ミニPCを処分する前にデータ消去は必要?SSD・eMMCの確認方法と安全な処分方法

「古いミニPCを処分したいけれど、普通のパソコンと同じようにデータ消去が必要?」

「小さいパソコンだから、内部にSSDが入っているのか分からない」

「電源が入らないミニPCでも、そのまま処分して大丈夫?」

手のひらサイズや弁当箱程度の大きさに、CPU・メモリ・ストレージなどを搭載したミニPCは、デスクトップパソコンより小型でも、保存されているデータの扱いは通常のパソコンと変わりません。

Windowsのログイン情報、写真、文書、メール、ブラウザの履歴や保存情報、仕事で使用していたファイルなどが内部ストレージに残っている可能性があります。

また、ミニPCでは2.5インチHDDだけでなく、M.2 SSD、2.5インチSSD、基板へ実装されたeMMCなど、さまざまな記憶装置が使われています。

ミニPCを処分するときは、「小型だからデータはほとんど入っていない」と考えず、通常のパソコンと同じように保存データを確認してから手放すことが大切です。

この記事では、ミニPCに使われる主な保存媒体、処分前のデータ消去方法、Windowsの初期化で確認したい設定、起動しない場合の考え方、パソコン処分本舗へ回収を依頼するときのポイントについて解説します。

  1. ミニPCを処分する前にデータ消去が必要な理由
  2. ミニPCにはどんなストレージが入っている?
  3. ミニPCのデータを消去する方法
  4. 電源が入らないミニPCはどう処分する?
  5. パソコン処分本舗でミニPCを処分する場合

この記事は次のような方におすすめです

  • 不要になったミニPCを処分したい方
  • M.2 SSDやeMMCのデータ消去方法が分からない方
  • Windowsを初期化すれば安全なのか確認したい方
  • 故障して起動しないミニPCを処分したい方
  • 自分でSSDを取り外さずにパソコンを処分したい方

1.ミニPCを処分する前にデータ消去が必要な理由

ミニPCは本体サイズこそ小さいものの、通常のデスクトップパソコンと同じようにOSやアプリケーションを動かし、各種データを保存できます。

そのため、処分時には内部ストレージに何が残っているかを確認する必要があります。

個人情報や仕事のデータが残っている可能性がある

ミニPCには、

  • 写真・動画
  • Word・Excel・PDFなどの文書
  • メールデータ
  • ブラウザの閲覧履歴
  • 保存したIDやパスワード
  • クラウドサービスのログイン情報
  • 仕事上の顧客情報や社内資料

などが保存されていることがあります。

特に家庭用サーバー、業務端末、オンライン会議用端末などとして長期間使用していた場合は、自分では意識していなかったデータが残っていることもあります。

本体が小さくても保存容量は大きい

近年のミニPCでは、数百GBから1TB以上のSSDを搭載した製品も珍しくありません。

本体の大きさと保存できるデータ量には直接の関係はありません。

「小型PCだからデータも少ないだろう」と判断せず、通常のデスクトップパソコンやノートパソコンと同じように処分前の確認を行いましょう。

中古として再利用される可能性も考える

まだ使用できるミニPCは、中古パソコンとして再利用される可能性があります。

リユースそのものは資源の有効活用につながりますが、データが残った状態で次の利用者へ渡ることは避けなければなりません。

売却・譲渡する場合は特に、自分でデータを消去したうえで手放しましょう。

2.ミニPCにはどんなストレージが入っている?

ミニPCのデータ消去を考えるときは、まずどの種類のストレージが搭載されているかを知ることが重要です。

機種によって内部構造は異なりますが、主に次のような保存媒体があります。

M.2 SSD

最近のミニPCで多く使われているのがM.2 SSDです。

細長い基板状のストレージで、マザーボード上のスロットへ直接装着されています。

M.2にはNVMe接続とSATA接続がありますが、処分前のデータ確認という意味では、どちらも重要な記録媒体です。

Windowsや個人ファイルがM.2 SSDへ保存されていることがあります。

2.5インチSSD・HDD

ミニPCの中には、M.2 SSDとは別に2.5インチのSSDやHDDを増設できる製品があります。

たとえば、

  • M.2 SSD:Windowsやアプリ
  • 2.5インチSSD:写真や動画

というように複数のストレージを使っている場合があります。

処分前には、CドライブだけでなくDドライブなど追加したストレージにも必要なデータが残っていないか確認しましょう。

eMMC

低価格帯や小型モデルでは、eMMCというフラッシュメモリが使われている場合があります。

eMMCはSSDのように簡単に取り外せる形ではなく、基板へ直接実装されていることがあります。

そのため、「ストレージを外してから本体だけ処分する」という方法が難しい機種があります。

このようなミニPCを処分するときは、Windowsから初期化するか、データ消去まで行う回収サービスを利用する方法があります。

複数のストレージが搭載されている場合もある

ミニPCはコンパクトですが、M.2スロットを複数搭載したモデルや、M.2 SSDと2.5インチドライブを併用できるモデルもあります。

自分でストレージを追加したことがある場合は、購入時のSSDだけでなく、後から増設したドライブも忘れず確認してください。

microSDカードが残っていないか確認する

ミニPCによっては、microSDカードやSDカードを挿して保存領域として使用できます。

内部ストレージを初期化しても、カードスロットにメモリーカードが残っていれば、その中のデータまでは消えません。

処分前にUSBメモリ、SDカード、microSDカードなどの外部記録媒体が接続されたままになっていないか確認しましょう。

3.ミニPCのデータを消去する方法

ミニPCを手放すときのデータ消去方法には、Windowsの初期化、ストレージの取り外し、専門業者による消去などがあります。

どの方法を選ぶかは、パソコンが正常に起動するか、今後リユースするか、どの程度の情報が保存されているかによって考えます。

方法1.必要なデータをバックアップする

データ消去を始める前に、必要なファイルを保存します。

外付けSSDやUSBメモリ、NAS、クラウドストレージなどへ、

  • 写真や動画
  • 仕事の文書
  • メール
  • ブラウザのお気に入り
  • ソフトウェアの設定ファイル

などを移しておきましょう。

初期化後に「必要なファイルが残っていた」と気付いても、復元できない場合があります。

方法2.Microsoftアカウントなどからサインアウトする

売却や譲渡を予定している場合は、使用している各種サービスからサインアウトしておくと安心です。

Microsoftアカウントだけでなく、

  • Googleアカウント
  • Dropboxなどのクラウドサービス
  • Adobeなどのライセンス認証
  • 各種業務サービス

についても確認します。

ソフトウェアによっては、旧PC側でライセンス認証を解除してから新しいPCへ移行する必要があります。

方法3.Windowsの「このPCをリセット」を使う

Windows 11やWindows 10では、「このPCをリセット」機能からパソコンを初期状態へ戻すことができます。

Microsoftでは「個人用ファイルを保持する」と「すべて削除する」の2つの選択肢を案内しています【注1】。

処分や譲渡を目的とする場合は、「個人用ファイルを保持する」ではなく「すべて削除する」を選択します。

「個人用ファイルを保持する」を選ぶと、Windowsやアプリの状態は変更されても、個人ファイルが残ります。

処分前の初期化で「ファイルを保持する」を選ばないよう注意してください。

「データのクリーンアップ」も確認する

Windowsのリセットでは、環境によって「データのクリーンアップ」などの設定を選択できます。

Microsoftでは、この設定を有効にするとファイルを削除してドライブをクリーンアップし、削除したファイルを第三者が復元しにくくできると案内しています【注1】。

譲渡・売却・リサイクルする場合に使用する選択肢として案内されています。

ただしMicrosoft自身も、この機能は一般消費者向けであり、政府機関や業界のデータ消去基準を満たすものではないとしています【注1】。

機密性の高い業務データなどが保存されていたPCでは、専門的なデータ消去を検討しましょう。

方法4.SSDを取り外す

M.2 SSDや2.5インチSSDを自分で取り外せる機種であれば、ストレージを外して本体だけ処分する方法もあります。

取り外したSSDは、

  • 別のパソコンで再利用する
  • 外付けケースへ入れて使用する
  • 自分で保管する
  • 別途データ消去して処分する

といった方法を選べます。

ただし、小型のミニPCは内部部品が密集しており、機種によって分解方法も異なります。

ストレージ交換を前提としていない機種を無理に開ける必要はありません。

方法5.専門業者へデータ消去を任せる

自分でデータ消去をするのが不安な場合は、回収後にデータ消去を行うパソコン処分サービスを利用する方法があります。

パソコン処分本舗では、回収したパソコンについて、利用者の希望の有無にかかわらずデータ消去処理を行ってからリユース・リサイクルしています。

データ消去自体には費用がかからず、希望する場合のみ有料でデータ消去証明書を発行しています。

詳しくは、パソコン処分本舗のデータ消去についてをご確認ください。

4.電源が入らないミニPCはどう処分する?

古いミニPCでは、故障してWindowsを起動できず、自分で初期化できないことがあります。

この場合でも、内部ストレージにデータが残っている可能性があります。

電源が入らなくてもデータが消えたわけではない

パソコン本体が故障して起動しなくなっても、SSDやHDDに保存されているデータが自動的に消えるわけではありません。

たとえば電源回路やマザーボードだけが故障している場合、ストレージ自体は正常なことがあります。

「壊れているからデータも読めないだろう」と判断せず、処分時にはデータが残っている前提で対応しましょう。

SSDを取り外せるなら保管する方法もある

M.2 SSDや2.5インチSSDを取り外せる機種で、重要なデータが心配な場合は、ストレージだけ手元に残す方法があります。

パソコン処分本舗では、ハードディスクなどの記録媒体を取り外した状態のパソコンも回収しています。

「データは自分で管理したいのでストレージだけ残したい」という場合でも、本体のみ回収を依頼できます。

eMMC内蔵型は自分で取り外せない場合がある

eMMCがマザーボードへ直接実装されているミニPCでは、一般利用者が記録媒体だけを取り外すのは現実的ではありません。

この場合は、自分で基板を破壊しようとせず、データ消去に対応しているパソコン回収業者へ相談する方法があります。

専門的な消去を希望する場合は証明書も検討する

企業や事業所で使用していたミニPCでは、「処分した」だけではなく、データ消去を実施した記録が必要になる場合があります。

パソコン処分本舗では、有料でデータ消去証明書の発行に対応しています。

証明書には、データ消去を実施した日、消去方法、記録媒体の型番やシリアル番号などを記載しています。

社内の情報セキュリティ規程などで証明書が必要な場合は、処分前に確認しておきましょう。

5.パソコン処分本舗でミニPCを処分する場合

ミニPCは名称に「ミニ」と付いていますが、OSを搭載して動作するパソコンです。

パソコン処分本舗では、メーカーや年式、OSを問わずデスクトップパソコンやノートパソコンを回収しており、自作パソコンやBTOパソコンについても通常のパソコンと同様に回収対象としています。

ミニPCについても、パソコンとして回収を相談できます。

故障したミニPCでも回収できる

パソコン処分本舗では、故障して使用できなくなったパソコンも回収しています。

回収したパソコンは、再利用できるものは修理・メンテナンスし、再利用が難しいものは部品や金属資源としてリサイクルしています。

そのため、

  • Windowsが起動しない
  • 画面が表示されない
  • 電源が入らない
  • 古くて動作が遅い

といったミニPCでも処分を相談できます。

ストレージを外した状態でも回収できる

データが心配でSSDを自分で保管したい場合は、記録媒体を外した状態でも回収できます。

「本体だけ処分して、SSDは手元へ残す」という方法も選択できます。

ただし、複数のストレージを搭載している場合は、取り外し忘れがないか確認してください。

回収したパソコンはデータ消去を行う

パソコン処分本舗では、回収したパソコンについてデータ消去を行っています。

公式案内では、専門スタッフが記録媒体を取り外し、専用機器を使用してデータを消去したうえでリユース・リサイクルするとしています。

再利用可能な記録媒体には論理的なデータ消去を行い、資源化する記録媒体については物理的な処理を行う方法を案内しています。

自分でWindowsを初期化できなかった場合でも、回収後のデータ消去を依頼できます。

データ消去費用は無料

パソコン処分本舗では、回収したパソコンのデータ消去について追加費用はかかりません。

利用者からデータ消去の希望を出さなくても、回収したパソコンはすべてデータ消去処理を行うと案内しています。

ただし、データ消去証明書が必要な場合は有料です。

宅配回収なら送るだけで処分できる

パソコン処分本舗では、全国から宅配回収を受け付けています。

回収対象のパソコンを段ボールへ梱包して送る方法で、事前申し込みは不要です。

条件を満たすパソコンは送料無料対象となり、着払いを利用する場合はゆうパックで三辺合計160cm以内、25kg以内という条件があります。

ミニPCは本体が小さいため梱包しやすいですが、ACアダプターなどの付属品も処分する場合は同じ箱へまとめておきましょう。

ACアダプターやケーブルも一緒に確認する

ミニPCを処分するときは、本体だけでなく、

  • ACアダプター
  • 電源ケーブル
  • Wi-Fiアンテナ
  • VESAマウント金具

などの付属品が残っていないか確認しましょう。

新しいパソコンで使用しない付属品であれば、本体と一緒に処分できるか確認してまとめておくと整理しやすくなります。

まとめ|ミニPCも通常のパソコンと同じようにデータを確認してから処分しよう

ミニPCは本体が小さいため、一般的な家電のように感じるかもしれませんが、Windowsや各種アプリを使用する通常のパソコンです。

内部にはM.2 SSD、2.5インチSSD・HDD、eMMCなどが搭載されており、個人情報や仕事のファイルが保存されている可能性があります。

処分前には、次の点を確認してください。

  • 必要なデータをバックアップしたか
  • Microsoftアカウントなど必要なサービスからサインアウトしたか
  • Windowsを初期化する場合は「すべて削除する」を選んだか
  • 必要に応じて「データのクリーンアップ」を選択したか
  • M.2 SSDや2.5インチSSDを増設していないか
  • microSDカードやUSBメモリが残っていないか
  • 起動しない場合でもデータが残っている可能性を考えたか

特に注意したいのは、ミニPCでは複数のストレージを搭載していたり、eMMCのように簡単には取り外せない記録媒体が使われていたりすることです。

自分で処分前の初期化を行う場合は、Windowsの「このPCをリセット」で「すべて削除する」を選び、必要に応じてドライブのクリーンアップを行いましょう。

ただし、MicrosoftもWindowsのデータクリーンアップ機能は一般消費者向けで、政府や業界のデータ消去基準を満たすものではないと案内しています【注1】。

業務用PCや重要なデータを保存していたミニPCでは、専門のデータ消去サービスを利用する方法があります。

パソコン処分本舗では、メーカー・OS・年式を問わずパソコンを回収し、回収後は利用者の希望の有無にかかわらずデータ消去を行っています。

故障して起動できないミニPCや、SSDを取り外した状態のパソコンについても回収可能です。

「自分でデータ消去するのが不安」「電源が入らず初期化できない」「SSDを取り外さずそのまま処分したい」という場合は、パソコン処分本舗の無料回収をご利用ください。


参考・出典