。複数の業者を比較してから、安心できる業者に依頼することが大切です。

まとめ

家電リサイクル法の対象品目になっているテレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンは、法律に基づいた処分方法で捨てることが求められています。対象となる4品目は自治体回収ができないので注意してください。また、電化製品の種類によっては小型家電リサイクル法に基づいて、公共施設や家電量販店にある小型家電回収ボックスに投かんすることになっている自治体もあります。電化製品の捨て方は自治体によって異なるので注意が必要です。自治体以外の方法としては、不用品回収業者に依頼する・リサイクルショップに買い取ってもらうなどがあります。