
パソコンのリサイクル料金はいくら? 法律やマークなどを徹底解説
2017/06/01
2017/06/14
パソコンを手放すときは、リサイクルが必要です。そもそも家電製品は家電リサイクル法に基づき、リサイクル回収が求められています。パソコンや家電製品には貴重なレアメタルが使われており、廃棄せずに再利用しようという考えがあるからです。リサイクルは難しそうと思っている方も多いと思います。「パソコンのリサイクル料金はいくらかかる?」「パソコンをリユースすることはできないか?」など、リサイクル回収にかんする疑問が出るのは、自然なことでしょう。
リサイクルの知識を持っておけば、パソコンの廃棄時に困ることがありません。また、廃棄前にやるべきことなど覚えておきましょう。今回は、パソコンのリサイクル回収やリサイクル料金についてご紹介します。
家電リサイクル法と合わせて覚えておきたいのは、パソコンを対象としたPCリサイクル法です。リサイクルは一人ひとりが意識することが大切で、環境保護に貢献する意味も含んでいます。この記事を参考に、リサイクルにかんする知識を身につけてください。
1.家電リサイクルについて
前述したとおり、家電製品やパソコンはリサイクルが必要です。家電リサイクル法にかんする知識をご紹介します。
1-1.家電リサイクルとは?
家電製品やパソコンは、メーカーによるリサイクル回収を実施し、ゴミとして扱わないこととされています。パソコンは、デスクトップやノートパソコンを問わず、リサイクルが求められるものです。粗大ゴミや一般ゴミとはわけて考え、正しくリサイクルを行いましょう。
1-2.家電リサイクルの目的や必要性
家電製品やパソコンにはたくさんの金属やプラスチックが使われており、ごみとして捨ててしまった場合は大切な資源が失われてしまいます。ごみの削減と資源の再利用を目的に、リサイクルが推進されているのです。
1-3.家電リサイクル法について
家電リサイクル法は、特定4品目を対象としたリサイクルにかんする法律で、2001年4月に施行されました。特定4品目に対するリサイクル料金と収集運搬費用は、ごみの排出者が負担する仕組みです。支払った費用をリサイクルするための資金に組み込んでいます。
1-4.家電リサイクル法の対象品目とは?
テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機が、家電リサイクル法の特定品目とされています。衣類乾燥機も同様です。スマホやタブレットなど小型家電は、「小型家電リサイクル法」に基づき、自治体の回収ボックスでのリサイクルとなります。しかし、家電リサイクル法対象品目はメーカーによる回収となるため、違いは理解しておきましょう。
2.パソコンのリサイクル料金について
パソコンをリサイクルするときに気になるのは、料金や手続きなどについてだと思います。
2-1.パソコンのリサイクル料金とは?
2-1-1.パソコンの処分にかかるリサイクル費用と引き取り費用
PCリサイクルマークがあるものはメーカーによる無償回収が依頼できます。PCリサイクルマークは購入時に同梱(どうこん)され、ご自身で貼りつける形式もあるため、必ず確認してください。
PCリサイクルマークがない場合は、有償回収となります。費用はメーカーによって異なるため、メーカーのホームページなどで事前にチェックしておきましょう。
2-1-2.PCリサイクルマークについて
PCリサイクルマークは、一般社団法人パソコン3R推進協会の登録商標です。主に、2003年10月以降に製造されたパソコンに添付されています。PCリサイクルマークの表示は必ず確認し、無償回収を利用するようにしましょう。パソコンの周辺機器は対象外となります。
2-2.パソコンのリサイクル料金にかんする支払いについて
パソコンのリサイクル回収にかかる費用は、メーカーに郵便振替で支払います。ただし、一般社団法人パソコン3R推進協会に参加しているメーカーに限られるため、あらかじめメーカーに確認しておきましょう。インターネットでクレジットカード支払いが可能な場合や、コンビニエンスストアでの払い込みができる場合もあります。
2-3.パソコンの付属品について
パソコンの周辺機器やケーブルといった付属品は、PCリサイクル法に基づくメーカー回収が受けられません。そのため、自治体のルールに添った処分が求められます。小型家電回収ボックスの利用や燃えないごみとして処分するなど、自治体ごとの規定に従ってください。
2-4.パソコンのリサイクルに必要な書類
パソコンのリサイクルをメーカーに申し込み後、メーカーからエコゆうパック伝票が届きますので、日本郵便にて発送の準備をしてください。家電リサイクル券は、家電リサイクル法対象品目を廃棄する際に必要なものです。
3.パソコンの処分について
パソコンの廃棄を検討している方は、処分方法について覚えておきましょう。
3-1.パソコンの処分方法
3-1-1.自治体
自治体でパソコンをごみとして排出することはできません。ノートパソコンなど小さなものに限り、小型家電リサイクルボックスを利用できることがあります。自治体の規定を確認し、正しく廃棄しましょう。
3-1-2.メーカー
PCリサイクル法では、メーカーによるリサイクル回収が義務となっているため、廃棄時はPCリサイクルマークの有無にかかわらず、回収を希望する旨を申し出ましょう。
3-1-3.販売店
買い替えでパソコンの廃棄を行う場合、販売店経由でリサイクルを依頼することができます。販売店は買い替えることを条件にしているため、リサイクルだけを依頼することができない場合もあるでしょう。
3-1-4.回収業者
パソコンや家電製品のリサイクルや処分を手がける回収業者は、壊れたパソコンやメーカー不明なパソコンでも回収できます。自宅にいながらパソコンを引き取ってもらえ、面倒な手続きを必要としません。
3-2.パソコンの処分にかんする注意点
パソコンを処分するときは、自分にとって負担の少ない方法を選び、正しくリサイクルできるように意識してください。面倒だからとごみに混ぜて捨てた場合、不法投棄とみなされ、懲役5年以下または1000万円の刑罰対象となります。
4.パソコンのリユースについて
パソコンが不要となったとき、リサイクル回収を依頼するだけが処分方法ではありません。リユースという手段もあり、買取で再利用することもできるのです。
4-1.パソコンの買取について
製造から3年以内のパソコンは、中古需要も残っているため、買取が可能です。破損や動作に問題がないものに限ります。Mac・富士通・東芝・NEC・ヒューレットパッカードなどは人気です。中古で購入する方が多いため、買取もしやすくなります。
4-2.パソコンの査定について
パソコンの買取査定は、リサイクルショップやパソコン買取専門店などで受けることができます。持ち込みが基本となっているため、運搬はご自身で行ってください。
インターネットで無料査定を行っている場合もありますので、メーカー・型番・年式など、できるだけわかりやすく情報を記載した方が、具体的な査定金額を得られやすいでしょう。
4-3.パソコンの買取をしてくれるところ
中古パソコンを取り扱うショップや回収業者などで、パソコンの買取をしています。リサイクルショップの場合、地域の需要を見て商品の選定をしていることが多く、パソコンを取り扱わないこともあるものです。事前に買取可能かどうか、問い合わせをするといいでしょう。
4-4.パソコンの買取業者はどう選ぶ?
パソコンの買取を強化しているショップや取扱数が多い業者は、買取しやすいものです。買取価格が高いことも大切なポイントですが、データ消去など個人情報保護対策への意識が高い業者を選びましょう。宅配引き取りにも対応し、スムーズな買取ができる態勢が整っている業者も便利です。
4-5.パソコンの買取相場
パソコンの買取価格は、メーカー・機種・性能などによって大きく変わるため、一概にいくらと算出することはできません。状態によっても価格差は出てきます。そのため、複数の業者で査定を受け、比較することで相場を知ることができるでしょう。
4-6.パソコンの引き取り方法
リサイクルショップや中古パソコン専門店などは、自分で持ち込んで査定をしてもらいます。すべてのパソコンが買取できるわけではなく、やむを得ず、処分となる場合もあるでしょう。回収業者のパソコン処分本舗では、故障や動作不良があるパソコンでも無料回収を実施しています。部品のリユースやリサイクルをする目的で無料回収をしているため、処分に費用がかからず、とても利便性が高い方法です。パソコン処分本舗の回収方法は、宅配・持ち込みに対応しています。パソコンが15台以上ある場合は、出張対応も可能です。
4-7.パソコンをリユースするときの注意点
パソコンの買取を利用してリユースする場合、ご自身の手で必ずデータ消去を行ってください。業者独自にデータ消去を手がけていることも業者選びのポイントですが、あらかじめ個人情報が特定されるものは完全に消しておくように心がけましょう。
5.パソコンの廃棄やリサイクル前にすべきこと
前項にて、パソコンを手放す前にデータ消去が必要とご説明しました。データ消去のやり方などをご紹介します。
5-1.パソコンをリサイクルする前にやっておくべきこと
パソコンの処分やリサイクル前には、データ消去を必ず終えておき、個人情報漏洩(ろうえい)対策を整えておかなければなりません。同時にやっておくべきなのは、パソコン内部にあるデータの移行です。新しいパソコンにデータを移す際にもバックアップを取っておく必要があり、データが失われた後では復旧ができません。データ消去前に、外づけハードディスクなどにバックアップを取り、データの保管をしてください。
5-2.パソコンのデータについて
5-2-1.データ消去の必要性
インターネットで買い物をする際に、クレジットカード情報を登録される方がいます。インターネットバンキングを利用する方は、金融機関情報が保存されているでしょう。サイトの閲覧履歴やパスワードなどもあり、他人(たにん)に乗っ取られては困ることが多いものです。データ消去を行うのは、情報漏洩(ろうえい)による悪用を防ぐ目的があります。個人情報保護は年々重要視されており、犯罪の手口も巧妙化しているため、完全にデータを消すことが大切です。
5-2-2.データの消去方法
データ消去は、データを上書きする形式の専用ソフトを利用して行います。パソコンのシステム環境に適合するものを選び、確実に消去しましょう。パソコン処分本舗でもデータ消去を行っており、論理的消去・物理破壊・磁気消去の3通りで完全にデータを抹消します。
5-3.パソコンのデータ消去における注意点
パソコンのデータ消去と初期化を同じものと捉(とら)えてはいませんか? データ消去は、外部からデータを読み取ることができない状態にし、データの復旧を不可能にすることです。しかし、初期化は出荷前と同じ状況にするだけで、データを消しているように見えても、復旧が可能な状態となっています。初期化だけで終えず、必ずデータ消去まで実行してください。
6.パソコンのリサイクルでよくある質問
パソコンを処分する前は、リサイクルやリユースを難しく考えてしまいがちです。よくある質問を参考に、リサイクルにかんする知識を身につけましょう。
6-1.メーカーが分からないパソコンの場合、リサイクル回収はどうすべきか?
一般社団法人パソコン3R推進協会に直接申し込みをしてください。メーカーが分かっていても、無償回収の取り扱いが終わっている場合があります。有償にてリサイクル回収が可能です。
6-2.メーカー回収後はどのようにリサイクルされる?
資源として回収し、再資源化センターへ送ります。金属やプラスチックなどの部品を取り出し、再利用する目的でリサイクル回収を実施しているのです。
6-3.自作パソコンはどうやって処分するべきか?
自作パソコンの場合、引き取りメーカーが存在しないため、回収業者による引き取りがベストでしょう。パソコン処分本舗なら、無料回収を利用できますので、お気軽にご相談ください。
6-4.回収業者の無料回収は、PCリサイクルマークがなくても問題ない?
パソコン処分本舗では、PCリサイクルマークの有無に関係なく、無料での回収が実施可能です。処分に困っていた方は、弊社までお問い合わせください。
6-5.回収業者のデータ消去は有料?
パソコン処分本舗のデータ消去は、サービスの1つとして無料にて行っています。お預かりしたパソコンのデータは、責任を持って完全に消去していますから、ご安心ください。
7.まとめ
いかがでしたか? パソコンはごみではなく、リサイクルが求められる製品です。金属やプラスチックなどの資源を取り出し、無駄なく再利用する目的で回収しています。PCリサイクルマークがあるものはメーカーによる無償回収が可能で、ないものは有償回収です。パソコンは状態がよく、製造から3年以内と新しいものなら、買取を利用することもできます。自作パソコンやメーカー不明なもの、買取が難しいものなどは、回収業者のパソコン処分本舗による無料回収がおすすめです。費用をかけずに処分でき、リサイクルまで手がけています。パソコン処分時は、内部に保存されたデータの消去を確実に行うことが必要で、パソコン処分本舗では3つのデータ消去を実施し、安全に処分することをモットーとしているため、安心してご依頼いただけるでしょう。データ消去は無料で行っております。パソコンの処分やリサイクルにかんするご相談は、弊社までお気軽にご相談ください。