パソコンは粗大ごみで捨ててはダメ? 正しい処分方法とは?

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新しいものを買ったことで不用になるパソコン。しかし、パソコンの処分方法を知っていますか? パソコンは自治体のごみとして簡単に処分することはできません。パソコンは基本的にリサイクルが義務付けられているからです。
この記事では、パソコンの処分・捨て方を中心に情報をご紹介します。

目次

  1. パソコンは粗大ごみとして出せない
  2. パソコンケースをごみとして出す
  3. パソコンの処分方法
  4. 処分するときの注意点
  5. パソコン処分前のデータ消去
  6. まとめ

1.パソコンは粗大ごみとして出せない

パソコンなどの家電は、自治体が回収するごみとして出せません。
パソコンには限りある資源である金属が大量に使われており、その部品をリサイクルすることが義務付けられています。そのため、使い終わったパソコンをパソコン会社が自主回収するようになっているのです。

  • デスクトップパソコン
  • ノートパソコン
  • 液晶ディスプレイ
  • CRTディスプレイ
  • 液晶と一体型パソコン

リサイクルが求められるパソコンを粗大ごみとして勝手に捨ててはいけません。
プリンター・キーボード・マウスなどパソコン周辺機器は不燃ごみ・粗大ごみとして出すことができます。

2.パソコンケースをごみとして出す

2-1.パソコンの「ケース」とは

パソコンケースといえば、デスクトップパソコンの外枠を指します。
プラスチック・アルミで作られているのが主流です。パソコンケースにはデータ・貴重な金属が使われていないことが多いので分解すれば処分できます。

2-2.パソコンケースの捨て方

パソコンケースを捨てるには以下の2通りの方法があるのです。

  • 自治体に粗大ごみとして捨てる。
  • 不用物回収業者に依頼する。

パソコンケースを処分するときに確認したいのが部品の有無。部品が付いているとパソコンケースではなく「パソコン」と判断されます。

2-3. 自治体に粗大ごみとして捨てる

パソコンケースだけならば自治体で粗大ごみとして処分してもらいましょう。費用は掛かりますが確実に処分してもらえます。各自治体によって大きさ・回収日などは違うためホームページか電話で確認してから捨てましょう。

2-4.不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者にてパソコンケースを処分してもらうこともできます。回収業者ならばケースに部品が接続されていても対応してもらえるのがポイント。
ただし、こうした回収業者の中には不法投棄など違法行為をする業者もいるので注意しましょう。

3.パソコンの処分方法

パソコンの捨て方にもさまざまな方法があります。ここではそれぞれの方法のメリット・デメリットを押さえておきましょう。

3-1.不用品回収業者に依頼する

パソコンを廃棄・処分している業者に依頼する方法です。業者によっては直接持ち運んで処分してもらうことができます。処分してくれる場所が近くにない場合は、回収のため出張してくれたり店舗へ郵送して処分してくれたりする業者に依頼しましょう。
業者によっては買い取りを行っている場所もあり、処分費用を掛けることなく利益になる可能性があるのはメリットです。
しかし、店舗によっては回収費用が高くついたり、古すぎて買い取ってもらえなかったりするケースも考えられるでしょう。処分・買い取りを依頼する前にしっかり確認してから依頼してください。

3-2. メーカーに回収してもらう

PCリサイクル法に基づき、パソコンメーカーに有償でパソコン・ディスプレイを回収してもらう方法です。PCリサイクルシールが貼られてあれば無料で処分してもらうことができます。メーカーに依頼すれば確実に処分してもらえるのはメリットです。
しかし、2003年より前のパソコンには貼られていないため注意しましょう。また、メーカーごとに郵送方法・処分方法が異なります。所有しているパソコンメーカーに問い合わせる必要があるのはデメリットです。

3-3.家電量販店・パソコンショップで処分してもらう

近くに家電店などがあれば、その店舗で処分してもらうことができます。新しいパソコン購入時に古いパソコンを下取り扱いしてもらい、値引きとなるのがポイントです。
ただし、多くの場合は新しいパソコンを買ったときの下取りでの処分となります。店舗によってサービスの有無を確認しましょう。また、ブラウン管ディスプレイなど廃棄できないものがあるので注意が必要です。

3-4.自分で売りに出す

パソコン本体を中古品として販売する方法。売ろうと考えているパソコンが高性能でレアなものなら高値での売却が期待できるでしょう。自分で簡単にお金に変えることができるのは大きなメリットです。
しかし、時代を追うごとにパソコンは安い上に高性能なものが増えています。古くて一般的なものは値段が付かないものと思いましょう。

4.処分するときの注意点

パソコンを処分するときに注意していただきたい点がいくつかあります。危ない業者に引っかかる前にチェックしておきましょう。

4-1.所在地がハッキリしている業者に依頼する

不法投棄などをしている業者の多くが、事務所を構えずに営業しています。事務所がないのは、問題が発生したときにその場から素早く去るためです。こうした業者で依頼すると損害請求できる可能性が低くなります。
依頼前には業者の所在地と固定電話番号は確認しておきましょう。

4-2.事前確認を取る業者に依頼する

業者は依頼申し込みをきちんと行っている場所を選ぶのがポイント。事前に処分するものを確認して見積もりを立てる業者なら、自社で処分できるものをできないものをはっきりと言います。「何でも回収して処分する」という業者は注意しましょう。

4-3.見積もりを出す業者に依頼する

悪質な店舗や業者で買い取りを行ってもらうと、必要以上に費用を請求されることがあります。しかし、見積もりを立てない業者であれば注意が必要です。
パソコンの廃棄・処分してもらうため見積もりを依頼したのに出さない場合は、きちんと許可を取って営業していない可能性があります。

5.パソコン処分前のデータ消去

パソコンにはデータを記憶したり動かしたりするためのハードディスクと呼ばれるものが内蔵されています。
ここに自分が使ったデータがすべて入っており、処分する際にデータを消さないと個人情報が漏れる危険性が出てくることに。しかし、ハードディスクのデータは簡単に消せません。初期化しただけのハードディスクなら情報を読み取ることも可能です。
この項目で正しいハードディスクの処分を知っておきましょう。

5-1.古いデータを移行・保存する

データ消去する前に、写真データ・音楽データなどを新しいパソコンに移行しておきます。また、流出しては困る個人情報も保護しましょう。

  • クレジット情報
  • アドレス
  • 会社情報

以上のようなデータがパソコン処分と共に流出するのは危険です。バックアップを取った上で廃棄しましょう。

5-2.自分でハードディスクを取り出す

パソコンからハードディスクを取り出し、自分で保管するか物理的な破壊を行う方法です。取り外して破壊したハードディスクは不燃ごみ・資源ごみとして処理できます。残ったパソコンの外装は処分を依頼しましょう。

5-3.自分でデータ消去を行う

パソコンに自分でデータ消去ソフト・物理フォーマットツールを使用してハードディスクを取り出さずデータ消去を行う方法です。ハードディスクを直接パソコンから取り出せないときは試してみましょう。。

6.まとめ

いかがでしたか?
この記事ではパソコンの処分方法を中心に紹介しました。さいごに、大事なポイントを確認しておきましょう。

  • パソコンは粗大ごみとしては出せない。
  • パソコンケースだけなら粗大ごみとして出すことができる。
  • パソコンを処分する方法はさまざま。
  • 処分するときにお金に変えることもできる。
  • 処分する前にデータ消去の確認をする。

パソコンが家にたくさん溜(た)まっているからといって粗大ごみでは出せません。家のスペースを占領する前にいらないパソコンは早めに処分してしまいましょう。