石油ファンヒーターの適切な処分方法は?知っておきたい不調や不具合

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暖かい季節になると、冬場大活躍した石油ファンヒーターを使う機会も減ってきます。灯油消費量も減り、残った灯油をどう処分すべきかわからなくて悩んでいるという方も少なくありません。
残った灯油は適正に処分することが必要で、むやみに捨ててしまうと事故や環境汚染にもつながります。石油ファンヒーターには寿命があり、寿命が近づくとトラブルも増えてくるでしょう。使うシーズンが過ぎ、処分を検討している方は必ず処分方法を守ってください。
今回は、石油ファンヒーターの故障や処分方法についてご紹介しています。残った灯油の処分に困っている方も、この記事を参考にしてみてください。

  1. 石油ファンヒーターの処分方法
  2. よくある石油ファンヒーターの不調と対処法
  3. 残った灯油の処分方法
  4. まとめ

1.石油ファンヒーターの処分方法

石油ファンヒーターの処分は頻繁に行うことがないため、方法がわからないという方が多いものです。分別はどうすべきか、どのように処理すればいいか、気になる処分方法をご紹介します。

1-1.粗大ゴミ扱い

自治体での処分を検討している場合、石油ファンヒーターは粗大ゴミ扱いとなります。自治体には事前申し込みが必要で、決められた日時にゴミ処理券を添えて持ち込むのです。ゴミ処理にかんする費用は自治体によって異なります。
ただし、粗大ゴミとして扱えるものはサイズが1辺30cm以内とされており、お手持ちの石油ファンヒーターがサイズ制限を超えている場合は、粗大ゴミとして処分することができません。自治体へ処分可能かどうか、事前に確認しておくべきでしょう。

1-2.家電量販店へ依頼する

調子が悪くなってきたため、買い替えと同時に石油ファンヒーターの処分を検討するケースもあるでしょう。石油ファンヒーターは小型家電リサイクル法除外品目です。処分手数料を取られる場合もありますが、無料で引き取ってもらえることもあります。家電量販店によって異なるため、引き取ってもらえる店舗で購入する方法もおすすめです。
購入と処分を同時に行えます。お店選びのポイントにもなるでしょう。

1-3.不用品回収業者を活用

分別も必要なく、処分の手間や時間も短縮できるメリットを併せ持つのが、不用品回収業者への依頼です。不用品回収業者は自宅まで引き取り可能で、まだ使えるもので年式が浅い製品なら買い取ってもらえるケースもあります。
家の大掃除を行い、ほかにも不用品が出る場合なら、一緒に処分してもらえて便利です。事前見積もりも可能で、費用の心配のある方でも安心して利用できます。

2.よくある石油ファンヒーターの不調と対処法

石油ファンヒーターは、寿命が近づくとさまざまな不調が目立ってきます。無理に使い続けると火災や事故に発展する恐れもあるでしょう。発生しやすい不具合を知っておき、買い替えのタイミングの参考にしてください。

2-1.点火しない

石油ファンヒーターの寿命は、6年が目安とされています。部品保有年数も製造から6年。保有年数を過ぎると不具合があっても修理が難しくなってしまいます。
不具合の中で最も多いのは、点火しなくなるというもの。燃料が入っている・コンセントが抜けていない・フィルターが目詰まりを起こしていないなど、不備がないなら故障を疑うべきです。一度リセットし、再度点火してみてください。改善がないようなら、買い替え時期を迎えているでしょう。

2-2.異臭・異音

石油ファンヒーターの不完全燃焼は、トラブルの中でも危険なものです。異音や異臭が発生し、不完全燃焼に気づくケースが目立ちます。灯油特有の臭さが感じられ、灯油漏(も)れに発展するケースもあるのです。
異音や異臭の原因となる不完全燃焼は経年劣化による故障であり、部品磨耗や安全装置のトラブルの恐れもあります。自己判断して火災などになる前に、メーカーへの確認を行ってください。

2-3.突然停止する

エラー表示がされ、突然火が消えることがあります。エラーが出る原因はさまざまですが、背面ファンのほこりやゴミを取り除くことで改善するケースも多いのです。
また、灯油タールの詰まりが発生すると、火力に影響することがあります。十分に室内が暖まらず、通常の使用ができなくなってしまうのです。灯油の配管をきれいにし、詰まりを解消すると改善します。
いずれのケースもほかの部品に影響していないか、きちんと確認するべきです。

3.残った灯油の処分方法

暖かい季節になり、灯油の消費量が減って余ることがありますよね。「捨てるのはもったいない」と保管する方も多いのですが、正しく保管しないと変質の恐れもあるのです。捨てる場合も、適切に扱わなければなりません。

3-1.燃えるゴミとして処分してはいけない

まれに、牛乳パックを使って捨てる方もいます。新聞紙を詰めた牛乳パックに灯油を流し入れ、可燃ゴミとして扱うのは危険です。静電気に接触したり、高温になったりすることで発火し、事故や火災になるケースもあります。
可燃ゴミとして捨てることを禁止している自治体もあり、ルールに沿う捨て方が必要です。

3-2.灯油販売店へ持ち込み

購入した証明書やレシートを持っている場合、灯油販売店での引き取り依頼を行えます。灯油は第4種危険物であり、安易な処分方法を採ることは避けるべきです。
残った灯油の量が多いときは、自分で処分せずに引き取り依頼をお願いするようにしてください。灯油販売店と同様に、ガソリンスタンドでも対応してくれることがあります。セルフスタンドではなく、常駐スタッフのいる場所を選んでください。ガソリンスタンドの場合、引き取り費用が必要なケースもあります。事前に連絡し、費用の確認をすると安心です。

3-3.少ない灯油は使いきる

残量の少ない灯油は、洗濯の室内干しに応用するといいでしょう。梅雨時に室内で洗濯物を干すと、特有の臭いが付着します。室内で石油ファンヒーターを使うと高温になるため、風呂場で使って洗濯物を干す方法がおすすめです。乾きにくい時期も石油ファンヒーターを使うことで、洗濯物が素早く乾燥できます。灯油も使いきることができ、一石二鳥ですね。

4.まとめ

石油ファンヒーターの処分方法をご紹介しました。

  • 石油ファンヒーターの処分方法
  • よくある石油ファンヒーターの不調と対処法
  • 残った灯油の処分方法

石油ファンヒーターを自治体のルールで処分する場合、1辺30cm以内なら粗大ゴミとして処分可能です。一般的に石油ファンヒーターの寿命は6年が目安といわれています。経年劣化によるさまざまな不具合も出やすくなる時期です。
点火しなくなる・異音・異臭など、部品の磨耗や劣化によるものも多く、買い替えを検討する方も多いでしょう。家電量販店では、買い替えと同時に引き取りをしてもらえる店舗もありますが、引き取り費用は店舗によって異なります。
ほかの不用品と一緒に処分することができる不用品回収業者に依頼する方法もおすすめです。残った灯油は可燃ゴミとして捨てず、灯油販売店に持ち込んで処分するようにしましょう。残量が少ないなら、部屋干しに利用して使いきる方法もおすすめです。
石油ファンヒーターは、火災や事故が起こらないように安全に処分するように心がけてください。